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【ジム・クレイマー】なぜ株価は下落するのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

なんで株価って下がるんや?わいはかなり昔に、父親にそう聞いたことがあるで。わいは株式市場に興味を持っとって、なんで上昇だけする株式市場が無いのか、単純に知りたかったんや。父親はシンプルな答えをくれたで。株価が高くなりすぎたら人々は株を売るから、とな。そしてわいは更に聞いたんや。誰が株価が高すぎるのかを決めているのか、と。誰かが、あの株とかこの株が高くなりすぎとると言ったり決めたりするんか?父は、そういうときもあるやろうし、あとは会社のビジネスが悪くなってそれが原因で下がることもあるやろうと言ったんや。

 

今になって思い返してみると、わいの父はええところをついとったが、ビッグ・ピクチャーをとらえてなかったんや。株価は確かに上下する。それは会社の状況にもよるよな。やけど、往々にして真実は、株価が上下するのは経済全体の浮沈があるからで、時に個々の会社の株価の上下動はその会社固有の事情とは関係ないんや。そしてその経済の行く末を占うものは何かというと、それは株式市場じゃないんや。全然違うんや。債券市場なんや。だから皆、債券市場に目を光らせて、債券金利の動向をおっとかんとあかんのや。

 

わいがいっつも言っとる通り、債券市場は株式市場よりも全然大きいんや。債券価格は株式価格と同じように、上に行ったり下に行ったりするんや。債券価格が上に行ったら、金利は下がるんや。債券価格が下に行ったら、金利は上がるんや。ということでわいの父が知らんかったのは、株価が高すぎるかどうかというのも決めるのは債券市場だったりするということや。ここのところはおさえておかんとあかんのや。ということで今日の株価の動きやが、今日はダウは+0.15%、SP500は-0.33%、ナスダックは-0.7%やったんや。指数をおっとるだけやとそんなに見えんが、個別株を見ると恐ろしい動きのものが多かったんや。同時に今日は債券にとっては素晴らしい日でもあったんや。債券価格は上がって、金利はドラマチックにさらに下がったんや。

 

やけどここで多くの人が問題やと思っとるのは、インフレが加速しとったら債券の金利は上がらんとあかんのと違うか、ということや。金利は上がらんどころか下がっとるんや。これをもってして、株式市場の動向を予測するはずの債券は、普通じゃないんやないかという人が多くおる。さらに悪いことには、多くの人が、Fedのパウエル議長が議会で証言した後、はたして彼はいかがなものかと思っとるということや。全ての物価があがっとって、特に労働対価が上がっとるのに、インフレは本当に一時的なのかと疑念を抱き続けとるんや。ということで債券が正しいんか?インフレの数字が正しいんか?経済成長の数字なんか?そしてそれは株価にとってどういう意味をもつんや?

 

まずわいは債券市場に立ち向かったはせんで。そんなことしたらお金を失うだけやというのは、いつもではないが、だいたいそうなるというのはわかっとるからな。やけど今、金利は下がっとるのに、Speculativeなハイグロース株の株価が下がっとる。なんでや?ということで債券市場の背後を見て、三つのシナリオを言っていきたいで。まず第一に、世界中のだいたいのところよりもわいらの債券はまだ人気があってまだ金利が高くて皆が買いたいということや。これは重要なことで、めちゃめちゃ巨額なお金がクオリティーの高い、利率の高い場所を求めてさまよっとるんや。一日で巨額が取引されるんや。こういう状況を考えると、債券市場の動きは時には何も表してないということもあるということなんや。

 

第二に、債券価格が上がって金利が下がっとるのは、もしかしたらパウエル議長のいう、インフレは一時的ということが正しいからかもしれんで。インフレのキーの要素である中古車、食料品、エネルギー、これは下がって来とるもしくはこれから下がるところにおるんや。もしそうやったら株式にとって大きくポジティブなシナリオや。やけどそれが本当やったら、こんなに多くのグロース株が下がるやろうか?グロース株は低いインフレや、インフレがない時のほうが好調なんや。ということで株式市場は、この見方は正しくないと言うとるんやが、どうやろうか。

 

第三は、金利が下がっとるのはわいらはもうすぐ経済のスローダウンを迎えるからやないかということや。やけど雇用の状態を見てもこれは信じがたいで。COVIDデルタ株がこれから猛威をふるったら別やけどな。そうなったら全てが打撃をうけるで。わいはそのことを本当に信じたくないで。四六時中マスクをまたつけんとあかんという状態に戻りたくないで。サプライチェーンも大打撃をうけるやろう。やけど不吉なことに、これは可能性としてあって、だから経済が好調な時にいいはずの小型のグロース株とかが大きくやられとったりするのかもしれん。

 

これら三つが可能性なんやが、わいは第二が正しいと思うんやが、何にせよわいの仕事はどれが正しいか当てることやないんや。わいの仕事は大きく株を売っとる人が何を考えとるのか読み解くことなんや。ということでわいの父の言ったことに戻ってくるんや。株が売られとるのは、シンプルに多くの株が高くなりすぎとるということかもしれんということや。ビジネスが悪くなっとるわけではなく、や。今週ここまでの決算を見ても、どの会社もだいたい素晴らしい数字を発表しとるからな。

 

やけどわいらはこの今のシステムに対して大きな疑問と推測をしとる。政府はめちゃめちゃお金を配っとるし、若者という新しい株の買い手が現れとることもあるし、そういった若者投資家はテクノロジー株とかバイオテック株とか仮想通貨とかミーム株に魅かれとるんや。ミーム株に関しては今、素晴らしい上がりを見せてきた長い期間の終わりの始まりが見られとるかもしれんで。ある意味では株式市場は仮想通貨市場や代表的なミーム株のような感じで、パンプアンドバンプのスキームから逃れられんかったりするんや。同時に、IPOが続いておるが、株式市場は新しい株の供給が需要を大きく上回っとったりして、それは大きな機関投資家はそういう新しい株を買わんかったりするからで、そういう状況では株式市場は下がりやすいんや。特にSpeculativeな株や、コモディティーに紐づいとるような株はな。そして誰も気に留めないような新規上場株とかな。

 

ということで、冒頭の質問に戻ろうやないか。なんで株価が下がるのか?ほとんどの人はイールドカーブに答えがあると思っとるが、そしてそれはわいが昔教えられたことでもあるが、でも今は、債券は何もシグナルなしに金利は変わり得るし、株価が下がっとるのは、ジャンク銘柄や、二級、三級の銘柄も含めてすべての株を買い支えるだけのお金がないということもあるし、商店での品物のように人気のないやつから、小さなやつから株価が落ちていくというのもあるし、それはFAANGが落ちにくいということでもあるんや。もしこれからの決算も素晴らしいものが続出したら大丈夫やろう。やけど株の新たな供給はストップせんと、供給過多がひどくなるばかりや。ということで答えやが、なんで株価が下がるのか?それは人々が株を売る必要があるからや。人々がお金を失いたくないからや。

 

 

禅問答のようです。

 

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