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【ジム・クレイマー】モノの値段が下がっても業界全体の沈下は引き起こせていない!?Fedにとって憂鬱な日!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

経済がホットすぎるんやないか。そういう声が絶え間なく聞こえてくる。賃金インフレもおさまっていない。至る所でまだまだインフレはおさまっていなくて、どうにかしてこれらを止めなければいけない。ということは、今はもしかしたら金融引き締めサイクルの終盤なんていうことはなくて、まだまだFedはアグレッシブな利上げをせんとあかんのやないか。Fedの委員も、経済のオーバーヒートは楽観できるレベルではないと言うとるしな。

 

そういう意見があるのはわかる。そして消費者はまるで上がり続けるインフレもものともせずどんどん支払いをしとる。いつかこれが止まる時が来るのか?今日はダウは+0.29%、SP500はほとんどフラット、そしてナスダックは-0.43%やったが、今日のマーケットの雰囲気に関してはわいはFedに同情してしまうんや。今日はFedにとっては不愉快な日になったやろうな。三つの要素に分けてちょっとそれら、Fedがいらいらする要因を言うていこうやないか。

 

まず、中古車や。利上げが続いて中古車の価格はピークをつけたはずや。そうやろ?ただ、それだけだと中古車市場を冷やすには十分じゃなかったんや。今日のCarMaxの決算を聞いたか?確かにかれらは売り上げをミスした。やけど予想以上の利益をあげて、株価は今日10%近くも上がったんやで。なんというアップサイドサプライズや。中古車市場はまだまだ強いやないか。中古車の値段は平均で9%下がっとる。そしてCarmaxの売り上げも、前年同期比で25%減っとる。

 

そういう状況にもかかわらず、ピークから落ちたとは言うものの、まだまだ中古車価格の相場は高止まりしとるんや。米中古車価格指標の"マンハイム指数"は2023年3月に238.1で、ピークだった2022年1月の257.7と比べたら下がっとるが、COVID以前の2019年3月の148.3からは6割も高い水準にあるんやで。Carmaxはコスト削減の努力が実を結んで利益は予想よりあげて、それが好感されて株価が上がっとる。Carmaxの株主にとってはええことやが、Fedにとっては苦々しいことや。

 

Carmaxの株価上昇が着火剤となって、Lithia Motorsの株は6.55%上がっとるし、Autonationの株も3.4%上がっとる。別にFedは中古車市場を冷やすためにこれらの会社をめちゃめちゃにやっつけたいと思っているのではないにせよ、あまりに好調や。もっとこれらの会社が傷んでくれんと、Fedがインフレ戦争に勝つことはできん。中古車市場は巨大や。Fedは利上げで中古車の値段をピークをつけさすことには成功したが、中古車市場全体を冷やすにはとてもじゃないけどまだ弾薬が足らんのやないかということが露わになりつつあるんや。

 

あの、やばいんやないかと思われたCarvanaですら、まだ倒産せずに生き残っとるし、今日だって+4.83%も上がったんやで。Fedは今日のCarmaxの数字も悪くあってほしかったはずや。まさかいい数字で業界全体の株をあげるとは思ってなかったはずや。もうかくなる上はどんどん利上げをやって、金利を6%まで上げないあかんのやないか、そう思ってないやろうか?しかも中古車価格はピークよりは下がったとはいえ、ここ三か月間はまた徐々に上がっとるんやで。

 

二つ目のFedの憂鬱な要因はハウジングや。ハウジング株は火を噴いとるんや。Fedのここまでの急激な利上げで普通はハウジング業界は勢いが無くなってしかるべきや。ただ、Fedの利上げがあまりに急激やったため、イールドカーブの逆転がおこり、30年もののローン金利がそこまで高くならんかった。同時に慢性的なアメリカの家不足で、ハウジング業界の活況は続き、家の値段はピークからは落ちて来とるもののまだまだハウジング業界全体が冷えるまでには全然至らない。

 

大きなハウジング会社がやられてほしかったFedとしては、全然そういう事態になってない。LennarもToll Brothersも今日は株価が2%台の後半の上がりを見せたし、共に52週高値付近なんや。人々の中には驚くべきことに、ローンを借りずに全部キャッシュで買う人もいて、そういう人たちの割合は増えたりもしとるんや。

 

三つ目の要因としてリテールを挙げておきたいで。リテールの各社は好調や。Bed Bath&Beyondは孤独にも一人で不調なだけや。あれだけ騒がれた銀行危機も皆の消費を目に見えておとさせるまでにはいってないんやないか。まあ銀行危機はこの先まだどうなるかわからんのやけどな。リテールも中古車もハウジングも、Fedが利上げを進めたら真っ先にダメージが出る分野や。車も家もその他の商品に対してもどんどん消費が落ちることで値段が落ちる。これがFedのやりたいことや。そうなった時に中古車会社もハウジング会社もリテールも苦境に陥る。その苦境具合をうまく見極めながらソフトランディングに持っていく、それがFedのやりたいことや。なのになんやこの、それぞれの部門の会社の好調さは。インフレは本当におさまるんか?

 

Fedが全てを決めれるわけではない。わいらはサプライチェーンの問題もあったし過剰在庫の問題もあった。それらが解消されるということはFedの動きとは別のことや。そして逆方向のこととして銀行危機があるが、今のところインフレ懸念がおさまるようなスローダウンは、皆が見たいと思っとるスローダウンは、まだまだ見られてないというのが現状かもしれん。さあ、ここで、だからこそ大注目なのが、明日発表のCPIや。皆冷や汗をかきながら見守るしかないやろう。

 

結論やが、中古車価格が落ちても中古車会社の株は好調や。中古車価格の下落はFedが狙ったことやが、それでも中古車業界全体の地盤沈下は全然ひきおこせていない。同じことがハウジングにもリテールにもいえる。わいはFedのインフレとの戦争はプログレスがあると思っとるが、やけど今日みたいな、まだまだだということが露わになった日は、Fedは心地よくいられないやろうな。Fedはインフレとの戦いに負けることは決してできんが、今日見られたことは、まだまだどころか、ある部分ではFedは負けとるんやないかということなんやから。

 

 

さあ、CPIがどうなりますことやら。

 

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