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【ジム・クレイマー】サンタクロース・ラリーを期待する前に乗り切るべきもの!ゲームプラン!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの12/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいは今、マーケットがタイミングを計っているように感じとるんや。今日はダウは-0.20%、SP500は-0.003%、そしてナスダックは+0.12%だったんやが、マーケットがこうして様子見しているように見える時、多くの人は少し神経質になりがちや。たとえば、普通なら、1兆ドル規模の半導体企業、たとえばBroadcomが好決算を発表して株価が24%も上昇したりすることがあったら、それはピンアクションとなってボーリングの球がセンターピンを倒したらその後いろいろなピンが倒れるように、いろいろな株が上がったりするはずや。

 

でも今日、半導体やほとんどのテック株にはほとんど何の動きもなかったんや。もしかしたら今週ずっと債券市場が下落していて、インフレがわいらの想定より加熱していることで、投資家が成長株を買いたがらないのかもしれん。でも正直言って、わいはウォール街は今ちょっとネガティブになりすぎていると思うんや。下手したらマーケットは売られすぎの状態に近づいてきたりしとる。わいはここ2週間、株価が行き過ぎた水準に行っていることを警告してきたが、それはやっぱり、債券利回りが実際に数日間でも低下して、株式市場と歩調を合わせるまでは、そんなに強気になれないからな。

 

ということで相反する二つの感情があるんやが、それを抱えて来週の戦略を考えたいんや。早速来週のゲームプランにいきたいんやが、いつもなら月曜日からいくんやが、この週はやっぱり水曜日から語らんとあかんやろう。水曜日にはFedのmeetingがあって、その後、0.25%の利下げが発表されることが今マーケットには見込まれとる。もちろんこれは確定事項じゃないんやが、でもFedの関係者がわいらに、25ベーシスポイント(0.25%)の利下げが妥当と準備させてくれたんやから、それは皆織り込みにかかるやろう。

 

いつも言っていることやが、わいはアナリストたちがFedにばかり集中するのは嫌いなんや。みんながそうするせいで、長期的な株式投資による利益が損なわれてしまう。Fedのあらゆる小さなシグナルで、売ったり買ったりを繰り返して、パニックになっていい株を手放してしまう人が多いんや。Fedが利下げした途端、「次の利下げはいつだ?」とばかりに次を追い求める。これはもうばかげていると思うで。多くの人が終わりなく先々を語り、まるで預言者みたいや。

 

わいは皆を怖がらせたくはないが、かといって油断はしないで。だからといってあなたを株から降ろそうと脅したくもない。誤解しないでほしいのは、Fedの動向はとても重要やということや。やけど、株式投資家として中央銀行の細かい動きに執着しても意味がないということを言っとるんや。わいらは今、イデオロギー的なFedではなく、データ重視のFedを相手にしている。だから、他の誰も持っていないような特別なデータへのアクセスがない限り、Fedの次の動きを予測して憶測をふりまくのは愚か以外のナニモンでもない。

 

今回のFOMCでは、委員の中に意見の相違があると思うで。そこのところは注目で、でも今後さらなる利下げの可能性について、もちろん今データ的に完全に気を緩めるわけにはいかないというのを前提の上で、やっぱりFedの憶測ゲームを過度に投資判断の材料にしてほしくないんや。金融政策以外にも株式投資には重要な要素がたくさんあるからな。それを皆に知ってほしいんや。さあ、来週はそれでは、Fed以外には何に注目したらええんや?普通にいろいろな注目ニュースがいっぱい出てくるはずやで。

 

例えば、月曜日やが、別に誰もあまり話題にしていないが、Delawareの連邦裁判所でQualcommとArm Holdingsの間で裁判が始まるんや。これは高性能プロセッサーを巡る特許紛争や。そしてもしArmが勝てば、Qualcommが携帯電話やノートパソコンでチップを使用するためのライセンスが取り上げられることになってしまう。まあでも、スマートマネー、いわゆる賢明な投資家は和解を見込んどって、わいはその方が多くの人にとって良いと思うんやが、どうなるやろうか。

 

火曜日の朝は小売売上高の数字が出るで。これはFOMC会合の前夜に公表されることになるから、この数字は激しく議論されるかもしれん。みんな、感謝祭からクリスマスまでの短い期間における消費者の状況を探ろうとしているわけや。水曜日には更にいくつか大きな決算発表があるで。まずはGeneral Millsや。この株は今日、ペットフードの売上の加速を理由に大幅な格上げがあったんや。でも実際、わいは砂糖入りシリアルの方が気がかりや。というのも、昨日ニューヨーク証券取引所のフロアで、次期HHS長官指名者であるRobert Kennedyにインタビューした際、彼の主眼はワクチンではなく、より健康的な食生活、というとったんや。そういう流れになるなら、General Millsは苦境に陥るかもしれん。なぜなら、砂糖たっぷりのシリアルがこの会社にとって大きな利益源だからや。

 

更にMicronとLennarの決算発表もあるで。この二つはかなり重要な、いわゆる指標銘柄や。Micronは半導体企業で、わいはかなり好きやし、Lennarという巨大な住宅建設会社も好きや。Micronは今日、なかなかの上昇を見せた。低調なパフォーマンスが続いた後に、高帯域幅のメモリチップだけでなく、チップ全般について良いストーリーを語ってくることを期待しとるで。住宅株に関しては、Toll Brothersが完璧とは言えない決算を発表した後に、JP Morganが格下げしてきたことが「ワン・ツー・パンチ」となって叩きのめされたりしたんや。このグループは脆弱な債券市場の犠牲者になっとる。債券金利が下がらないから、住宅ローン金利は頑固なまでに高止まりしとるんや。期待していた通りなら今ごろとっくに方向転換がおきていたはずやが、今のところそれは起きていない。

 

木曜日にはDarden Restaurantsの決算があるで。正直に言うと、この銘柄は未だにOlive Gardenによって牽引されていると思うんや。でもマーケットは、以前は好まれていたレストランチェーンから離れつつあるように見える。代わりにTexas RoadhouseやBrinkerといった、優れたバリューを提供し、素晴らしい業績で報われ、その結果株価も大幅に上がっているところに注目が移っとるんや。わいは、そういう状況の中で、Dardenがどうするか知りたいで。高価格への反発が起きている中で、この会社はカジュアルダイニングにおいて、他の店へ流れている顧客を惹きつけるために何をしているのか。わいら国民はもはや、だいたい11ドル以上は払いたくなかったりするから、そういう人々向けの施策が必要なんや。

 

木曜日更に、Nikeの決算もあるで。新CEOは、古参のNike出身者や。彼は、Adidas、Deckers傘下のHoka、On Holdingsなどに押され気味のブランドをグローバルに再活性化する方法を示さんとあかん。Nikeは単に、パートナーとの協力を強化する、と言う以上のことをせんとあかんと思う。そんな使い古された言葉はもはやわいには何の説得力もない。わいらがNikeを見限ろうと考えること自体が愚かだと思わせるような革新性や新しさを示してほしいと思うで。かつては絶対的なブランドだったNikeに、前任のCEOがもたらしたダメージは驚くほど大きくて、簡単には元に戻らないやろう。数値目標の削減が終わるまでの見通しを示したロードマップと、新しさへの希望の感覚が必要になるやろう。

 

他には何があるかというと、 物流関連は最近上向いてきていて、もしかしあたらわいらは少しは希望的に考えるべきかもしれないと思っとるんやが、木曜日はFedExの決算があるで。FedExはコスト削減に懸命に取り組んどって、依然として粗利改善に積極的や。良い話が聞けることを期待したいで。今は多くの人々が今後の経済の全体的な不透明感から神経質になっている時期やしな。

 

そしてついに金曜日には、次の重要なインフレ指標である個人消費支出(PCE)の発表があるんや。覚えていてほしいのは、Fedが何をするかしないかについて、終わりなき雑音が続くやとうということや。もし12月の数字が高水準なら、多くの悲観論が飛び交うやろう。でもなんでそういう話を持ち出すかと言えば、もし下落したら弱含みの局面で何かを買う好機になるかもしれないからや。他の人々は悲観論者の言うことにおびえ、パニックになるかもしれん。

 

金曜日は更に、Carnivalの数字も発表されるで。これはクルーズ船会社やが、クルーズセクターは現時点で、S&Pで最も強気な業界やろう。クルーズはポストコロナにおいて、旅行・レジャー形態として最も人気があるんや。割安やし、実際わい自身、来年のクルーズ旅行を予約したところや。何事も永遠には続かないが、今はこのグループへの愛がとどまるところを知らないで。

 

結論やが、今は季節的に強い時期で、熟考するに値する時期や。もっとも、ヘルスケアや工業株や素材株の持ち主にそんなことを言っても信じないやろうけどな。これらは打撃を受けとるからな。まあでもわいの見解では、サンタクロース・ラリーを期待するには、まずFOMC会合を乗り切る必要がある。おとぎ話とは違い、ウォール街ではサンタクロース・ラリーは現実のものとなったりするんや。でもやっぱりその前にはFedのニュースを消化せんとあかんし、この前のチャートの回を見てくれた人は、サンタクロースラリーが必ずしも来るものではないこともわかっとるよな。

 

 

波乱がおきませんように!

 

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