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【ジム・クレイマー】窮地に追いやられるヘルスケアセクター!長期目線で何が見える!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ときにウォール街においては、しぶしぶながらでも長期的に物事を考えんとあかん。わいが「しぶしぶ」と言っているのは、もしあなたが長期的な視点で語るなら、短期的な数字を取りこぼしていることを飲み込まなければいけない時があるということを示唆したいからや。このことが、JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンスの2日目、新たなニュースが舞い込む中で、ヘルスケアの未来について語るCEOたちが集う様子を目にしながら、わいがずっと考えていたことや。大半の投資家なら、「いや、いいから今日何が起きたのか教えてくれ」と言うやろうけどな。

 

今日の話をすると、今日はダウは+0.52%、SP500は+0.11%、そしてナスダックは-0.23%だったんや。なんでわいが冒頭から、長期的見通しの重要さを言っているかと言うと、例えばヘルスケア企業とかは、長期的な可能性が、本当にとんでもなく大きいからや。目先はそこそこ良いものの決して最高とはいえない現状でも、長期的にはとてつもなく有望で、収益性も高い企業が多いんや。デイトレーダーの皆さんは下がるヘルスケア銘柄にいらだっとるやろう。更に彼らを苛立たせるリスクを承知のうえで、今日わいが見たこと、聞いたこと、考えたことについて話しておきたいと思う。

 

まずは、今日大きな痛手を負った銘柄から始めようやないか。Eli Lillyや。この製薬会社は、糖尿病や体重減少、それに加えて閉塞性睡眠時無呼吸症の治療に承認されたGLP-1受容体作動薬を背景に、来年の売上高を580億~610億ドルと事前に発表しており、これは予想を上回る数字や。でも問題があったんや。この会社の第4四半期の見通し、つまり、今ちょうど終わったばかりの四半期の見通しが、ウォール街が期待していたほど強くはないという発表をしたんや。

 

その発表の後、この株は最悪の銘柄へと転落して、S&P500構成銘柄の中でなんと今日は最下位のパフォーマンスになってしまったんや。他の499社よりパフォーマンスが悪かったということやから、かなりのものや。でもわいは全然動揺してないで。なぜか?なぜみんなが逃げ出すような状況で、わいは例えばCNBC Investing Clubのメンバーには、この下落は買いの好機だとアドバイスしたのか?わいはかなり孤立している気もするが、その理由をお話しするで。

 

わいは、Eli Lillyのこの「奇跡の薬」は、たった1つの不調な四半期だけで見限れないほど多くの潜在的適応症があると考えとるんや。わいが思うに、この薬は高血圧、心不全、複雑な肝疾患、認知症に伴う症状、さらには大量飲酒などに有効である可能性があるんや。あまりに多くの用途があるため、Eli Lillyは200億ドルを投じて製造能力を拡大し、需要に応えようとしとるんや。優秀な競合相手であるNovo Nordiskがいるとはいえ、GLP-1薬を作るのは容易ではないで。Eli Lillyの巨額投資は、まさに競合他社を寄せ付けない“秘密の堀”になるわけや。

 

とはいえ、短期的には、この会社は必ずしも十分にうまくやれていないことを認めとる。だからガイダンスを今回下げたんやし。でもだからと言ってわいはそこまで否定的にはならん。むしろ、このタイミングでの弱気局面は、株を買う絶好の機会と思えてならんのや。Mounjaroが、他のどの大型薬よりも速いペースで成長していたとすれば、わいらは「最速の立ち上がり」を望めたかもしれん。でもそんなことより、この薬が「史上最大の薬」になれば、今の短期的なことは重要性は高くないと思わんか?アナリスト達は前者を求めているようやが、わいは長期目線で投資しとるから、わいには後者が絶対的に重要や。

 

あと、近いうちに、新しいタイプの体重減少薬が、1週間に1度自分で注射するのが好きでない人向けに経口薬、いわゆる飲み薬としても登場する見込みなんや。楽しみなことがいっぱいや。もちろん、Eli Lillyを足止めしているのは、この薬の問題だけではなく、ボビー・ケネディJr.はトランプから保健福祉長官への指名を受けた人物やが、この反ワクチン派の人物は、食事療法や運動を信奉していて、GLP-1受容体作動薬が嫌いやという話がある。でも一方で、食品業界の影響とかもあって、食事制限や運動療法がほぼ不可能になってしまっている人も多いのが現状なんや。食事制限や運動が十分できない人は、この注射を使うしかないんやないか。

 

あと、更にネガティブ面があるとすれば、今巨大なヘッド・アンド・ショルダーのチャートパターンが出現しとる。ショートをかけるチャーティストなら、今株をショートしたことやろう。だから、もしかしたら短期的にはEli Lillyの株価にとっては厳しい状況が続くかもしれん。でもだから何なんや?すまんな、わいは長期志向なんや。だから現時点でも十分に「買い」やと思っとるんや。ではMerckはどうや?そう、史上最高と呼べる抗がん剤フランチャイズのKeytrudaを擁する製薬会社や。

 

わいは彼らの2021年の買収が十分に評価されていないと思っとるで。Acceleronを115億ドルで買収した件や。そこで手に入れたのが、sotaterceptや。これは昨年、ほぼ例外なく致死的とされる肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬としてFDAの承認を得たんや。MerckのCEOで、まったく誇張しないタイプの人間であるロブ・デイビスによれば、この薬は「死の淵から人々を引き戻してきた」とのことなんや。さらに続けて、この薬を使っている重篤な患者さんたちは今や「生きていて、再び仕事に戻らなければならないかもしれない」と彼は言うとるんや。何という奇跡やろうか。

 

彼らにはGardasilという注射薬もある。ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐワクチンや。HPVはとても一般的な性感染症で、子宮頸がんを引き起こす可能性があるもので、だからGardasilは真の命綱と呼べる薬や。女性がこのワクチンを使い始めてから長い時間が経つが、中国政府は最近になって男性への接種も認可したんや。ところが、何らかの理由でMerckは中国での販売網に問題を抱えていて、女性に関しても状況がかなり困難のようや。そのため株価が大きく下がり、52週安値圏で数ポイント下をうろついとる。でも、これがそのまま下に張り付くとはわいは思わんで。いつ上昇に転じるかは断言できんけどな。デイトレーダーなら気にしないメイ上がら矢が、でもわいは長期投資家なんや。

 

ではRegeneronはどうやろうか?昨年の8月には1,211ドルで取引されていたこの株は、今日だけで約4%も下落して、690ドルにまで下がっとる。問題は、Regeneronが素晴らしい医薬品のフランチャイズを持っているにもかかわらず、Amgenのバイオシミラー、すなわちバイオ医薬版のジェネリックの挑戦を受けている点や。ウォール街が気にしているのは、それだけなんや。Regeneronはブロックバスターになりそうな40種類もの化合物に取り組んどるのに、それはまったく考慮されていないかのようや。

 

彼らの画期的な薬、Dupixentは、ぜんそく、湿疹、鼻ポリープなど7つの巨大な疾患に適応があるというのに。しかもこの会社は新薬を開発する力を失ったことなど一度もないというのに。かつての大統領トランプが在任中の最終盤でCOVIDに感染したとき、彼の命を救ったとされる薬を開発したのもRegeneronや。とはいえ、今のところ、そんな事実はまるで評価されてないんや。でも、いつかはきちんと評価される日が来ると思うで。

 

Abbott Labsはどうや?おそらく世界でも最も多角化が進んだヘルスケア企業であり、非常に成長力の高い事業群をいくつも持っとるんや。でも、いくつかの訴訟問題を抱えていて、それが株価のバリュエーションを押し下げとる。わいはAbbottが粉ミルク関連の訴訟で勝てると思うが、そんな不安材料を抱えていたい投資家はおらんよな?だから、ウォール街の好む銘柄にはなってないんや。でも、物事がどれだけ早く変わるかなんて、予測は難しいよな?

 

例を挙げると、MedtronicのCEOであるジェフ・マーサ氏が昨日Mad Moneyに来てくれたわけやが、彼は生命を救う新製品がいろいろ出てくるという、素晴らしい話をしてくれたんや。でも誰も気に留めていないようやった。ものすごく退屈な反応やと思った。でも今日はこの株がS&P500内でも有数の上昇率を示して、4%も上昇したんや。結局マーケットはよく見とる時もあるし、正しい方向に向かっていくんや。ウォール街の“ファッションショー”では、セクター全体が人気になったり、冷遇されたりを繰り返す。わいがずっと言っているように、ヘルスケアセクターは今、ちょっとした窮地に追いやられていて、こんな状況はかつて見たことがない。本当に困ったものや。

 

結論やが、わいに言わせれば、長期的に素晴らしい成長見通しを持つ企業が、金利上昇や政治的な逆風のせいで押し下げられているのは正しいことなのか疑問や。ヘルスケア株はまだそれほど安くはなっていないということなのか?でももし状況が好転したらどうなるのか?もし将来が過去より明るかったら?わい自身はそう思っとるわけやが、もしそうなら、医薬品や医療機器関連には多くの勝ち組が出てくる時が再び現れるはずや。その前の今の時期に、ヘルスケアセクターの会社の素晴らしさをもっと伝えていけたらうれしく思うで。

 

 

Eli Lillyを買い増そうかな。

 

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