こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

次に株式市場に悲観的になり過ぎたときは、ぜひこの素晴らしい四半期を思い出してほしいで。解放の日以後、株式市場はいったんリングに沈められながらも、そこから完全に立ち直って、さらに高くまで上昇した四半期になった。「resilient(回復力がある)」という言葉をよく耳にするが、わいはむしろ「stellar(抜群だ)」と言いたい。ここまでも別に楽な道のりではなかったで。これからもいろいろあるやろう。例えば今日は日中、S&P500とナスダックが史上最高値を更新した直後に反落したりしたんや。日中の反落は、トランプ大統領が カナダによるデジタルサービス税を理由に通商協議を打ち切ったからや。

それでもこの株式市場は最終的にこの対立を振り払って、ダウは+1.00%、SP500は+0.52%、そしてナスダックは+0.52%と過去最高値で引けたで。きょうは 11 セクターのうち 9 セクターが上昇したんや。長年めったに見られなかった好調なこの光景が、この四半期後半には当たり前になっとる。カナダとの交渉決裂のような衝撃的ニュースがあっても、今の株式相場はなお強いとわいは考えるで。個人投資家はポジションを維持して、火株式市場にとどまり、ときには下落局面で買い増すことが最善策やと学んだんや。機関投資家が出たり入ったりする一方で、粘り強くいく個人投資家の戦略が結局最良の戦略だったりしたんや。

今年のデータを振り返ってみると、個人投資家が株式市場に居続けて、弱含みの局面でさらに買い増していたことが示されとるで。いわゆる “buy the dip” が功を奏したわけや。驚くべきことやが、ディップ買いせずとも、ただ株を持ち続けてもよかったんや。解放の日の関税宣言の狂乱や、トランプ大統領が直ちに利下げを求めて Fedのパウエル議長に辞任を迫った騒ぎや、高金利と貿易戦争への懸念や、結局は大して重要でない Fed 高官の息もつかせぬ発言など、恐ろしく見えるものが続いたんやが、それでも鼻をつまみ、目をそらし、ポジションを持ち続けたら今報われとるんや。株式市場に残り続けた皆さんを称えたいで。

この下落局面を耐え抜くのは容易ではなかったやろう。でもその価値は十分にあったんや。さて、きょうの引け際には 1 つ特異な出来事があったで。年次恒例の Russell リバランスや。Russell 1000、Russell 2000、Russell 3000 が時価総額の変動を反映して組み換えられるんや。流動性が乏しい小型株には大きな影響があるから、きょうの引けで見られた極端な値動きの多くは、買いも売りも月曜朝に巻き戻される可能性があるで。以前は大きな話題だったのに、今回はあまり知られていなかったのが不思議なくらいや。

さて、取引終了後には銀行のストレステスト結果も公表されたんや。これは毎年の恒例行事で、優秀な成績を取った銀行には自社株買いを大幅に拡大できるチャンスが与えられるんや。今夜は 22 行すべてがテストを通過したんや。珍しいことではないが、来週にはその好成績を受けて自社株買い発表が相次ぐかもしれん。わいが以前から評価している Capital Oneについては、今日の The Wall Street Journal に好機到来を示す優れた記事が出とったで。私見では、今後最も期待できる銘柄だと思っとるんや。さて、それでは来週のゲームプランにいってみようやないか。

来週は実質 3 日半しかないんや。というのも、今年の 7 月 4 日の独立記念日は金曜日で相場が休みで、木曜日は半日取引だからや。静かな週やが、最後は派手に締めくくられるかもしれん。まず月曜日から見ていくと、Amazon の CEO、Andy Jassy との特別インタビューがあるで。Amazon はわいのファンドでの大型保有株や。配送への投資、新しく改良された Alexa、Amazon Web Services の成長、利益率の高い Amazon Advertising、そしてプライム会員としての魅力といった幅広いテーマを取り上げる予定や。

Amazon は消費者動向を読む力に長けとって、海外事業も転換点を迎えつつあるで。AI についてもいっぱい話したいところや。この会社の独自チップが NVIDIA のトップクラス半導体に脅威となるのか、それとも補完的に機能するのか。もちろん中国事業についても議論するで。きょう弱い個人消費データが出たばかりやから、消費者の実際の支出状況を Jassy から詳しく聞きたいところや。消費者は足踏みしているように見え、Fedが利下げを先送りできる余裕があるのか考え直すべき状況かもしれん。

産業部門は比較的堅調やが、そっちも関税による需要の前倒しで数字が歪んでいないかを見極めたいと思っとる。そういう意味で、月曜日に発表されるChicago PMI に普通以上に注目しとるで。これは産業景気を示す最良の指標で、数値が弱ければ金利に影響して、Fed に追加利下げ圧力をかける可能性があるんや。現在、株式市場は 7 月のFRB会合での利下げ確率を 18.6%、9 月までには 93% 超と織り込んどるが、果たしてそこまで待てるやろうか。

火曜日には、かつて市場の寵児だった Constellation Brands の決算発表があるで。いまや失墜したこの銘柄には、多くの問題が凝縮されとる。スローダウン時の避難先とされたこのセクターが惨状を呈している現状を象徴しとって、語るべきことは山ほどあるで。まず、Constellation は酒類メーカーやから、この会社の製品はすべて、食欲と、特に酒への渇望を抑える GLP-1 薬の影響を受けとる。これは主力ビール、つまり Modelo、Corona、そして最近人気が高まっている Pacifico で特に顕著や。

第二に、各種調査によれば「ビールから大麻へ」という嗜好の移行が進んどる。理論上、マリファナを吸う方が太りにくいとされるためや。アルコールには強烈な食欲を誘発する作用があるからな。今の若い世代は以前より健康を重視しとるんや。第三に、Constellation の売り上げは、ヒスパニック系コミュニティが大量強制送還を懸念していることもあって伸び悩んでたりするんや。こういう複合要因の結果、株価は四半期を通じてじりじり下落して、かつては毎回「予想を上回ってガイダンスを引き上げる」を繰り返していたこの会社を支持していたアナリストたちも次々と離脱・格下げに動いとる。

わいのファンドでも以前はこの株を大きく持っとったが、今は違うで。今、株式市場は Constellation の業績未達を予想しとる。決算は火曜夜に発表されて、カンファレンスコールは水曜朝に始まるんやが、往々にして決算発表直後に株価が跳ね上がって、そこからどんどん株価が下がる展開になりやすいから注意が必要や。水曜日には住宅ローン申請件数が発表されるで。金利がこれほど高いままでは、これは経済全体にとって重しであり続けるで。今は低迷する住宅販売を織り込むようになっとるが、住宅セクターは経済規模以上の影響力を持っとって、この分野の改善は当面望めなそうや。

さて、この週の核心は木曜日なんや。この日に6 月の非農業部門雇用者数が発表されるんや。いつも雇用統計は重要なんやが、今回はなおさらや。もし数字が弱ければ、トランプ大統領は再びその日に パウエル議長の更迭を要求して、想定より早く後任を示唆して「今すぐ利下げしろ、さもなくば辞めろ」と圧力をかける可能性があるで。もっとも パウエルが辞任に応じるとは思えんし、たとえ重要な雇用統計でも一度きりの弱い数字で大勢が決まるわけではないけどな。でも、新規雇用がごくわずかで賃金も横ばいか下落となれば、7 月利下げの可能性が再浮上するかもしれん。

結論やが、わいらは素晴らしい四半期を終え、短縮取引週に向かっとる。惨憺たるスタートから驚くほど力強い終わり方を遂げたこの四半期は、以下に株式市場日い続けることが、時に気まぐれで危うい株式市場に対する唯一論理的なアプローチであるかを示しとるんや。
いい状況が続きますように。
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