こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの1/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。
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今日はまるで2つの別のセッションがあったようやった。まずは素晴らしい展開で株式市場は始まったんや。Appleの決算が好感されて株価があがり、Nvidiaの株価も上昇を続けて、テック関連は軒並み買われた。でもそこで第2セッションが始まってしまう。午後に、ホワイトハウスがメキシコ、カナダ、中国に関税を課すのではないかという思惑がマーケットを支配したんや。そして案の定、雰囲気が伝わっていた通りに、メキシコとカナダからの輸入品に対して25%の関税、中国からの輸入品に対して10%の関税が発表されて、すでに弱含んでいたマーケットは引けにかけてまた急落したんや。
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だから今日はダウは-0.75%、SP500は-0.50%、そしてナスダックは-0.28%と下落の日になったで。関税は明日、2/1から発動するんや。さらに追い打ちをかけるように、トランプ大統領は、関税コストが消費者に転嫁される可能性があることを認めて、短期的な混乱が生じる可能性があると言うたんやが、でも株式市場の下落という反応については懸念していないとも言うたんや。ようは、「市場の反応は気にしていない」とはっきり言ったということで、わいにもそんな余裕があればいいなと思ったもんや。
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今週はいろいろなことがあったやろ。DeepSeekショックからはじまってFOMC,数々の決算。来週もいろいろなことがあるはずや。取り上げるべきことは山ほどある、来週のゲームプランにいこうやないか。月曜日はもしかしたら、また波乱から始まるかもしれんで。関税の影響がどうなるのか、というのもあるし、あとはPalantirが決算を発表するんや。Palantirは非常に変わった企業なんや。データ主導のコンサル企業で、消費財メーカーからペンタゴン、いわゆる国防総省まで、あらゆる組織がリソースを最大限活用できるよう手助けしとるんや。そして現在は特に軍事調達システムの改革に注力しているようや。
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わいらは軍事では少数の防衛請負業者に依存しすぎとって、そのせいで必要なハードウェアの価格がつり上がっとって、結局そのコストを負担するのは納税者であるわいらや。そこを是正できるかもしれんとなったら、Palantirの遠慮のない、かつ気性の激しいCEOのAlex Karpは、一部の人にとっては救世主になるかもしれん。別の人にとっては笛吹き男のようにも見えるんやけどな。彼は個人投資家を意識した経営をしとるから、株価はまるでこれからも浮揚し続けるかのような動きや。わいはこの株を、「頭脳を持ったGameStop株」と呼んどる。いずれ100ドルに行くやろう。
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火曜日は予定がぎっしりや。まず朝一で注目すべきはPayPalとSpotifyの決算や。両社とも素晴らしい数字を出してくる可能性があるで。PayPalでは今、Alex Chrissが指揮を執っていて、この会社を堅実な成長路線に戻しつつあるとわいは見とるで。かつてはPayPalがデジタルモバイル決済の王者やったが、Buy Now Pay Later勢に追いつこうと躍起になるあまり、苦戦を強いられたんや。でも、若者が初めて使うデジタルウォレットとしての役割を担うことも多いPayPalやから、Chrissによって成長率と輝きを取り戻せるはずやと信じとるで。
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そしてSpotifyは、典型的な、予想を上回ってはさらにガイダンスを引き上げるタイプの決算を出す銘柄で、いつもアナリスト予想を軽々と超えてくるんや。わいがこういうサブスクリプションモデルを好むことは長い視聴者なら知ってくれとるやろ?NetflixやAmazon Primeを思い浮かべればわかるとおり、Spotifyも常にそういった会話の中心にいる企業なんや。火曜日は更に、MerckとPfizerという2つの巨大製薬企業の決算もあるで。Merckは素晴らしい買収をいくつか行っているにもかかわらず、依然として主力治療薬、つまり多様ながんに効果を発揮し続ける革新的ながん治療薬キートルーダが中心や。
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今回の決算の数字自体は良いと思うんやが、いくつか懸念もあるで。Merckが最近の一連の買収で取得した薬、たとえば肺動脈性高血圧症向けの薬や免疫学の領域全体について、この会社がどれぐらい将来儲けようとしているのか、より詳しい状況を知りたいところや。一方で、Pfizerは2023年末にSeagenを買収したんやが、買収額430億ドルを正当化するような画期的ながん治療薬はまだ見えてこないんや。今期何か良いニュースが出るのか、注目したいで。もし良いニュースが出れば、株価は急上昇するやろう。今の低水準の株価では下落リスクはあまり大きくないと思うで。
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さて、火曜日は更にPepsicoの決算があるんやが、食品関連株はずっと不振が続いてとる。GLP-1系の新たな治療薬が登場して以来、苦戦を強いられとるんや。こうした減量薬が出回ることで、Pepsicoのような優良企業でさえ、攻勢をかけるのは難しくなっていると感じるで。さらに、スーパーマーケットがインフレの最前線となっていることも向かい風や。ただ、Pepsicoの配当利回りは3.6%やし、売り叩かれているこのセクター全体に資金が向かうタイミングを狙うという戦略も、考えられないことはないやろう。ただ、今のこの相場で配当を求めるなら、わいはMerckやPfizerを選んだほうがいいとは思うけどな。
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さて、火曜日は更にAlphabetの決算発表もあるで。検索事業がAIサービスによって食われていないか注目したいんや。わいの考えでは、YouTubeが絶好調で他の弱点を補っているんやなかと思うで。それに、新しいCFOのAnat Ashkenaziが非常に説得力のある説明をしてくれるはずや。彼女はEli Lillyに在籍していたのを覚えている方もおるやろう。Googleのクラウドインフラ事業がどのくらい伸びているのか、しっかり聞いてみようやないか。今日株価は新高値をつけたが、決算がもし好調なら、株価は更に飛ぶやろう。
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火曜日はAMDの決算もあるんやが、最近のAMDは静かなんや。でも今週DeepSeekショックがあったが、そういう出来事を経て、AI企業がより少ないコンピューティングパワーで多くの処理をこなせるということが皆に知れ渡ったら、Nvidiaの最上級半導体と比べても安価なAMDのGPUが一気に魅力的に映る可能性はあると思うで。これがわいの仮説やが、実際にどうなるのか、見てみようやないか。さて、火曜日の最後に言及しておきたいのが、Chipotleの決算や。
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優れたレストランチェーンの株価は常に注目されてきて、Brinkerについては昨日取り上げた通りや。長い間このグループで一番の成長株といえばChipotleやったんや。ただ、なぜか最近は注目が薄れとる。次の大きな上昇が来る前に株を買い戻すチャンスかもしれん。Chipotle株を買うという判断は、長期的に見たら歴史的にほぼ間違いなかったんや。新CEOにScott Boatwrightが就任したが、彼は古くからのChipotleのメンバーやし、番組によく来てくれるJack Hartungをはじめ他のメンバーも健在や。そろそろこの株のポジションをとってみる時期かもしれん。
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水曜日にはWalt Disneyの決算があるで。前の四半期ではハリケーンがDisney Worldに打撃を与えたし、今期はLAの山火事がDisneylandの運営に影響を及ぼした可能性がある。とはいえ、Streamingを含め、その他の事業は好調に回っとるとわいは考えとるで。もしかしたらこの株はここ最近の弱さを払拭できるかもしれん。Disney株は今、歴史的に見ても割安やから、わいはCNBC Investing Clubのメンバーには買いを推奨しとるのはそういう理由からや。
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水曜日は更にNovo Nordiskの決算があるが、これが実に興味深いんや。皆さん知っとると思うが、これはOzempicを手掛ける製薬会社で、これらのGLP-1受容体作動薬がどの程度成功しているのか、明確な情報を示してくれるかもしれん。木曜日に決算があるEli Lillyはすでに第4四半期の売上が弱含むと発表済みやが、それでも全体的には2025年がとても良い年になると予想しとる。サンフランシスコでの話でも彼らはそう言うとった。Novo Nordiskにも同様のいいガイダンスを示してもらいたいところや。もしNovo Nordiskから良いニュースが出れば、Eli Lillyを、木曜日に決算を発表する前に買うのは一つの手かもしれん。
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水曜日の引け後はFord Motorの決算があるで。Fordは期待を裏切ってきたんや。保証関連コストが大きくかさんだり、色々問題が起きたりしとる。長期金利が高く、さらに上昇しそうな今の状況では、販売が伸び悩む可能性があるで。株価はひどい状況やが、でも現在の水準では下値余地も限られとるとは思う。でも上値に関してはやっぱり疑問符がつくな。木曜日はさっきも触れたが、Eli Lillyの決算がある。CEOのDavid Ricksはこの前、2025年がいい年になると言うたんやが、今回の決算でもう少しその詳細を知りたいで。わいとしては依然としてEli Lillyに期待しとって、わいのファンドでも大きなポジションを保有しとるんや。
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更にBristol Myersの決算もあるんやが、この株もわいのファンドで持っとる。彼らはいくつもの優れた薬を抱えとるが、特に注目されているのがCobenfiや。30年ぶりの新しいクラスの統合失調症治療薬で、既存の標準的な治療薬と比べて副作用がかなり少ないと言われとる。おそらくCEOのChristopher Boernerが、今年の処方状況について早期のデータを教えてくれるんやないかと期待しとるで。よく売れとったら株価の上昇材料になる可能性があるし、この株は高配当やから個人的にお気に入りや。
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木曜日の引け後はAmazonの決算があるんや。わいは素晴らしい数字を予想しとるが、株価が最近あまりにも上昇しとるから、その上昇を正当化できるほど素晴らしい数字かどうかは分からん。もし買いたい人は、決算発表が終わってからの方がいいかもしれん。別にわいはネガティブなことを言っているつもりはなく、単純に株価が大きく上がった後には利益確定売りが出やすくて、一度押し目が来るかもしれんと思っとるだけや。その押し目のタイミングこそが買い時なんや。
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そして金曜日には、労働省の雇用統計が発表されて、非農業部門雇用者数がどうなのかが注目や。今、Fedは景気の状況を警戒しているようや。もし賃金上昇を伴う力強い雇用増が見られたとしても、今年前半に追加の利上げがあるとはわいは思わん。ただ、株価の上昇を望むなら、どんな指標を見たいか。それはそこそこの就業者数の伸びや。利下げの可能性が残る程度の数値や。一方で企業の四半期利益を圧迫しないレベル数値。それが理想やろう。
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結論やが、大量の重要決算に加えて雇用統計、さらには関税のニュースまでもが詰まった週になる。今週も同じことをいうたが、来週も地獄の週や。こういう時は下手に手を出すより、むしろ傍観していた方が賢明なケースが多いんや。データの量が多すぎて、普通の投資家はもちろん、AIを搭載した存在でさえ処理しきれないほどなんや。そこに例のDeepSeek関連の話が絡んで、テック株は売買が難しくなるうえに退屈になってきていると来とる。もし迷うなら、この週も何もしないのが一番かもしれん。
この週も大注目ですね。
応援よろしくお願いします。