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【ジム・クレイマー】危険信号点灯を警告する!決算前に上がり続ける株価を追うな!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/28のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

おいおい大丈夫か?何の話かというと、上がり続ける株価や。前回、ゲームプランの話をして、今週は注目決算が目白押しのビッグウィークになると言うたよな。決算を控えた銘柄が軒並み今日上がっていたりする。今日はダウは+0.65%、SP500は+0.27%、そしてナスダックは+0.26%だったんやが、この中で今週決算を控えるほぼすべての主要企業が上昇しとったりするんや。どういうことなんや?ハードル上がりすぎなんやないか?本当に大丈夫なんか?

 

まず、決算においてはその数字を事前に知っている人はいないということを改めて理解しておこうやないか。各企業のCEO、CFO、そしてごく少数の重要な人々を除いて、決算の数字は知らんのや。知っとる人はしかも口が堅いときとる。アナリストたちは知っているように見せかけることが多いが、そんなアナリストの予想がどれだけ間違っているか、今まで何度も何度も見てきたやろ。ということは今の、この決算前の上昇は、別にインサイダー情報を反映しているわけではないんや。単に過度な熱狂を反映しているだけや。もっというと、これらの株は何の根拠もなく上昇しとるんや。そしてそれがどんどん株価を危険区域におしやっとると思うで。

 

いくつかの重要な例を挙げておこうやないか。明日の夜、Alphabetからの決算発表があるのはゲームプランで言うた通りや。株価は9月の安値から約20ドルも上昇しとる。でも決算ではAlphabetは期待される数値をクリアしないことで悪名高いんやで。売上高を詳しく見ると、過小なトラフィックに対して過大な支払いをしたことを示す数字が出てきたりする。彼らのAIプラットフォームであるGeminiは大丈夫なんか?今回経営陣はGeminiに関する弁明に終始したりはしないか?

 

しかもこの会社は決算の結果が本当に良いときでさえ、経営陣はそれを悪く聞こえるように発表することすらある。今回、もしかしたらAIのところで大幅な損失を明らかにするかもしれんで。今の株価のレベルを見るに、ほぼすべてがうまくいかない限り、決算発表後も株価が上昇するのはとても難しいと思うんや。そしてこの会社では、そもそも決算後の急騰はめったに起こらんかったりするんやで。なのに今日株価が上がっていて大丈夫なんか?

 

それからAMDや。前にも言うた通り、わいのファンドはこの株を持っとって、この株はとても割安だと思っとる。でも本当に大丈夫なのか。この会社はNvidiaとより積極的に競争するために、現金と株式で49億ドルでZ T Systemsを買収したばかりや。AMDは、Z T Systemsのデータセンター、インフラ、製造事業、つまりハードウェア部門を分割して売却するつもりだと言うとるが、それがうまく売れなかったらたちまち困るんやないか。あとは、新しいAI搭載のPCはどうなんやろうか?よく売れとるんやろうか?他の株と同様にこのAMDもビジネスにおいて多くの変数があって、実際のところはCEOのリサ・スーと他の数人を除いて誰も今回の決算の答えを知らんのや。でもAMD株が9月の安値から上昇しとることは知っとるし、今日も更に上昇した。そしてその上昇がこの株をより不安定にするんや。大丈夫なのか?と思うのも無理はないやろう。

 

さて、McDonald'sはどうや?先週、株価が315ドルから292ドルに下落したが、これは大腸菌のアウトブレイクのせいやった。まだまだすっかい解決とはいかないこの状況で、この株はまた再び上昇し始めとるんや。そして、オニオン抜きのクォーターパウンダーを再発売したりしとる。見方によってはやっぱり、決算前のラリーは望ましくないんや。余計な上昇がない方が、もし良い決算の数字が発表されたときには株価が素直に上昇する可能性が高くなる。今は上昇分を前借りしている状態に見えるが、本当に大丈夫なんやろうか?

 

水曜日の朝はCaterpillarの決算があるで。この株は、決算でヘッドラインの数字が発表されたらそれに基づいてすぐトレードされて株価が大きく動くのが典型的やが、ヘッドラインの利益と売上高の数字は得られても、それだけでは必要な情報がすべて揃わんのやで。実際、多くの場合、売上高とEPSはほんの最低限の数字にすぎなくて、知るべき最も重要な情報は他にあったりする。この会社の場合は在庫がどうなっているのかが大事や。例え売上とEPSが良く見えても、在庫がどれぐらいの数かによっては株価は下落する可能性があるで。

 

わいは今回このCaterpillarの決算では、データセンタービジネスについての素晴らしい言葉が聞けると期待しとるんや。バックアップ電源を含めて素晴らしくデーターセンターに関わっていっとると思うんや。先週、メキシコ湾のリグでCATのソーラータービンを見たのは言うたやろ。わいはCaterpillarが驚くほどうまくやっていると思う。中国での売上減少に関する噂も止めることができとると思う。でも、この株は9月の安値からすでに60ドル以上も上昇しとるし、今日だって約5ポイント上昇したんや。この上昇は何に基づいとるんや?わいが言いたいのは、この会社は素晴らしくやっとるやろうが、それにしても上がりすぎなんやないかということや。

 

水曜の午後は、MetaとMicrosoftの決算があるで。わいは今週決算を報告予定の株の中で、Metaが最もクリーンだと思うんや。前回の決算で、Mark Zuckerbergは戦略を示した。彼の会社が、例えばColgateのような大手消費財企業が広告を出す最も重要な場所になるという、そのロードマップを示した。顧客企業はお金をMetaに送金するだけで、Metaがキャンペーンを設計し、広告を適切な場所に配置し、それを求める人々に届けるんや。すべてがターゲット化されとる。顧客は数十億ドルを節約できるやろう。素晴らしいと思う。でも、Metaだって今日何もないのになんと株価は約5ドル上昇したんや。わいは今週決算がある大手企業の中で、Metaが最も問題が少ないと思うが、それにしても決算前にそんなに上がってほしくないで。

 

Microsoftについては、これは幸運かもしれん。なぜならこの株は今日、一時4ドル上昇しとったんやが、結局下落で終えたからや。でもなんで下落したんや?Microsoftの非常に評判の高いCopilotが停滞しているという話をわいらは聞き続けているからや。情報の非常に重要なソースであるGartnerを含む、様々なところで良くない評価を受けとる。SalesforceのCEOのMarc BenioffもTwitterで批判したりしとる。Microsoftに対する長いナイフが抜かれとる状態なんや。

 

こういう状況やから、もし売上に凹みがあるとすれば、注意が必要や。あと、Azureについても心配せんとあかん。あのクラウドサービスがどんどん成長しとることは間違いないと思うが、もし数字が顕微鏡なしでは見えないような些細な部分でもミスしたりしていたら、株価を大きく動揺させる可能性があるで。Microsoftはもはやかつての確実な存在ではないという印象や。どうなるやろうか。

 

木曜日はこれはこれでまた恐ろしい日になるかもしれん。ご存知のように、わいはApple株を、Own it, don't trade itと言うとる。その姿勢は変わらんが、今日株価が2ドル上昇して、史上最高値まであと4ドルの射程内に入ったことは、悪夢の前兆かもしれんで。わいはいろいろな情報ソースからAppleの決算を見積もろうとしとるが、多くの情報ソースでAppleはネガティブや。彼らは目標を達成できないという声が多い。iPhoneの注文が十分ではないんやないか。中国ではひどいものなんやないか。AT&TもVerizonもiPhoneの売り上げは好調だとは言わんかったんや。T-Mobileは良いと言うたんやけどな。

 

今株価はとても高くて、何らかの理由があるのかしらんが、噂されとるiPhone16の弱い注文やひどいリードタイムに関するネガティブなニュースの連打が今回は株価に影響を与えていない状態なんや。わいはOwn it, don't trade itの姿勢を変えないが、もしApple株を持ち続けたい人は、自分を船の柱に縛りつけておかないと、荒れ狂う航海において海に投げ出されて消えてしまうかもしれん。Appleの株価が醜くなる可能性に身構えておかんとあかん。今の株価から更に上昇するためには、本当に完璧な決算が必要なんや。

 

あと、Amazonはどうやろうか?ここでも不調の要因の可能性はたくさんあるで。前回、Amazonは小売部門の売上高の数字を外して、多くの人々がこの株から一斉に退場したんや。株価は161ドルまで急落したで。今は株価は188ドルに戻っとるが、リテールが改善している兆候は果たして本当にあるんか?そして思い返してみると、この会社はトランプの暗殺未遂やオリンピックのために控えめな予想を出したんや。わいのファンドはこの株を持っとって、わいはこの株の将来の持続的な成長を信じとるが、今この時点でのリスク・リワード比はあまり好きではないんや。

 

あと、Project Kuiperには問題がある。Amazonのプロジェクト Kuiper(クーパー)は、低軌道衛星を利用した広範囲のブロードバンドインターネットサービスを提供するための取り組みや。やけど当然のように赤字を出しとる。SpaceXのStarlinkなど、他の衛星インターネットサービスと競合しとるが、イーロン・マスクは好きなだけ損失を出すことが許されとるよな?彼はそれができるんや。誰もがSpaceXが非公開であることを羨ましがっとる。でも同じルールはAmazonには適用されないんや。このセクターは大きなネガティブとして捉えられるかもしれんで。そうなった後に、ああそれは知らなかった、と言うたって遅いんや。

 

とにかく決算を待たんとあかん。これらのテック大手の一つ一つがデータセンターへの投資の支出について精査されるやろう。そしてその投資が回収できるのかについて審査をうけるやろう。そういうことについて各社は良い答えを持っているべきで、そうでなければ彼らの株価は沈むしかないやろう。あと、これらのテック大手の誰もがJensen Huangにあまりにも高額な小切手を書いているのではないかと問われるやろう。いや、自分たちは自社でチップを開発していて、Jensen Huangを必要としないと言いたいやろうが、胸をはって言える企業はないやろう。

 

結論やが、わいはここまでいくつかの例を挙げて結局なんと言いたいのか?それは、気をつけろということや。そしてこれらの株を決算前に買うことを思いとどまらせたいんや。そうすることは、何にも基づいていないルーレットゲームをすることと一緒や。ウォール街の誰も、当事者の経営陣の限られたもの以外はそれぞれの会社の決算がどうなのか、知らんのや。だから今トレードされとるお金を追いかけても無駄やし、追いかけることは愚かな行為や。そういうことを考えると、決算前に上がり続ける株価というのは危険信号やということがわかるやろ。

 

 

決算はどうなるでしょうか。

 

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