【ジム・クレイマー】2024年は下落スタート！去年爆上がりした銘柄からの資金流出はいつまで続く？【Mad Money】

さて、新年の最初のトレードの日が終わったわけやが、ダウは+0.07%とプラスやったがSP500は-0.57%、ナスダックにいたっては-1.63%と大きな下落でのはじまりとなってしまったな。去年の年末まで好調だった株からのセクターローテーションが見られたんや。わいはこれは一時的なことだと思うんやが、こういうことは大きなブルマーケットの上がりに良くあることや。ちなみに一年の一番最初の日だからといって特別視したり、これがこの一年を規定するなんてことは考える必要がないで。むしろ一年の最初は荒れがちだったりもするんや。

General MillsとかJohnson&JohnsonとかMerckとかが大きく上昇して、わいのファンドが持っている銘柄の中ではP&Gが大きく上昇した。ただ、だからといって食品株や製薬株がこれからぐいぐいくると言いたいわけでもない。結局のところ、別に新年の最初の日は何も教えてくれるわけではないんや。わかるのは、少なくとも今のところ、荒野の七人銘柄のようなここまで素晴らしい上がりがあった銘柄からのローテーションがおこったということだけや。

PfizerやModernaのような株が大きな上昇を見せた。この日Modernaなんかは、+13%以上の上昇や。後は石油株とかもプラスやったんやが、確かに、新年が始まると株は方向を変えることがあるが、カレンダーの変わり目を超えた何かが実際に起こらない限り、その変化は滅多に続かないんや。でも、ここまで長い間不遇な株へ、大きな勝者であったメガキャップ株から資金が移動することは自然なようにも思う。特に銀行、製薬会社、食品会社がここまで不遇やったから、キャッチアップが見られたのが今日や。

さて、2024年の大きな関心ごとは残念ながら引き続きFedの動向や。現在、人々はあらゆる場所でFedの利下げがどうなるかの賭けをしとる。去年だってそういう状況になって、多くの人が何度も予測を外したりしてきたわけやが、Fedがいつ、何回利下げをするのかが多くの人の今年の大きな関心ごとや。Fedが何回も利下げをするということは、景気後退を心配しているということと同義だったりする。十分に利下げしない場合、それは景気後退を引き起こすことになったりするからな。

確かにポートフォリオマネージャーは、Fedが実際に何をするか、あるいはするかもしれないかに基づいて、大きな資金プールを運営してそれらを動かすんや。でも、あなたはそういう感じで物事を考えてほしくないで。逐一賭けに勝たないと損をするようなポジションの持ち方は間違いや。わいのファンドは確かにFedの引き締めが軽くなる方向で良くなるような会社に注目しとるが、でもちょっとした債券金利の動きやFedの人たちの声明、パウエル議長が何をいうのか、そういうことのみにとらわれてトレードをする人になってほしくないんや。

歴史的には、Fedが金融引き締めを終えた後、すべての株が特に工業株がリリーフラリーをするんや。そういう時期にはセクターローテーションがおこり、今まで大きな利益をえてきたセクターからお金がぬけて、今ま打ちのめされた敗者が買い戻されたりする。この動きはもしかしたら次の決算シーズンで各企業の決算が発表されるまで続くかもしれん。でもこういうことも波があるんや。例えば荒野の七人銘柄の多くは、AIとエンタープライズソフトウェアのバブルが膨らむ感じで上昇してきて、それが今から破裂することを期待しとる人もおるが、でもそれらの株がオールドスクールな他の株と比較しても妥当なレベルまで下がった後は、再び買われることになるに決まっとる。

今あなたは何をすべきなのか？わいは、あなたがFedの次の動きについての終わりのない議論に巻き込まれるのではなくて、実際に何が起こるかについての世界観を持つ必要があると思うんや。今わいらはある程度の強さとある程度のインフレのテーパリングで成長する経済を持っとって、それは株価の評価として合理的なPERであることを可能にするんや。今ウォール街は銀行と工業株によりお金をおいて、エンタープライズソフトウェア会社にはより少なくお金をおくようになっとるが、でもわいは今のような状況でもまだまだAIの勢いをまとってこなかったPC株とかも好きやったりするで。

2023年の株式市場の勢いは凄かった。2024年は去年ほどの勢いはないかもしれんが、でもそれでも良いリターンを得ることができる年になると信じとる。ただ今は辛抱強くあるべきや。去年爆上がりした銘柄からの資金の流出はまだ続くかもしれん。CNBC Investing Clubのメンバーならわいが今日、多くの株を処分したことをしっとるな？株価が下落するのを辛抱強くまって、そしてまた買っていくという風にわいはしたいんや。