こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。
為替が交錯し、市場を動かしてきたストーリーが崩れ、真実が見えなくなる。そのすべてが、ヘッジファンドのマネージャーや大手投資信託の運用担当者たちが、ときとして間違った方向に賭けてしまうことで引き起こされるんや。この番組でわいがみんなに教えようとしていることの一つは、株価が企業の本質的な価値からどれほど大きく乖離することがあるか、ということや。もしかすると、今日みんなの保有株が上昇したのは、先週フィラデルフィア半導体指数が8営業日連続で下落したことで、どこかのヘッジファンドが破綻していたからかもしれん。単に、わいらがそれを知らなかっただけなのかもしれないんや。
そのろくでもないヘッジファンドが市場から退場したことで、株価は自由に上昇できるようになったのかもしれん。今日の相場では、ダウは-0.07%と下落した一方で、SP500は+0.41%、そしてナスダックは+1.11%と上昇したで。しかし、この上昇は、株価の背後にある企業の業績が実際にどうなっているかということよりも、先週どこかの負け組ファンドが吹き飛ばされたこと、いわゆる「クリアリング・イベント」、つまり市場の悪いポジションが一掃される出来事と、より深い関係があるのかもしれん。
この週末、わいはCNBC Investing Clubのメンバーに対して、先週金曜日の相場には、ヘッジファンドが破綻するときに見られる典型的な兆候がすべてそろっていたと思う、と伝えたんや。この夏にSituational Awarenessで起きた出来事に似ている。ただし、今回はその小規模版、いわばミニSituational Awarenessのようなものや。Situational Awarenessが崩壊しかけていたとき、みんなはその事実を知らなかった。みんなが知ったのは、その結末だけやった。しかし、その出来事によって何十もの銘柄が本来の値動きから大きく外れ、市場は大混乱に陥った。多くのアナリストは、単に株価に問題があるのではなく、その背後にある企業そのものに何か問題があるに違いないと考えたからや。
さて、わいがこのような企業のファンダメンタルズとは無関係な、人為的な売りについて持ち出したのには理由がある。今日は1987年の株価大暴落から39周年にあたる日だからや。わかっとる。39周年なんて大した節目ではないし、切りのいい数字でもない。それでも、あの出来事は現在の市場を理解するうえで信じられないほど多くの教訓を与えてくれる。そして、わいは当時のことをよく覚えとる。1987年が始まって数か月後、わいは親友のLarry LevyとともにGoldman Sachsを辞め、Cramer Levyというヘッジファンドを立ち上げた。当時としては非常に斬新な試みやった。
Larryはどちらかといえば外向きの仕事を担当し、投資家から資金を集める役割を担っていた。一方、わいは内部の仕事を担当し、人間関係もうまく築けていた。しかし、資金調達が終わると、Larryは次のことに進みたがっていたんやと思う。わいのほうは、腰を落ち着けて銘柄選びに集中したかった。ただでさえ、それは十分に難しい仕事やった。わいには、優れた企業の株を買うという投資戦略があった。そこで、ファンドをSteinhardt Partnersに移した。そこで伝説的なトレーダーのJohn Lattanzioから、徹底的に市場の厳しさを教え込まれることになったんや。
当時のわいは、まさに崖っぷちやった。運用成績は10%近いマイナスで、もう少し下がればファンドを清算しなければならないところやった。Larryがいなくなり、ファンドをまとめてくれる人がいなかったことも、状況をさらに悪くしていた。そこで、わいはLattanzioと話し合うことにした。すると彼は、いきなりわいのことを「Harvardで教育を受けた大馬鹿者」と呼んだ。さらに、わいはGoldman Sachsの調査部門の教えを盲信していると言った。その調査部門は市場がどのように動くのかをまったく理解しておらず、相場の流れなどお構いなしに、ばかげた大型優良株を次々と推奨しているというんや。
彼は、保有株をすべて売却し、ゼロからやり直して、市場の動きに合わせるようにと言った。わいには、彼が一体何を言っているのかさっぱりわからなかった。市場の動きに合わせるだって?わいは、それぞれの保有銘柄について、可能な限り客観的な分析をしているつもりやった。しかし、彼はこう言った。株価と企業の実態には何の関係もない。株式とは、株式市場という風に吹かれて飛んでいく、ただの紙切れにすぎないのだ、と。驚いたことに、彼の言うことは正しかったんや。
当時の市場をけん引していたのは、日本の投資家が毎晩買いを入れる一握りの銘柄やった。日本の投資家が夜間に買うことで、それらの株価は翌朝も高い水準を維持していた。当時、日本の株式市場は規模と厚みの両面でアメリカ市場に匹敵していた。日本はアメリカの経済的な豊かさに挑戦しており、多くの面で日本経済のほうがアメリカ経済よりもはるかに好調に見えた。日本の投資家は廃棄物処理関連株が大好きやった。3Mを素晴らしい企業だと考えていたし、医薬品株にも強い買い意欲を示していた。特にJohnson & JohnsonとMerckが人気やった。Gapについても非常に高く評価していた。
この状況は、まったく異常やった。日本の投資家が好む銘柄は、毎日のように上昇し続けているように見えたからや。彼らはとにかく大量に買っていた。実際、この上昇相場全体を押し上げた追加的な買い需要の大部分は、日本の投資家によるものやった。その結果、10月になる頃には、株価指数のPERは約29倍にまで押し上げられていた。日本からの買いによって市場が上昇し続けていたその間、奇妙な営業担当者たちが、実質的には「株式市場の保険」ともいえる商品を売り込んでいた。それが「ポートフォリオ・インシュアランス」と呼ばれるものやった。そう、保険や。
この仕組みでは、株価指数を買い、その後何か悪いことが起きても、手数料を払っておけば、5%下落したところで損失を止められるというものやった。すでに大きな含み益を抱えている場合も、このポートフォリオ・インシュアランスを利用すれば、その利益を確保できるという触れ込みやった。少なくとも、売り手たちはそう説明していた。当時のことを覚えている人は少ないやろうし、そもそもまだ生まれていなかった人も多いやろう。しかし、わいは、市場のあらゆる値動きを真に受けてはいけないということを改めて思い出した。なぜそう言うのか。それは、その後に何が起きたかを考えればわかる。ちょうど39年前の今日、ポートフォリオ・インシュアランスが機能しなかったんや。
保険を提供する側は、投資家の損失を一定のところで止めるために、株価指数先物を空売りしていた。ところが、当時まだ比較的新しかったシカゴの先物取引市場から押し寄せた売り注文が、ニューヨークの株式市場を圧倒してしまった。そして、すべてが連鎖的に崩れ落ちていったんや。そしてブラックマンデーがやって来た。株価は企業のファンダメンタルズから完全に乖離してしまった。しかし、当時のわいらにはそれがわからなかった。これほどの大暴落が起きるからには、何かファンダメンタルズ上の理由があるはずだと考えていたからや。
単に欠陥のある保険の仕組みが原因で、市場がたった1日で価値の4分の1を失うなど、あり得ないことやった。ダウ平均株価が1日で22.6%も下落するのに、何の理由もないはずがない。そんなことは不可能や。少なくとも、わいらはそう考えていた。しかし、実際には、企業のファンダメンタルズには重大な問題など何もなかったことがわかった。企業そのものは非常に健全だったにもかかわらず、大規模な自動売却が株価を壊滅させたんや。振り返ってみれば、あれは絶好の買い場やった。
その頃、わいは後に婚約者となるKaren Backfischと一緒に仕事をするようになっていた。彼女はLattanzioと一緒に働いていたため、彼と同じ考え方を持っていた。彼女は暴落直前の市場をひどく嫌っており、保有株がゼロになるまで売り続けるよう、わいに強く勧めていた。その理由は、ブラックマンデーの何週間も前から、彼女が本当の買い手は存在せず、理由もなく株価を押し下げる大量の売り手ばかりがいると指摘していたからや。
そこで、わいはその年の初めに保有株をすべて売却し、まったく別の銘柄を買い直していたのだが、それらも再びすべて売却した。唯一残したのは、Johnson & Johnsonのプットオプションだけやった。つまり、暴落が起きたとき、わいは現金を保有していた。それは企業に何か問題があったからではない。企業そのものは健全やった。ただ、市場の動きに何か重大な異変が起きているという、トレーダーとしての判断だけが理由やった。彼女は、暴落が起きた後なら、好きなだけ株を買えばいいと言った。そこで、わいはこう聞くしかなかった。「何の暴落だって?」すると彼女は答えた。「ああ、これから起きる暴落のことよ」。
そして、ブラックマンデーがやって来た。わいらはまるで天才のように見えた。これまでで最高の判断やった。いずれにせよ、人々が株価下落の理由を探していたとき、金利が原因なのか、景気後退が原因なのかと議論していた一方で、わいらは企業ではなく、株式市場そのものの仕組みに原因があると考えていた。この売りがファンダメンタルズよりも市場の仕組みによるものだと見抜いたことで、わいらは市場について何か特別なことを知っている人間だという評価を確立した。それ以外に大したことはなかったのだが、それだけで十分やった。そのおかげで、わいのヘッジファンドは巨額の資金を集められるようになった。もっとも、現在の基準からすれば非常に小さな金額ではあったけれど。
そして今、わいは同じようなことが起きていると思っとる。現在のデータセンター関連株の一部では、株価が企業のファンダメンタルズとほとんど、あるいはまったく関係なく動いているんや。ただし、すべてのデータセンター関連株がそうだというわけではない。これらの銘柄は、まとめて一斉に上昇する。本来そこまで上がるべきではない銘柄まで上昇するし、少なくとも、その上昇スピードは速すぎる。そして下落するときには、企業側で何も起きていないにもかかわらず、一斉に、しかも猛烈なスピードで下落する。まさに1987年と同じや。
ただし、現在と当時には大きな違いがある。データセンター関連株は、S&P500とは関係がなかったりする。もっとも、S&P500自体もかなりひどい状況にあるんやけどな。でもこれらの銘柄は独自の動きをしており、どこかのヘッジファンドが破綻すれば、その影響を受けやすい。なぜなら、現在のヘッジファンドの規模はとてつもなく大きく、しかも常軌を逸した金額の借入金を使って取引しているからや。結論やが、歴史的な大暴落の記念日にあたる今日、この「グリーンマンデー」、つまり株価が上昇する月曜日に覚えておいてほしいことがある。
みんなが目にしている株価の大きな変動は、身の丈を超えたリスクを取って制御不能になっている運用担当者や、逆に巧みに相場を乗りこなしている運用担当者たちの売買によって引き起こされているのかもしれない。そうした値動きは、企業のファンダメンタルズとは完全に切り離されとる。まるで完全に離婚して、慰謝料の一銭すら払われないほど、両者の間には何のつながりもないんや。
そうは言っても下落はこたえます。
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