アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】一つのディールやったらわいはそれほど注目せんが、二つやったら、お?と思う。そして今回のように三つ揃うと。。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの12/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

買収や買収や!買収が立て続けにおこる時というのは実は、マーケット全体が安すぎる状態になっとることを表しとるかもしれんのや。そう示唆されたことがこの日マーケットが上がった根底の理由の一つや。ダウは+1.58%、SP500は+1.43%、そしてナスダックは+1.26%やったんや。今日はなんと大きなディールが三つもあったんや。

 

まず一つ目は、製薬会社のアムジェンは同業ホライズン・セラピューティクスを278億ドルで買収することで合意したと発表したんや。二つ目はプライベートエクイティー投資会社のトーマ・ブラボーが80億ドルでクーパ・ソフトウエアを買収して、クーパは非公開化するということで合意したことが発表されたんや。一株当たり$81で買収するんや。三つ目は今筆頭株主で48%の株を持っているBDTキャピタルがアウトドア用の調理器具のウェーバーを買収して非公開化することで合意したと発表したんや。一株当たり$8.05で残りの株式を書いとるということなんや。37億ドル規模の買収やで。

 

まあとりあえず一つ一つ見ていく前に、これら全部を眺めてどう思う?どのディールも素晴らしいプレミアムが今の株価にのっとるんや。アムジェンが買収するホライズン・セラピューティクスは、希少疾患用の治療薬をやっとるんや。急成長しとる甲状腺眼症治療薬「テペッツァ」とか慢性難治性痛風治療薬「クリステグザ」とかを手に入れるんや。アムジェンは主力製品の慢性関節リウマチ治療薬「エンブレル」の市場競争環境激化とか、今後数年で幾つかの製品の特許失効に直面しとるから、この買収は素晴らしく感じるで。2024年には決算で合算した利益になるということやから、動きも素早いんや。

 

このアムジェンの買収は高すぎるんやないかという声もあるで。SanofiもJ&Jもこのホライズンの買収を狙っとったんやが、最終的に価格が高すぎるということで手をひいたんや。わいもはじめは高いと思って、アムジェン自体まだまだ素晴らしいパイプラインを持っとるから、そこまで無理して買収せんでもええんやないかと思ったんやが、やけど買収の合意が発表されて改めて中身を見て考えてみると、わいには素晴らしいディールのように思われるで。

 

第一に両者間で薬の競合しとるところがないから、素早いビジネスの統合が可能やと見られるんや。第二にホライズンの治療薬がアムジェンの販売網を使うことでシナジーで素晴らしくなれると見られるんや。第三に、アムジェンの素早い支払いが、高く見える買収値を正当化できるかもしれんということや。反面、ホライズンのような会社はごろごろ転がっとるんや。BiomarinとかSeagenとか、その他に多くのバイオテック会社が挙げられるで。ここ数年で上場したバイオテック会社はいっぱいあって、そういうことを考えてもこのホライズンのディールは重要なことに思えるんや。

 

五月にファイザーがBiohavenを買収した時、116億ドル払ったんやが、そこからも株価が下がり続けて、多くのバイオテック株の株価がどんどん魅力的になっていったんや。アムジェンよりももっともっとパイプラインをテコ入れせんとあかん大きな製薬会社はいっぱいあるんや。こういう買収がこれからもどんどん出てくるかもしれんで。

 

さて、次やが、トーマ・ブラボーによるクーパの買収や。これはめちゃめちゃ重要な事象や。クラウド会社というのはずっと下落傾向で、その傾向は終わってないにも関わらず、トーマ・ブラボーは買収に踏み切ったからや。まあでもトーマ・ブラボーは以前からいけてないクラウド会社をどんどん買っとったんや。三月にはAnaplanを107億ドルで買収したし、4月にはSaiPointを69億ドルで買収しとるんや。PinIdentityも買収しとるんや。これらの会社のどれも大きな利益なんか出していなくて、それどころがお金を失っていっとる会社たちやったんや。

 

やけどそんなことでトーマ・ブラボーは止まらずに今回、新しく324億ドルのファンドを立ち上げて、そのうちの一部でクーパを買ったということなんや。ということは、これからも同様の買収があるかもしれんということや。今までクラウドソフトウェア株ほど嫌われとる株はなかったほどなのに、風向きが変わってきたで。大きく下落してきたことで、割安株が増えてきた。まだまだ多くの買収がこれからもおこるかもしれんのや。

 

だってクーパは去年は270億ドルの時価総額やったのが先月はたったの30億ドルやで。狙わん方がおかしいというものや。トーマ・ブラボーは80億ドルで買収するからめちゃめちゃプレミアムを払っとるように見えるが、なんのことはない、3月の時価総額なだけや。わいは会社としてはクーパは好きや。彼らの分野で業界を支配しとる。ただ今までウォール街は利益を出していないこういう株を嫌い続けてきたからあまりに安くなってきとったんや。クーパだって$377から$40まで株価が落ちたんやから。Fedが去年の11月にインフレとの戦争を宣言してからずっと下落してきたんやが、こういう買収の動きがピンアクションとなって広がっていくかもしれんのやで。

 

今までアンタッチャブルやったクラウド株やが、そうじゃなくなってきたかもしれんのや。もちろん、もし明日発表のCPIがホットで、翌日のパウエルがタカ派やったらクラウド株にとって暗黒に逆戻りなんやけどな。やけどこのトーマ・ブラボーのような買収は人々の目を覚まさせる効果があるで。エンドレスに下落してきたクラウド株が、果たしてそこまで割安なのかどうか、考えるきっかけになってしまうんや。

 

最後にBDTキャピタルによるウェーバーの買収にも触れておこうやないか。この買収は人々を驚かせたで。去年上場したばかりのこの会社やが、株価が上場直後に$20に届いたにもかかわらず、$6台に落ちとったんや。一時は$5を割ったりしとったんやで。この会社はピュアなCOVIDプレイとみなされたんや。COVID時代は外でバーベキューをするのが最も安全な遊びの一つとみなされとったからな。これも、クーパの買収がクラウド株が見直される契機になるかもしれんのと同じで、ウェーバーの買収はCOVID銘柄が見直される契機になるかもしれん。そもそもここまで嫌われるかというほどCOVID銘柄は嫌われてきた。DocusignとかZoomとかな。

 

わいはこれら三つのディールが今日の株価上昇全体を演出したと言うとるわけではないで。ここまでマーケットは売られすぎの状態やったこととか、石油が強くなったこととか、そういう要因があるんやが、やけど少なくともこういうディールがマーケットの買い手に自信を与えたことは間違いないで。マーケットがここまで嫌ってきた株は多くあるんや。そして株式市場がつける値段より、プライベートエクイティー会社が買収でつける値段の方がはるかに高いということが続く、そのことがマーケットに悪いわけがないやろ。

 

結論やが、一つのディールやったらわいはそれほど注目せん。二つやったら、お?と思うやろう。そして今回のように三つ揃うと、わいはこれはマーケットにとってめちゃポジティブにとらえざると得ないと思うんや。買収をしかける側は、無視できないほど買収ターゲットの会社が安いと感じとるということで、そういう会社がいっぱいあるということやからな。

 

 

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