こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。
またまたひどい日やったな。ダウは-1.11%、SP500は-1.34%、そしてナスダックは-2.11%や。こんなに下がってるからボトムがどこかなと思っとる人もいるかもしれん。ボトム・フィッシングをしようかなと。株価が安くなっとるから買おうかなと、思っとる人がいるかもしれん。ボトムはまだかな、と。もしかしたら今なんじゃないかと。ボトムじゃないかと思案するのは多くのやり方があるが、今ここがボトムかというと、残念ながら全然違うで。Solidなボトムが形成されるにはまだまだ多くの段階が残されとるんや。
ちょっと株式市場を離れて、心理学のクラスで話されるようなことを見ていこうやないか。いわゆる悲しみの5段階というものがあるんや。1.Denial(否認)、2.Anger(怒り)、3.Barganing(取引)、4.Depression(抑うつ)、5.Acceptance(受容)や。今は、株式市場は6%下がった所やが、多くの人がまだまだ第一段階の否認の状態や。今の下落をリアルやと信じたくない人が多くおる。今までこんなに長い間マーケットは好調やったのに、こんなに下がり続けるわけがない。そう多くの人が思っとる。特にパンデミックから参戦したような新しい投資家の人は、こういう下落をあまり経験したことがないんや。否認は簡単なように見える。ワクチンが広まって経済が良くなる、ポジティブやないか、と。そしてまた経済刺激策が通ったら、またチェックが配られるぞ、と。前回みたいに株式市場にお金が流れる、ポジティブや、と。株式市場において、否認はいつもリーズナブルに聞こえるんや。このディップは買い向かわなければならない、と。
やけど経済のリオープニングは全てを変えるんや。もう既にCommodityの価格は上がっててInfration Scareがどんどん広がっとる。経済刺激策はInfration Scareに拍車をかけるやろう。2015年の後半のようにInfration Scareが広がるんや。やけどこの時はイエレンが金利を引き上げたんや。そしてそれがマーケットの顎に直撃したんや。今回はその時とは違うで。ハト派のパウエル議長が、心配するなと言うたんやから。ざっくり言うと、彼はわいらにリラックスしろと言うたんや。やけど債券市場が凶悪な動きや。長期金利が上がっとる。そしてそれが株式市場を下げとるんや。多くの新しい投資家は、この債券と株式の関係を良くわかってないようや。それはわいも理解できるで。まだわいがゴールドマンサックにいたペーペーの時は、わいもそうやった。先輩投資家に、債券の動きに注意しとけよと言われても、ぴんとこんかったんや。そんなことは聞きたくなかったんや。この企業は良くやっとる。素晴らしい業績とストーリーや、この株は上がるはずや、そう思っとった。その時のわいと同じように、債権の影響を過小評価して「否認」しとる人が多くおる。やけどわいの先輩はわいの隣に座って、どんなに、株式市場より全然大きい債券市場が、株式市場に影響を与えるかを、粒立てて教えてくれたんや。詳しいことを知らずとも、プロフェッショナルは常に債券市場に目を光らせて、株式市場に対する手がかりを得ようとしとるということは知っといたほうがええで。あなたはそのことを「否認」したらあかんのや。そうじゃなければ、PayPalやHome DepotやNvidiaが下がっとる理由がわからんやろう。彼らのビジネスが悪いんやないで。債券の動きが悪いんや。
まあ債券金利が影響が与えるとわかったとして、それはもう終わったんか?今だいぶ下がったところで、株式を買っていけるんかと言うと、それは違うで。まだまだ第二段階から第五段階の、怒り、取引、抑うつ、受容が残っとるからや。ボトムに行くには皆がこの段階を経ないとあかんのや。今朝番組で、テスラに大きくポジションをとっとるマネーマネジャーとしゃべったんやが、テスラがこんなに下がるのはおかしいと言って怒っとった。そう思っとる経験の浅い投資家も多いやろう。そうや、第一段階の「否認」は簡単に第二段階の「怒り」を引き起こすんや。怒りは否認よりはましやが、やけどまだ第二段階や。まだまだ多くの人が、取引、抑うつ、受容の段階までいってないで。2015年から2016年のInfration Scareの時は、この第5段階が全部あったんや。めちゃくちゃ醜いマーケットやったんや。もう皆本当に抑うつ状態になったんや。もうやめてくれや。アナリストもダウングレードばっかりやないか。もう仕事になんか行きなくないわ。もうみんな売るのをやめてくれ。皆そうさけんどった。やけど何にもならんかった。そして皆がようやく落ち着いてその状態を「受容」できた時には、グロース株は、30%とか40%とか下がっとった。相当ええ株で半分になったやつもちらほらあったで。そうなって、わいらは株式市場がどんなに怖い、ひどいところかということを「受容」できたんや。
この5段階をすっとばして、すぐ状況が良くなることはあるんやろうか?今回は特にFedは金利を上げようとしてないからな。今もしかしたらもうボトムなんやないか?そう思うことは可能なんやろうか。それはまだまだわからんが、わいはまだ下落は止まらんと思うで。もっともっと皆が怒って、あの時ああしとけばと思って、そして抑うつ状態になるまでは、な。そういうものをどうやって測ればええんか?わいはいつもいっとるお気に入りが、S&P Short Range Oscillatorや。売り圧力とか買い圧力がわかるんや。もしこのOscillatorの値が-5になったら、わいらは抑うつ状態という感じや。-7にまで下がったら、受容の段階かもしれん。やけど、今たった-1.5や。まだまだ「否認」と「怒り」の中間ぐらいや。
ショートカットする時もあるにはあるで。いきなり第1段階から第5段階までいくような時や。1-2日でそこまで行く時もあるにはあるんやが、その時の下落幅は1%とか2%じゃすまん。4%。5%、6%、7%、そこらへんまで一気に下がらんとそういう状態にはならんのや。第5段階目は、もう株式なんか金輪際持つもんかと、そう多くの人が思う時やからな。やけど、この第五段階目を過ぎた後、何がわいらを待っとるかわかるか?全く新しいブルマーケットや!新しいブルマーケットが新たにはじまって、長い上昇基調が始まるんや。そしてそこでわいらはまたがっぽがっぽ稼げるんや。
ということで、そうやって今の状況をのりきったらえんや?わいらは下がる中でもバウンスがあるで。今週の月曜日も上がったやろ。この時に油断するんやないで。もうここからは上やと安心するんやないで。わいは今日、わいのAction Alert Plusのメンバーには、更なる下落に備えるように言うたんや。結論やが、あなたがボトム・フィッシングをしようとするのはええが、それには現金がないとあかん。そして、そのボトム・フィッシングの機会はまだ先やとわいは見とる。やから一時的なリバウンドがあった時には現金を厚めにしとくんや。なぜなら、リアルなブルマーケットは、わいらが第五段階目までいかんと始まらんのやからな。そして第五段階目まで来たら、絶対に機会を逃さずに買いに入るんや。その時に現金を持ってないとしょうがないやろ。
耳が痛いです。。
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