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【ジム・クレイマー】“Sell, Sell, Sell”の大誤算!あの時の売り煽りは、なぜ間違えたのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

もしかすると、あれはすべて夢、いや、悪夢だったのかもしれんな。何のことを言っているかと言うと、中国のAIのブレークスルーとして当時話題になった DeepSeekや。覚えとるか?あのニュースが出たとき、ウォール街は AI データセンター銘柄に背を向けて、まるでAI銘柄はsell, sell, sell、とばかりに投げ売りが起きたんや。あれは今年の初めの方だったよな、中国が Nvidia のチップなどの高性能なハードウェアをほとんど使わずに AI モデルを構築できる方法を開発したと報じられて、そのグループに属する銘柄は総崩れとなったんや。

 

当時、最も大きな痛手を被ったのは、Accerelated computingやGenerative AI を支える企業群、いわば “AI コア銘柄”やった。でも今日、DeepSeekの悪夢は正式に終わりを告げだよな。データセンター関連テック株が牽引役となって株価平均は史上最高値近くまで戻したんや。ダウは+1.19%、SP500は+1.11%、そしてナスダックは+1.43%となって、今日はナスダック100に関しては史上最高値を更新したんやで。もう完全にDeepSeekショックなんかなかったことのようになっとるんや。

 

今のこのラリーは、1 月に「中国が AI で米国に勝った」と語られたストーリーを完全に否定しとる。あの時はまるで、1957 年 10 月 4 日にソ連が史上初の人工衛星 Sputnik を打ち上げたときの劣等感が蘇ったかのようでした。当時、わいらはソ連に追いつけないと悲観したが、結果的にわいらは彼らを追い越し、二度と振り返ることはなかったんや。DeepSeekの報道が出たときも同じやったで。AI 関連株は総崩れして、中国が革命的技術を開発したことでアメリカのAI 研究は無意味になったかのように受け止められたんや。

 

でも、多くの人が DeepSeekの誤解を招く数字を深掘りせんかった。結局、中国から詳細な続報はなく、彼らは Nvidia の二級品の半導体を手に入れようと依然として必死やった。もし DeepSeek 版の Sputnik が本当のブレークルーやったなら、彼らがそんなにチップを欲しがるはずがないやろ。そうした事実を踏まえれば、結局あんなことに影響されて株式市場を離れる必要はなかったということなんや。CNBC Investing Clubのメンバーの人はわかってくれとると思うが、わいのファンドではAI銘柄を保有し続けとったで。

 

Nvidia、AMD、Vertiv、Micron、Marvell Technologies、これらの銘柄は軒並み回復して、この二カ月間での上昇はそれぞれ30-70%になっとるんや。Nvidia CEO の Jensen Huang が「新たな産業革命」と呼ぶ物語が再び株式市場の中心に戻ってきたんや。まるで DeepSeekの一件など、最初から存在しなかったかのように、AI関連株が一斉にブレイクアウトしとる。もちろん、成功には多くの立役者がいるもので、今回のラリーは単なるデータセンター要因だけではないで。

 

ほんの1週間前、わいらは中東情勢の行方を案じながら原油価格の上昇を眺めとったんや。今年初めの原油安は、関税品の価格高騰を相殺する希望となっとったが、イスラエルとイランの戦争でその期待はかき消えたように見えたんや。株式市場は再び持ち直そうとしとったが、また下落に転じそうな気配を見せて、石油株だけが「buy, buy, buy」と叫ばれる状況やった。イスラエル単独ではイランの核開発を止められないかに思われたんやが、週末にトランプ大統領がイランの主要濃縮施設3カ所を爆撃して、イランが核保有国になる現実的な道筋は突如として断たれたんや。

 

もっとも、ウォール街が真に懸念していたのはイランの核ではなく原油価格や。常連の悲観論者は、イランがホルムズ海峡を封鎖して世界の石油供給の20%を遮断すると決めつけたが、それは機能的な核計画を失ったイランには切れるカードではないんや。実際、イランは資金難に陥っとって、1日170万バレルの自国産原油を売るには海峡を開けておかんとあかん。ということで危機説が消えるや否や、原油は前日の高値78ドル台から60ドル半ばへ急落して、ミニ戦争での上げ幅をすべて吐き出したんや。わいは原油にはまだ下げ余地があると見とるで。

 

インフレ的にはやれやれという状況に戻ったとはいえ、それでも Fed 議長のパウエルを利下げに踏み切らせる力はなくて、彼は議会で「しばらく様子を見る」と述べたんや。でも住宅と自動車を中心に景気減速が進んでいて、関税の有無にかかわらず年内には利下げが実施されるとわいは確信しとるで。これが多くの銘柄を押し上げるラリーのもう一つの柱や。

 

さて、本題のテック、DeepSeek 騒動に戻ろうやないか。これはわいが長年の取引で出会った中でも屈指の教訓的な出来事や。市場を読み違え、損失を招き、短期記憶しか持たない市場で株を見限る、そのあらゆる要因が凝縮されとる。今では忘れられているかもしれんが、DeepSeek が「より少ない投資で桁違いの成果を上げる」と喧伝したとき、その数字はなぜかほとんど疑われなかったんや。もしその数字が本物だったなら、Microsoft、Google、Amazon などのハイパースケーラーは不要な AI ハードウェアに何十億ドルも浪費していたことになる。

 

DeepSeek を信じるなら、ほぼすべてのテック企業の経営陣は愚か者で、テックタイタンたちは正気を失ったという話になるんや。巨額の設備投資は正当化できず、数百億ドル規模の損失が頭をよぎるで。だから AI 関連のテック株はすべて売らねばならない、とされたんや。みんな『売れ、売れ』と言い、それが現実となったんや。わいは何か月ものあいだそれは誤りだと訴えて、ハイパースケーラーの経営者たちが実情も知らずに馬鹿みたいに投資を継続するはずはないと繰り返し皆に伝えたはずや。わずかな専門家が DeepSeek の数字を指摘したが、でも大半は耳を貸さんかった。

 

あの当時はAI 企業は過大評価を笑う格好のネタとなり、その最大の標的が Nvidia だったんや。Nvidia を売り払った「優秀な」ヘッジファンドの話を聞かない日はなかったで。新たな産業革命を牽引していたNvidiaは、一瞬にして“中国向け販売ができなければ数字を作れない間抜けなの半導体メーカー”と見なされたんや。ではどうする? 売るしかない、皆がそう判断した。データセンター全体、とりわけ Nvidia を推していたわいらは、中国に論拠をはぎ取られたかのように見えたんや。

 

わいらは「この話は極めて誤解を招く」と主張したんやが、 DeepSeek はハードウェア費用を含む総コストを一切開示していなかったんや。そう、チップやサーバーにいくら使ったかさえ示さず、にもかかわらずあやふやな数字は絶対視され、疑問を呈する者は正気でないとまで言われたんや。いまテック株が軒並み高値圏にあるのを振り返れば、そもそもこれらの株は売られるべきではなかったということがはっきりしたやろう。DeepSeek はそれほど意味を持たなかったということがはっきりしたやろう。

 

データセンターの物語が復活したいま、当時これらの株を投げ売りしたアナリスト、ヘッジファンド・マネジャー、ニュースレター執筆者は、何とかして買い直さんとあかん。関税での混乱や1〜2回の決算発表で再参入できるかもしれんが、わいは彼らが取り残されると思うで。結論やが、DeepSeek 騒動のせいで多くのマネーマネジャーは、Meta の Mark Zuckerberg、Amazon の Andy Jassy、Oracle の Larry Ellison、Microsoft の Satya Nadella、Alphabet の Sundar Pichai を愚か者と決めつけたんや。では今はどうや?誰が愚か者に見えるやろうか?

 

 

あの時原子力銘柄に入れて良かったです。

 

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