【ジム・クレイマー】株式市場が下落するにつれてリスクも下がってくるんや！今週のゲームプラン！【Mad Money】

この金曜日は一転マーケットは上昇の日になったな。マーケットが大きく下落して、高値から20%も短期間で下落したりしたら、それはリバウンドもあろうというもんや。今日はダウは+1.47%、SP500は+2.39%、そしてナスダックは+3.82%やったで。この上昇があっても今週はタフな週だったことには変わりはないが、でもナイスなフィニッシュやったんや。ウクライナでの戦争、インフレの過熱、Fedの利上げ、中国のロックダウン、これらで株式市場だけではなくビットコインをはじめとする仮想通貨も大きく下落しとるんや。

ただ株式市場が下落するにつれてリスクも下がってくるんや。全部のバリュエーションが安くなるわけやから。だから当たり前やが、どこかでマーケットはボトムを見つけるんや。そのボトムの時は既に多くの会社の株価は十分な打撃をうけとるんや。それだけでショートカバーのリバウンドがおこるいい理由になって、それが今日の日のようになるというわけや。そういうことも頭に入れながら、来週のゲームプランを見ていこうやないか。

月曜日はTake-two Interactiveの決算発表があるで。このビデオゲーム会社は高値から実に$100も株価が下がっとるんや。やけどその間に何か変わったか？実際ゲーム業界は良くなりつつある。世界はCOVIDからノーマルに戻っとるが、まだまだゲームは遊ばれとるで。ここまでの株価の下落は悲劇的でそれはわいもわかるが、わいは大丈夫やと思うで。さて、最近のIPO株の動向は常に注目なんや。マーケットの関心がこれらの株に向くのかどうか、それを観察するのが大事なんや。月曜日と火曜日に三つそういう株があるんやが、まず月曜日はWeberの決算発表があるんやが、これはバーベキューグリルメーカーや。ここまでの株価は大きく下落しとるが、春が来て夏が来る今のシーズンにこの会社は輝くで。

更に月曜日はWarby Parkerの決算発表があるで。この株も大きく下落して、人々に多くのお金を失わせたんや。そして火曜日はDoximityの決算発表があるで。これも人々に多くのお金を失わせとるで。今年、DOCSは-37%、WRBYは62%、WEBRは45%も下落しとるんや。今、こういう新しい株は全てやられとって、それがわいが今のマーケットを心配しとる主な理由の一つにもなっとるんや。あまりにも多くの人がこれらの株で損をしとる。これらの会社の決算後、果たしてその状況が変わる兆しでも見えるのかどうか、注視しようやないか。もしかしたら株価のバウンスがあるかもしれんし、そのバウンスは短命かもしれんし。

火曜日はHome Depotの決算発表があるんやが、このリテールはわいがいつも株を持ちたいと思っとる会社や。火曜日は更にWalmartの決算発表があるが、これについてはわいは確実なことはよくわからんのや。わいのファンドでは持っとるが、株価が大きく上下しとるからな。今株価がおちてきて高値圏じゃないから、トレードするにはええかもしれんな。さて、火曜日は更にセントルイス連銀のブラード総裁のプレス・スピーチがあるで。彼はタカ派の中のタカ派や。今Fedはインフレを退治するのに十分に動けてなくて、彼は多くのやることがあると思うし、彼はそれを理解しとるやろう。

火曜日は更に小売売上高の発表があるで。わいはこの数字は強いものになると予想しとるで。消費が今強いからな。でも強い数字となってくると、やっぱり、パウエル議長が0.75%の利上げの選択肢を除いたことがええことなのかどうかわからんくなってくるで。わいはパウエル議長は素晴らしい議長やと思うけどな。

水曜日はいっぱい花火が上がる日や。まずTargetの決算発表があるんやが、Targetは火曜日のWalmartよりええ業績をあげとかんとあかんと思うで。そして水曜日に更に決算発表があるLowsは、火曜日に決算発表があるHome Depotよりええ業績をあげとかんとあかんと思うで。ここのところの比較が重要で、それぞれのライバルより良くやってなかったら株式は打撃をうけるやろう。まあこれは普通の場合で、今はマーケット全体が大きく下落してきたところやから、その限りではないかもしれんけどな。もしかしたら全部上がるかもしれんしな。どちらにせよわいはこれらのリテール株は消費者の動向のバロメーターやと思うから、注目や。ローン金利が上がって家を買う人のスローダウンがあっても、賃貸価格も大きく上がっとるからまだまだ人々は家を買っとって、これらのリテールで買い物する人はいっぱいおるはずや。

水曜日は更にTJXの決算発表があるで。この会社はマーチャンダイスの問題があると思われて嫌われとったんや。TJXの傘下のリテールはだいたい、他のリテールの在庫が余ったものをバーゲン価格で買い取って商売をしとるんやが、サプライチェーン問題やコスト増で他のリテールの在庫が薄くなったらたちまち困るんや。そういう問題があったんやが、クリスマス以来そういう問題が徐々に解消されて、わいは今回の決算はいいものになると予想しとるで。いいニュースがあってもたぶんこの株の上昇はソフトにはじまって、それからニュースが咀嚼されるにつれて株価は上がっていくやろう。株価の初期の上下動にとらわれるんやないで。間違いも多いからな。

水曜日は更にCiscoの決算発表があるで。ネットワーク機器のキングや。わいのファンドはこの株を持っとるんやが、わいは実際今回アップサイドサプライズがないかなと期待しなくもないんや。これまで埋めることのできなかったオーダーが何とかなっとるんやないか、と。やけど、この会社にとってヨーロッパは大きなマーケットで、そこのところが心配で、この会社のスピードアップには、更なるハードウェアビジネスからソフトウェアビジネスへの移行が必要や。そういうことが見えなければ株価は下がるかもしれん。わいはそこまでBullishやないというところや。

木曜日はKohl'sの決算発表があるで。買収のターゲットになっとる会社やが、それがどうなっているのか注目しようやないか。わいはKohl'sの経営陣は会社を売りたくないと思うで。株価は高値から大きく落ちとるから、どちらかと言えば上がるかもしれん。今の状況的に上がる方に賭けるのはオッズがええと思うで。3下がるかもしれんとしたら10上がるかもしれん状況やと思うで。さて、この週で最もベストなストーリーを発表するのは誰やと思う？それは木曜日に決算発表があるPaloAlto Networksやと思うで。サイバーセキュリティー会社の中でベストや。サイバーセキュリティービジネスの必要性は小さくなってないで。株価が大きく下がって来とってもな。わいはアップサイドサプライズの決算を発表してくれると思うで。

さて、今のマーケットで最も悪いパフォーマンスを見せとる分野の一つが半導体製造装置の分野や。直感に反しとる動きや。半導体の需要は上がっとるで。半導体製造装置の需要も上がるはずや。やけどなんで冴えなのかという一つの要因はLam Researchがこの前の決算で売上高、EPSともに予想を下回って、続く第4四半期の売上高、EPSガイダンスレンジも予想を下回ったからや。だから木曜日に決算発表があるApplied Materialsも同じようなことがおこるかもしれんと思われとるんや。やけどLam Researchの問題は材料の不足やったんや。需要の、オーダーの不足やないで。Applied Materialsからも需要の強さが聞けるかもしれんし、Lam Researchと同じようになるとは限らんで。

さて、水曜日はTJXの決算発表があるというたが、似たような感じで木曜日は更にRossの決算発表があるんや。TJXと似たような感じであまり今好かれてないんやが、どうなるやろうか。木曜日は更にVF Corpの決算発表があるで。この株はわいは関わりたくないで。もし買いたい人がいたらどうぞ。わいの株やないで。似たような感じで金曜日には更にFoot Lockerの決算発表があるんやが、この株はめちゃめちゃ安いで。わいはこういうめちゃ安い株を今拾いたくはないんや。そうじゃなくてクオリティーの高いグロース株を拾いたいんや。Foot Lockerはパスや。

やけど金曜日に更に決算発表があるDeereは好きやで。ロシアとウクライナの戦争で多くの穀物が失われて、穀物価格が上がり、それはDeereにとってええ事なはずやからや。やけどこの株も傾向として、いい決算でもはじめ株価が下に行く傾向があって、やけどカンファレンスコールが終わるにつれて、いい内容やったら株価は上に行く傾向があるんや。だから決算の第一報とそれに伴う株価の動きに騙されるんやないで。飛び乗るんやなくて、我慢が美徳なんやで。

結論やが、多くの株がだんだん建設的になれるぐらいの安全圏へと下がって来とる。トキシックな株に近づいたらあかんのは変わらんが、わいは今日の上昇に安どのため息をついとるところなんや。