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【ジム・クレイマー】こういう株を買ってはいけない!典型例の5銘柄!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

金利の急激な上昇はマーケットの様相を完全に変えてしもうた。変化のうちの大事なものの一つが、資金調達に依存する企業の株を所有することがもはや安全ではなくなったということや。なぜなら、お金を借りることがはるかにコストがかかるようになったからや。短期金利が長期間高く保たれるやろう今のこの状況では、お金を借りることに依存する企業においてはコストが嵩むことを意味するで。逆に言うと、今買うべき株は、資金を調達する必要がなくて、大量の現金を持っている企業の株、ということになる。それについてはでも前にいろいろ話したやろ。

 

今回は逆に、こういうセクター、こういう会社の株を買ってはいけないというところに焦点をあてていきたい。いわゆる敗者の株、これからも敗者であり続けるであろう株や。そういう株はいっぱいあるんやが、セクターで全体的にという意味で言うと、まず挙げたいのが、ユーティリティセクターや。公益事業というのは、既存の機械を稼働させ続けるだけでいいというビジネスをやっているのではなく、常に資金を借り入れる必要にかられながら成り立っとるんや。だからユーティリティーセクターの株は過去数ヶ月間、株価が大きく打撃をうけとるんや。

 

ユーティリティは今のところ、2023年のS&Pで最も業績の悪いセクターや。このセクターのETFは今年もう17%も下がっとったりする。そもそもこのセクターの株を買う魅力は高配当やったりするわけやが、今の配当株の利回りは、二年ものの国債の利回りが約5%と高い今の世界では、それほど魅力的にうつらなかったりする。ただ、今もうここまで大きくこのセクターは下がって来たから、わいの直感では、今ユーティリティ株を持っとるんやったら、今売るのは遅すぎるかもしれんで。高い金利は確実に彼らの収益に影響を及ぼすんやが、その影響がすでに株価に織り込まれているのではないかとも思うんや。もちろん、金利がピークに達するまでユーティリティに楽観的になることはできないけどな。

 

さて、ユーティリティーセクターの他は、この環境でどの会社が損をし続ける?定期的な資金調達が必要な、かつ高い資本支出を持つ業界はどれや?誰が頭に浮かぶ?今から五銘柄あげていきたいんやが、例えばワイヤレスキャリア、特にAT&TとVerizonはどうやろうか。今年19%下落しとるが、そもそもこれらの株は以前は安全やとされとった。ただ、彼らはネットワークを構築するために多くのお金を使ったんやが、競争が非常に厳しくて、T-mobileや他のケーブル会社とのつばぜりあいで、価格設定力を無くしてしまったんや。彼らは新しい顧客を獲得するためにiPhoneを実質無料で提供したりしとるが、そういうのが良いビジネスモデルであるはずがない。こういう状況で唯一の勝者は誰や?Appleだけや。

 

今年だけでAT&Tは194.2億ドルの資本支出を予定しとる。Verizonは約140億から150億ドルを予定しとる。ものすごい楽屋。彼らの運営キャッシュフローの半分以上やで。わいは多すぎると思うで。配当に使う何十億ドルと、あとは自社株買いやM&Aのような他のことに使う残り少ないお金を考えると、AT&TとVerizonが配当を削減する可能性はもしかしたら結構あるんやないかとわいは考えとる。そもそも今の7.4%や8.4%の利回りの数字を見ると、それらは高すぎて大きな警告信号や。ここから状況は更に悪化するかもしれんで。

 

三銘柄目としてとりあげたいのは、Rivian Automotiveや。10月の第一週、Rivianは予想よりも良好な生産と配送の結果を報告して、かなりポジティブな10月のスタートかと思いきや、先週の木曜日、この株が公開されてからほぼ2年間で最悪の一日あたりの下落幅を記録して、一日で約23%下落してしまったんや。なぜやと思う?水曜日の夜、Rivianは7年後に期限が切れる15億ドルの転換社債を発行すると発表したからや。なんでそんなことをせんとあかんかというと、彼らはさらに多くの工場を建設するために資金を調達する必要があったからや。

 

転換社債なのでええやないか。3.65%というかなり良好な金利だし、と思うかもしれん。たしかに転換債なので金利は低い。転換債についてもう少し詳しく話すと、ある特定の状況下で、債券保有者はそれらを株に変換することができる。となると転換社債の発行は株の希釈化と一緒や。だから株主に嫌われるんや。だから株価が大きく下がっとる。そもそもお金がたらないからこういう方法で資金を調達せざるを得ないという状況がもう、今の高金利下では大きな不評をかうことなんや。

 

この株は、今のマーケットでは、自社の支出を内部で賄うことができない企業に投資すると、命とりになってしまうということを端的にあらわした例になっとる。だからわいはここのところずっと、多くのお金を失っている企業の株をお勧めしたくないと言うてきたやろ。Rivianの大打撃からの教訓は、比較的新しい会社でしかもキャッシュフローがマイナスの場合、とても大きな問題である確率が高いということや。NASDAQがほぼ2年前にピークに達して以来、わいは何度も何度も言うてきた。マネーマネージャーは、純粋な売り上げ成長にそれほど関心を持たなくなったんやが、その代わりに、彼らは利益の成長を見たいと思っとるんや。

 

企業のキャッシュフローがマイナスだったら、彼らはどうやってその穴埋めをせんとあかん?コスト高く借り入れをするのなら、それは彼らの未来の利益を食いつぶすやろう。彼らは追加の株式を売却して、株式を希釈することもできるが、どちらにせよ外部の資金調達メカニズムがビジネスモデルと切っても切れない企業は苦しいんや。そういう意味で、今、フィンテックもみんな苦しんどるで。ということで、四つ目と五つ目の株としてAffirmとUpstartという二つのフィンテックを挙げておきたい。

 

これらの企業はどちらも一形態または別の形態でクレジットを提供しとるが、これらのローンをバランスシートで保持する代わりに、アセットバック証券、すなわち資産担保証券という形で機関投資家に売却するんや。資産担保証券とは、企業が保有する貸付債権(住宅ローン、クレジットカードローン、自動車ローン)とかの資産を企業から分離して、その資産から生じるキャッシュフローを原資として発行される証券のことや。こういう仕組みは、Fedが金融引き締めを開始するまではうまく機能しとった。

 

ただ、資産担保証券を買う機関投資家側としては、金利が上がってくるとより高い利回りで報酬を求めるようになる。そうなったら、AffirmとUpstartのようなビジネスは旨味がなくなってしまって、結局顧客に高い金利を請求する必要が出てくる。要するに自らお金を借り入れている企業というのは、金融市場に依存しまむりで、長期間の高金利環境によって傷つけられてしまうということなんや。ただ、例えば、見逃したくない銘柄として挙げたいのが、SoFi Technologyや。Sofiは比較的順調に推移している数少ないFinTech株の一つや。

 

みんなフィンテックは一緒のようなものやとざっくりと考えてないか?でもSofiはAffirmとかとは違うで。なぜならSoFiが実際の銀行のように預金を取るからや。実際、彼らの預金基盤は今年の前半に73%と驚異的に増加したんや。他の銀行と同じように、彼らはこれらの預金を使用して他の人に貸し付けを行う。そして、彼らは資本を調達するために資産担保証券市場に依存する企業よりも低い利息でそれを行うんや。資産担保市場が乾き上がったときでもSoFiは基本的に「一時的に預金で自分たちのローンを資金提供するだけだ」と言えるんや。それがSoFiが他のFinTechよりもはるかに良い結果を出している理由や。だからフィンテックでもそれぞれあって、わいはSoFiは継続的に気に入っとって、ここでも買い推奨をしたりするわけや。

 

結論やが、とにかく、これから何の株を持つ価値があるのかを考えるとき、わいらは「高いままで長期間」の金利環境が続くという前提にたって物事を考えんとあかんということなんや。そして、おういう世界では、お金を借りる必要がある企業の株は非常にリスクが高くなってしまう。Fedが金融引き締めを終えて緩和に転じるまで、金利が長い間高く続く可能性を常に心に留めておく必要があるんや。

 

 

大事な視点ですよね。

 

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