【ジム・クレイマー】今日株式市場が上がった理由！COVIDはピークをつけたのか！？【Mad Money】

COVIDのデルタ株はピークをつけたのか？それとも子供の学校がはじまっとるが、そこでまたCOVIDが広がって、やっぱりCOVIDが克服できないみたいになることはあるんか？わいらにはこの質問に対する答えが無くて、そしたらマーケットは上にも下にもどっちにも行き得るんや。そして今日はそれが上の方に出たんや。ダウは+1.48%、SP500は+1.21%、そしてナスダックは+1.04%と、マーケットは昨日に引き続き上がった日になったで。昨日のラリーは一重にパウエル議長と習近平によるものやったんや。しかしコメンテーターというのはあれやな、いい加減なものやな。中国恒大集団の問題も、多くの人が、中国のリーマンブラザーズや、金融危機につながると避けんどったのに、ほんの数日で手のひらを返したようになるんや。

そして今日のラリーやが、今日のラリーはCOVIDがらみによるものが大きいで。わいは元FDA長官のScott GottliebのUncontrolled Spreadという本を読んどるんやが、素晴らしい本や。そして今わいらがCOVIDに対処しとるそのやり方もわいは素晴らしいと思うんや。ワクチンが効くんや。ワクチンを打った人の多くは、例えばCOVIDにかかっとっても気づかなかったりするやろう。今COVIDで重症化しとる人や入院しとる人は、ワクチンを打ってない人が多いんや。COVIDで死ぬ人がまだまだいるのは悲劇的なことや。やけど少なくともワクチンという選択肢が今はあるんや。

さて、今新規感染者数の数がピークをつけて下がって来とるように見える。まあでもこの先本当にまだまださがるのか、また感染者数の増加がぶり返すのかはわからんよな。DisneyとかはCOVIDの影響でビジネスがスローダウンしとると言ったりしとるわけやが、やけど今日のDarden Restaurantsの決算は良くて株価が上がったやろ？そういう結果を見ると感染者数はピークをつけても不思議じゃないと思うんや。まあでもDardenの決算が良かったのは傘下のLonghorn Steakhouseの業績がめちゃ良かったからなんやけどな。LonghornはDardenの２番目の稼ぎ頭や。１番目のオリーブガーデンの業績はまだまだ低調なんや。ところでLonghornはまじで素晴らしいで。

わいらにはデルタ株がピークをつけとるかどうかはわからん。やけどこの、わからないというところを、Fedのパウエル議長とかは利用しとるわけや。特にここ数カ月間はやっぱりCOVIDの影響が雇用にもビジネスにも大きくて、パウエルは金利を上げない理由にもなっとるわけや。一方でもしかしたら最悪の時期が過ぎたかもしれんということも考えられるから、旅行株やレジャー株をまた買いを考えられる時が来たのかもしれん。こういう考えが実際、今日もマーケットを上げたパワーになったんや。

わいらはずっとサプライチェーンの問題を聞いとるやろ。港湾問題もある。港にはタンカーが並びまくっとるんや。なんでそうなっとるかというと、港のキャパ不足でも何でもないんや。キャパは問題ないんや。問題は労働者が足らんことなんや。そしてこれは一重にCOVIDのせいなんや。だいたいフルで稼働する時の65%しか人がおらんのや。こういうことがそこらここらでおきとって、サプライチェーン問題を引き起こしとるんや。やけど、じゃあ残りの35%はどこにいったんやということになるやろ？消えたんか？宇宙人に連れ去られたんか？違うで。COVIDのせいや。本人もしくは家族がCOVIDにかかったせいかもしれんし、COVIDを怖れて、でもワクチンを打ちたくない人が、仕事にいくことそのものを恐れとるかもしれん。

パウエルはインフレは一時的やと一貫していうとって、今回のFOMC後のインタビューもそうやったやろ。もし港で働く皆がワクチンを打ったり、もしくはCOVIDにかかったりして集団免疫状態になれば、そしたらやっぱりいずれは100%の労働者数に戻るやろう。そしたらサプライチェーン問題も解決に向かって、そういうことが重なればコストも下がってくるというわけや。多くの製造業がいわゆるサンベルトというところで行われとって、そこでのワクチン接種率はまだまだ低いんやがな。まあでも、言い換えると、COVIDの状況がおさまればインフレの過熱具合も和らぐかもしれんということや。パウエルのことをいろいろ言うやつがおって、昨日もそれはしゃべったが、やけど何でみんなパウエルの言うことを素直に正しいこととして聞けんのや？

結論やが、COVIDの状況の希望に加えて、中国問題が今はおさまっとるんや。この２つのネガティブが一時的にもなくなったということはポジティブと一緒や。だから今日株式市場が上がったんや。