アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】浴びせられた冷や水!上昇が永遠に続くことはありえないが。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの12/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

うーん、どうなったら果たして今のブルマーケットは疲れるのか。今までもう7週間連続マーケットは上昇しとるんや。ただ、全ての株が一直線に上がっとるわけではないで。今のブルマーケットは、今まで長く落ち込んでいたけどようやく株価が回復しつつある株とか、もしくは金利の低下を見越して先に買われとる超成長株とかの集合体や。まあでもこの金曜日は、ダウは+0.15%、SP500は-0.01%、そしてナスダックは+0.35%と普通の日やったけどな。

 

今週はなんといってもFedが注目だったよな。パウエル議長は、もはやインフレというよりは、景気減速を心配していると述べたんや。そしてこれまでのFedの利上げという努力がこれから不況を招くことは望まないと言うたんや。それに加えて、あの「ドットプロット」と呼ばれる、FOMCの幹部達が金利の将来の方向性について考えていることがまとめられた表が、来年の2024年には実に3回もの利下げが行われるかもしれないことを示唆したんや。利下げは3月にも始まる可能性があるとされていて、このことが低金利で飛躍的に良くなるであろう会社の株が大きく買われたんや。

 

終わりなき金融引き締めサイクルに苦しんでいた負債を抱えた企業だけでなく、リテール、ハウジング、材料・素材会社とかもどんどん上がった。ただ、今日、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁はCNBCのインタビューで、関心事はインフレ率を2%に下げるために金融政策が十分に景気抑制的かどうかであって、金利を3月にも引き下げることを考え始めるのは早過ぎるとはっきり述べたんや。後は、アトランタ連銀のボスティック総裁はロイターのインタビューで、彼は来年2回の利下げを予想していて、始まるのはそれほどすぐではなく第3四半期になるんじゃないかと言うたんや。

 

こういうFRB当局者の牽制の発言がマーケットに冷や水を浴びせた形となって、金利に敏感な株の上昇が今日は止まったわけや。そして、それほどFedの助けを必要としない株に資金が戻っていったんや。例えばSalesforceとかPalo Alto Networksとかのな。まあマーケットはちょっとは冷静になったやろう。パウエルが彼の見解を示してからまだ2日しか経っていなくて、わいらはFedが実際に利下げを行うのがどれだけ早いかについて先走りすぎたのかもしれん。

 

多くの人がパウエルの記者会見からドットプロットに至るまで細かく分析して、利下げの結論に至ったわけやが、実際に具体的にいつ利下げが行われ得るのか、直接的なことを確かに聞いたわけでは無い。そして今日はFedの委員が火消しに走って、まあでも今のような時はこういうことに慣れるべきや。公然と手の内を明かすことを渋るFedの面々の言葉にある程度振り回されるのはしょうがない。そういうことはこれからもおこるやろうということを頭にいれて、次の週のゲームプランを見ていこうやないか。

 

まず月曜日やが、そんなにもう注目することはないから、とりあえず月曜日はブランクや。火曜日からは注目決算を言っていきたいわけやが、まず火曜日はFedexの決算発表があるで。CEOのRaj Subramaniamのもとでこの会社は再活性化されたんや。彼はコストを劇的に削減しながら、売り上げを上昇させとる。わいは驚異的な手腕やと思うんや。今回の決算も素晴らしい数字を発表してくれると思うが、もし仮に何かスローな数字が出て株価が落ちることがあれば、その機会を利用して株を買ってみてもええかもしれんで。今この会社は長期的に安定した業績を出せるように生まれ変わっていっとると思うし、わいは今の新しいFedexをとても気に入っとるんや。

 

水曜日の朝にはGeneral Millsの決算発表があるで。この株の株価は$90から$65に落ちたんや。そしてこの株価低下の大部分の要因は、GLP-1受容体作動薬のストーリーによるものや。新しい減量薬が広まって皆の食欲がなくなったら、シリアルやスナック食品事業に影響を与える可能性があることが怖れられとるんや。ただ、現在までに決算発表をした加工食品業界のすべての会社は、GLP-1受容体作動薬の影響からの減速は全く見られないと述べとる。そして典型的な動きとして、株価が戻るんや。General Millsには素晴らしいペットフード事業もあるし、ペットまでGLP-1受容体作動薬をうつことはないやろう。影響は限定的なのかどうか、見てみようやないか。

 

水曜日の夜はMicronの決算発表があるで。このコモディティー半導体のメーカーの株価は、傾向として、決算に向けて期待であがって、決算後には失望で下落することが多いんや。ただその後攻撃的な買い手が現れることも多い。こういうボラティリティを苦にしないなら、決算前にちょっと買って、決算後にもっと買ってもええと思うで。この会社のガイダンスは経済拡大に直接結びついていて、パウエル議長が話したことや示唆したことが本当なら、いい方向にガイダンスはリフレッシュされるやろうし、Micronの半導体は高い需要が見込まれるやろう。あと、半導体業界のシクリカルな面として、PCからの新しいリフレッシュサイクルも忘れてはダメやで。それも需要を大いに促進するやろう。

 

木曜日の朝には、クルーズ船のCarnivalの決算発表があるで。わいはついこの間もLightning-Roundで言うたが、クルーズ船銘柄だとRoyal CarrivianとかNorwegianの方が好きで、Carnivalはクルーズ船銘柄の中で弱い数字を発表することを恐れとるで。ただ、今はこういう状況でいろいろな株の価値が見直されとるから、いくら数字がそれほど良くなくても結局クルーズが素晴らしい価値を提供していると信じている人たちによって株が買われる可能性が高いし、アナリストのアップグレードとかもあるやろうけどな。

 

木曜日は更にCintasとPaychexの決算発表があるんや。この二つの会社は今の経済状況を読み解くのに素晴らしく役に立つ発表をするんや。Cintasは中小企業向けに制服レンタルとかやっとるし、Paychexは中小企業用に給与処理とかのアウトソーシングサービスをやっとる。最近わいはCintasの経営陣に番組で話を聞いたんやが、高金利下でFedが経済減速を心配しとるにもかかわらず、この会社のビジネスの減速の兆しは見えないんや。今回の決算も素晴らしいと思うから、この株を買ってほしいで。Paychexに関してもわいは同じように思っとるんやが、ウォール街はそうは思ってないようで、ウェルズ・ファーゴのアナリストとかがダウングレードしとる。わいは不公平はジャッジやと思うが、でもまあ人生は不公平なものや。

 

さて、この週で最も重要な決算がわいは木曜日のNikeの決算やと思うんや。Nikeの株の動きというものはウォール街の心理を研究するのにとても役立つんや。Nikeをカバーするアナリストのコミュニティは、いくつかの決算が低迷した後、とても弱気になったんやが、今は心配してないかのようで、今はNikeの良い面が次々とクローズアップされとると感じるで。9月下旬に$80台で取引されていた株が今は121ドルになっとるが、ここからまだまだこの株にポジティブになりたいと思っている人がたくさんいるようや。わいは今回のNikeの決算はうまくいくと思っとるで。

 

最後に金曜日は、Fedがとても重視をする、個人消費支出、PCEの発表があるで。この数値が高すぎる感じになっていないかどうか。わいはそれは大丈夫やと思うが、この数字がむしろ低すぎないかどうか、そっちの方がポイントやと思うんや。結論やが、ここまでずっとマーケットは7週間連続で上昇してきて、今の注目ポイントはいつこの上昇が止まるのかということや。わいはそろそろやと思うし、多くの人がそろそろマーケットが一息つくやろうと思っとるやろうが、ただ、今見てきたような決算で期待しているような数字をこれらの企業が報告すれば、まだまだ上に行くかもしれん。とにかく今は予想外の、望外の上昇基調や。それを今は楽しもうやないか。ただ、これが永遠に続くことがないことは、きちんと頭にいれておきながら、な。

 

 

年末ラリーお願い!

 

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