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【ジム・クレイマー】そのダウングレード、鵜呑みにして大丈夫!?盲信して後悔する前に!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/9のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はちょっと毎日おこっているダウングレードに焦点をあててみたいで。一部の銘柄は格下げすべきではないんや。そういう銘柄でも絶えず、「売れ、売れ、売れ」という声が聞こえてくる時があるが、ダウングレードにつられて売る価値はなかったりするんや。なぜなら、遅かれ早かれ株価が反発するのは時間の問題やということが多いからや。それでも、こうした格下げは今日も含めて毎日起きとる。今日はダウは-0.003%、SP500は+0.09%、そしてナスダックは+0.31%やったが、とにかくアナリスト達の「銘柄によっては買い推奨を外すべきではない」という過去の教訓を学ぼうとしないのには驚かされるで。

 

例を挙げていこうやないか。今日、Morgan Stanley は McDonald's を「株価が割高で、ファストフード業界の構造的圧力から無縁ではいられない」として格下げしたんや。現在の株価は予想利益の 25 倍で割高と判断して、投資判断を「イコールウエイト」、すなわち中立まで引き下げたんや。そのこともあって今日は株価は 2.58 ドル、0.84%下落したで。ただ、今日の格下げは、もし金曜日に Loop Capital も McDonald's を格下げしていなければ、それほど気には留めなかったかもしれん。Loop Capital も「コンセンサス予想を上回れない」と懸念を表明しとるんや。

 

直近で株価が 5%上昇した銘柄に対して慎重になるのは理解できる面もあるが、長期的には McDonald's を格下げして報われた例はないで。McDonald's は業界の王者で、バリューを提供し、経営も群を抜いて優れとるんや。Morgan Stanley のバリュエーションに関する格下げはさておき、より感覚的な Loop Capital の格下げ理由に注目してみようやないか。Loop Capital が業績の減速要因と見ている主因は、新しいチキンストリップの発売に対する顧客の反応が悪いことや。

 

なんと顧客は衣が厚いチキンを好む傾向があるということで、今回の薄い衣のストリップには興味を示さないようなんや。さらに見た目も良くないと言われ、従来の McDonald's 商品と比べて「不格好」とまで指摘されとる。チキンストリップをラップで包んだチキンストリップ・ラップが更に発売されるということなんやが、ラップで包めば不格好さは隠せるものの、味が良くないかもしれないという懸念もついてきとる。Loop Capital はだから「楽観できる要素はほとんどない」と言うとるんや。

 

その指摘には一理あるかもしれんが、だからといってまだ結論を出すのは早いんやないかというのがわいが言いたい事なんや。チキンストリップ・ラップはまもなく地域限定で発売されて、7 月 10 日には全米展開される予定なんやが、ここで思い出してほしいのは、これは McDonald's だということなんや。この会社が愚かなわけがないんや。百戦錬磨のCEO の Chris Kempczinski がこうした問題に注意を払わないはずもなく、フランチャイズの声も無視するはずがない。人々に好まれない商品に全てを賭けるようなことはしないやろう。

 

McDonald's は素晴らしい企業や。悪いアイデアに固執して今の地位を築いたわけではないで。わいは Arch Deluxe バーガーが発売されたとき、ワクワクして店舗へ行ったのを覚えとるで。プラスチックの容器に入った大々的な新商品やったが、開けてみるとレタスとトマトはしおれとった。だからこの会社の全部がいいといっているわけではないで。それでも、この会社は失敗から学び、成長を続けとる。わいは正直にあの時、がっかりしたんや。そのがっかりかんは、あまりに期待が大きかったので誰にも言いたくなかったほどやった。

 

なんという期待外れだ、彼らならもっといい商品を作れるはずやと思ったが、でもその時はあかんかった。でも、これは McDonald's の話やで。彼らはどうしたか?続けたのか?答えはNoや。彼らは Arch Deluxe を1996年に見切り、最大級の新商品投入だったにもかかわらずあっさり終了させたんや。なぜか?良くなかったからや。これ以上やっても負け戦だと分かっていたので打ち切ったんや。とても気まずい決断やったが、McDonald's はそういう会社や。

 

かつて McDonald's が不祥事で CEO を解任したときも同じやったで。彼らは即座に首を切ったんや。弁護士や取締役を招集して調査が終わるのを待つようなことはせず、その CEO はすぐ追い払われたんや。別の CEO が結果を出せずに退任させられたときも同様で、フランチャイズの声を聞き入れて解任し、そのたびに会社は強くなっていったんや。優れた企業とはそういうものや。McDonald's のような優良企業は、値上げが「やりすぎだ」と反発を受ければどうすると思う?簡単や。消費者が喜ぶバリューミールを出し、大成功させたんや。こうした決断は華やかさはなくても迅速に行われるんや。

 

だから今回のチキンストリップが失敗に終われば、すぐに消え去るやろう。ラップだって同じや。McDonald's の強みは、勝てない戦いをしないことや。うまくいかない商品はさっさと捨て、前へ進むんや。だからこそ、一つの失敗が見込まれるからといって安易にダウングレードをするアナリストを鵜呑みにしてしまうのは自己責任やとわいは強調したいんや。

 

この考え方は Tesla に対しても同じやで。今日だけでこの株に対して2件の格下げが出たが、それでもわいは Tesla を空売りしたくはないで。トランプ大統領とのいざこざは株主にとって悪手やったし、車の販売が伸び悩んでいるのも承知しとる。それでも Elon Musk はまだ終わってないんや。次の一手があるはずで、わいはその恩恵を受けたいんや。Austin で Robox が6月12日(木)にローンチされるんや。さて、株価は今日格下げでどう動いた?どれぐらい下げた?いや、実際には 13.44ドル、率にして 4.55%上昇したんや。2件の格下げ直後に、や。

 

そして最後に Appleについて言及しておきたい。世間では格下げがブームのようで、「今夜は何する?ダウングレードでもしようか」というノリや。今日の Worldwide Developers Conference が「まぁまぁ」やったから、明日は Apple の格下げが出るかもしれん。でもわいが聞いた限りではiPhoneについてはどれぐらい「買い替えるか」だけが論点になっていて、「他社に乗り換える」という選択肢つきの声は聞こえてこないんや。他社の製品に対する乗り換えが話題に上らない限り、わいは Apple を保有し続けるで。短期的には格下げで痛手を受けるかもしれんけどな。

 

わいは株価の下落余地は多くの他の人が思うほど大きくない可能性が高いと思っとるんや。もちろん下がることはあり得るやろうが、限定的だと思っとるという話や。いくつか要点を挙げていこうやないか。第一のポイントやが、Apple はいま、目立つ新製品こそないものの、彼らの豊富な現金を考えても、彼らがとれるオプションは豊富なんや。わいが思うに、Apple は Perplexity を買収すべきやで。Apple は買収を好まないことは承知しとるが、でも何が起こるか分からんで。わいは本当にPerplexityを買ってほしいで。どこかの企業が「自社の AI 検索エンジンを Apple に採用してもらうために金を払う」という話が出る前に動いてほしいんや。Perplexity はわいのお気に入りで、Apple なら間違いなく買えるはずや。

 

第二のポイントとして、いま Apple は二つの銃口を突きつけられとるんや。Google を独占企業と認定する判決が下れば、Google が 2022 年に Apple に支払った 200 億ドルもの「デフォルト検索エンジン料」が消えるかもしれん。あとは、ゲーム会社 Epic との裁判で、App Store がすべての取引から 30%を取る仕組みを回避できる判決が出る瀬戸際にあったりするんや。このポイントは既に皆に警戒されとるんや。Apple はどちらか一方では負けるかもしれんが、両方一緒に負けることはないやろう。もしどちらにも負けなければ、なおさら好材料や。

 

そして最後のポイントとして、Apple は立ち止まる企業ではないということや。うまくやる術をわきまえている会社や。完璧ではないけどな。ここ 1 年、CEO の Tim Cook はアメリカの大統領の要求に応えるべくあらゆることをしてきたんや。国内投資を求められれば、4 年で 5,000 億ドル投資すると発表したやろ。これは前例のないコミットメントやで。Nvidia 以外の企業でここまで踏み込んだところが他にあるやろうか?さらにトランプ大統領は「中国でこれ以上生産するな」と示唆して、Tim Cook は瞬く間に大量の iPhone 生産をインドに移したんや。ところがトランプ大統領は「インドもダメで、アメリカで作れ」と言い出す。こんなプレッシャーの中で今年が Apple にとって最高の年にならなかったのは無理もないことや。

 

こういう状況の中で、結局、Worldwide Developers Conference が退屈だった、それだけのことかもしれんのや。Tim Cook はいつものように文句も言わずにやり切ったんや。たいていの経営者なら創造性どころではなかったやろう。だから、明日アナリストが格下げを出し、この会社は「サイクルを逃した」「25%の関税をかぶるかもしれない」と叩くのは自由や。でも Apple は今や「世界で最も嫌われる株」の一角になりつつあるんや。結論やが、そういう中で、誰も Android へ乗り換えていない限り、わいは Apple に対して楽観的やで。現時点で買い推奨でも売り推奨でもないんやが、少なくとも「売り」ではないと思うんや。明日にでも「買いをホールドに変える」といったダウングレードが出てもわいは乗らんで。

 

 

鵜呑みにしたくないですね。

 

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