こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。
わいらがテクノロジーというものを考えるとき、AIとかマシーンラーニングとかそれを支えるGPUを想像するやろ。それはそうや、なぜならそういうことをこの番組でも散々語って来たからな。いつもの話題や。やけど、今回は、それらのことばっかりじゃなくてこっちも考えるべきだという意味で、わいは今メキシコ湾の真ん中におるわけや。巨大なシェブロンの浮体式石油生産施設におるんや。今日はダウは-0.33%、SP500は+0.21%、そしてナスダックは+0.76%だったわけやが、こんな日に沖合140マイルにあるこの新しい巨大施設について話すのは奇妙に思えるかもしれん。
だけど、わいは今こそこれが核心を突くことだと思っとるんや。すなわち、エネルギーというものは株式市場で起こっていること以上に多くのことの原動力であって、わいらはでも普段そこまで意識しているものではないということで、わいは今日それについて話す価値があると思うんや。今日あえてここに来たのはなぜか。それは一つには対照的なものとの対比ということもあるんや。今日はイーロン・マスクが華々しくTeslaの株価を上げた日だったよな。決算後、Tesla株は今日は+22%も上がったんや。
イーロン・マスクは昨夜、今月初めのロボタクシーの発表会で言うべきだった話をしたんや。彼は新しいEVがテスラの自動運転で稼働する準備ができていて、人々が思っている以上に実現可能であると話したんや。素晴らしいで。自動運転業界で誰よりも先に進んどる。スタンディングオベーションのカンファレンスコールやった。そのTesla株が上昇に値するのは当然で、そもそもロボタクシーのイベントでそんなに下がるべきではなかったんや。
でもカンファレンスコールで、彼は内燃機関に対して一撃を加えたんや。彼は「ガソリン車はすぐにニッチなビジネスになる」と言うたんや。彼は馬車まで持ち出して、いかにニッチなビジネスになるかの言及をしたんや。でもわいはそれには物も申したい。ちょっと待ってくれ、と。このシェブロンの巨大施設を見てくれ、と。CEOのマイク・ワースは、化石燃料で動く車がニッチなビジネスになるからという理由で、この浮体式生産施設のプロジェクトに50億ドル以上も費やしたわけではないで。イーロン・マスクは確かに他の誰よりも巧みに話すし、テスラにはまだまだ成長の余地があるのは同意するが、化石燃料ビジネスの点においては彼は間違っとるんや。
シェブロンの株価は原油とガスの価格に左右されて、それらはコモディティであるために容易にコントロールができん。そんな中この深い青い海の底から油を取り出し、それを製油所にパイプで送り、ガソリンスタンドにトラックで運び、そこで1ガロン約3ドルで販売するのには莫大な費用がかかる。でも、今わいが語っとるのは、単なる車における古いものと新しいもの、つまりEVと内燃機関の対立という単純な図式では無いんや。事実、化石燃料は車両以上に多くのものにとって不可欠や。それが好きか嫌いかに関わらず、や。
重要なテック大手、例えばエヌビディア、マイクロソフト、オラクル、グーグル、彼らのエネルギーに対する飽くなき需要をわいらは目の当たりにしとる。彼らが建設しているデータセンターは、電力の大食いや。高速で動作する必要があり、めちゃめちゃ熱くなる。普通の電力網ではそれを処理できん。十分な電力がないんや。じゃあどうなるんや?これらのハイパースケーラーはクリーンエネルギーを使いたいゆえに、今わいらが良く聞くのは、みんな原子力に全力を注いでいるということや。わいは他の誰よりも原子力が好きや。GE Vernovaのことはこの番組でも話題にしてきたやろ。GEVは原子力発電所の機器を製造する会社でもあるんや。
ただ最近、わいはもしかしたら、原子力がデータセンターの将来において大きな役割を果たすことはできないんじゃないかと考え始めとる。少なくとも今から10年は無理なんやないか。そもそも原子力発電所は建設が非常に困難や。建設する前からして、原子力発電所を建てさせてくれる町を見つけるのはめちゃめちゃ難しいんや。もしわいらがもっとエネルギーを必要とするなら、やっぱり地面から出てくるもの、つまり化石燃料に頼らざるをえなくなるやろう。それがデータセンターを動かすんや。
GE Vernovaの決算だって、行間を読み、輝く数字を見ると、確かに原子力でこの会社が輝いているのではない。強みは電化と天然ガスの力や。総合的に考えるととにかく、今この時、そして近い将来のためには、これらのデータセンターのために、化石燃料技術がいかに重要であるかを改めて知る必要がある。NVIDIAのチップは非常に高温で動作して、莫大な量の電力を消費するんや。単純にわいらはもっと燃料、つまり化石燃料が必要なんや。ということはAIの世界に思いを馳せる時には常に、Generative AIとかマシーンラーニングだけではなく、化石燃料技術についても理解しておかんとあかんということなんや。
わいはシェブロンのCEOのマイク・ワースとこの石油生産ユニットを歩き回ったんやが、ここは1日あたり原油を75,000バレルを生産するんや。ここから何十年もそうするんや。わいのこの足元に4億バレル以上の石油があるんや。そういうことを考えながらヘルメットをかぶり、手すりを握りながら、この電化された施設の素晴らしい技術をわいは逐一目にしたんや。そしてこの施設は海底から得たもので動いとる。電力はキャタピラーの低排出静音動作のSolarガスタービンエンジンで生成されとるんや。素晴らしかったで。巨大なタービンが10台もならんどった。
後は、エマソンの機器も大量に見たで。素晴らしかったで。こういう会社をやっぱり見直していかないとと思ったで。同じことは、電気機器を製造するスウェーデン・スイスの巨大企業ABBにも言える。彼らの製品を至る所で見た。これらすべての会社は、この巨大施設を安全に運転するためのクリーンな電力を生み出すことにおいて貢献しとる。ちなみに同種の会社にHoneywellやCarrier Globalがあるが、この二つの会社とも、今回の決算でいくつかの紛らわしい数字を発表した後、株価が急落しとるな。Honeywellはわいのファンドで持っとるんやが、リストラは好調にいっとるにゃが、収益では低迷しとった。詳しいことはCNBC Investing Clubでやりたいと思うから、メンバーの人は注目しておいてほしいで。
石油に関しては、かつてわいらはOPEC(石油輸出国機構)という組織に左右されとった。わずか20年前、わいらは巨大な石油輸入国やった。でも今や、わいらの国アメリカは1日あたり1,300万バレル以上を生産しとる。世界最大の石油生産国で、純輸出国や。わいらはOPECを打ち破った。多くの原油は、シェブロンが大きな存在感を持つパーミアン盆地から来とる。そこでは、何度も石油が枯渇すると言われながらも、生産が続いとる。今この会場の施設はまだまだ何十年も採掘を続けるやろう。
OPECの衰退は世界の地政学的地図を変えたんや。1973年、イスラエルがエジプトとシリアから攻撃されたとき、わいらの政府はイスラエルを支持して、OPECは激怒したんや。彼らは石油生産を抑制して、禁輸措置をやって、だから石油価格は急騰した。いわゆるオイルショックで、みなご存知のとおり、わいらはスタグフレーション、ひどい株式市場、そして深刻な不況に見舞われたんや。でも今は、イスラエルが戦争中で、しかもおそらく複数の同時戦争中やが、スタグフレーションや不況はない。そして、活況を呈するブルマーケットを迎えとる。
結局アメリカを支えているものは何なんや?結局それは、あなたが今見ているものや。この多くの批判を受けてきた産業、石油ガス産業や。そしてこの産業は可能な限り低炭素であるために何十億ドルも費やしてきた産業なんや。この巨大な浮体式生産設備を設置していることこそが、今実際に原油価格が下落しとる理由や。わいらアメリカは非常に多くの原油生産を行っとるから、OPECは今や無力や。確かにイーロンマスクのテスラは依然として未来を代表しとって、その株価は今日高く上昇した。一方で、シェブロンは石油とガスの価格に縛られて停滞株価は停滞しているように見える。
でも、結論やが、わいが今日ここにきたのは、「インベスト・イン・アメリカ」シリーズをやりたかったからや。アメリカの独創性と強さを祝いたかったからや。この施設より他に良い例を見つけるのは難しいやろう。わいが今立っているメキシコ湾の巨大な浮体式石油プラットフォームは「アンカー」という名前や。これこそがアメリカの強さの象徴なんや。そしてこの施設はできるだけクリーンエネルギーで動いていて、それを支える多くの工業会社と共に、データセンターを含めたわがアメリカが誇る産業をこれからも支えていくことで、多くの工業会社は業績をあげ続けるということなんや。
アメリカは強し!
応援よろしくお願いします。