こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。
テクノロジー会社について話すとき、わいらは同じバズワードを何度も何度も使い回すよな。「エコシステム」、「プラットフォーム」、「オープンソースソフトウェア」、「SaaS」といった用語が飛び交う。そしてそれらの組み合わせでそれぞれのテクノロジー会社の特性を理解した気になる。
ただそういう用語だけでNvidiaのことを理解するのは不可能や。なぜなら、テクノロジー会社かそうではないかに関わらず、このNvidiaという会社ほど多くのパートナーシップを持つビジネスをやっとる会社は世界中でほとんど見当たらないからや。さて、今日はわいがサンフランシスコに来て二日目やが、今どこに来とると思う?今まさに地球上で最もエキサイティングな場所に来とるんや。そうや、まさにNvidiaのGTCカンファレンスの会場からお送りするで。
わいはこのカンファレンスで多くのブースを見て回ったわけやが、テクノロジー会社どころか、非テクノロジー会社がGenerativeAIを使い倒そうとしておる。わいはもしかしたらNvidiaのビジネスを理解する時に、GPUを提供している巨大クラウド会社の様相を観察するだけでなく、むしろ非テクノロジー会社のビジネスパートナーを理解することが大事なんやないかと感じとるんや。
今日はダウは+0.83%、SP500は+0.56%、そしてナスダックは+0.39%とプラスの日になったわけやが、GTCカンファレンスで目立たない類の非テクノロジー会社を説明させてほしい。今回Nvidiaが発表した新しいB200チップはめちゃめちゃ高額やが、誰が顧客リストに入っとるかと言うと、スーパーマイクロコンピューター、マイクロソフト、グーグル、オラクル、テスラ、シノプシスなど、おなじみの巨人の名前があるんやが、それ以外にもいろいろ多くの会社の名前が見えるで。
キャピタルワン、BMW、ペイパル、ピンタレスト、フォードモーター、メドトロニック、ロックウェルオートメーション、さらにはジョンソン・エンド・ジョンソン、ゲッティイメージズ、シャッターストックなどといった感じや。これらのいくつかを詳しく見ていくことで、Nvidiaという会社のビジネスのリーチの広さが浮き彫りになるんや。逆に言うと、今Jensen Huangとの関係性をうまく構築できない会社は自動的にビジネスが出遅れてしまうという危険性があるんやで。
ちょっといくつか取り上げたいんやが、最後に触れたゲッティイメージズとシャッターストックから始めようやないか。これらの会社は新しいBlakwellチップに物を認識させるためにフィードできる画像を大量に持っているため、何度も言及されたんや。わいは今までGettyImagesに関してはあまりファンではなかったんや。そもそもSPAC上場の会社やし、SPAC上場した会社の大半はごみやったからな。実際Gettyも過去3年間で収益が停滞し、株価の状態は実際に悪化しとったいるする。
ただ、だからといってダメだと決めつけるのは時期尚早かもしれんというのが、ここサンフランシスコに来たわいの意見や。そもそも最近のカンファレンスコールで、経営陣がNvidiaとのパートナーシップについて話しとって、「間もなく新しく訓練されたモデルをリリースし、AIタップ機能を有効にする」と述べとったからな。彼らはまた、Nvidiaとのビデオパートナーシップも組んどる。そしてそれはJensen Huang自ら話しとったことや。このパートナーシップはGettyに新しい命を吹き込むことができるかもしれん。シャッターストックも同様で、Gettyと同じく売り上げは平たんやったが、だが今Nvidiaと組むことによって、これらの会社は、再評価される必要があると思うで。まだまだSupeculativeな部分が多いけどな。
あとはJensen Huangの基調講演から、ドイツの会社シーメンスがデジタルツイン工場を構築する上で最も進歩的な会社であることがわかったんや。デジタルツインというのはこれまでも説明してきたが、クライアントのために工場をシミュレートするプロセスのことや。工場を建てる前にシミュレーションで効率性とかを逐一最適化することで、とんでもない量のお金を節約できるというものや。
わいが投資として最も興味深いと感じるのは医療機器会社や。例えば、メドトロニックという会社について、ここサンフランシスコに来て改めて話を聞いて高く評価しとるで。そもそも1月にサンフランシスコで開催されたJPMorganヘルスケアカンファレンスの時から注目されとったが、メドトロニックはNvidiaと協力して、患者ケアのためのAIベースのソリューションを提供しとるんや。具体的にはいろいろなAIの使用例があるんやが、一例をあげると、より賢く、より効果的な大腸内視鏡検査モジュールを開発しようとしたりしとる。AIを使うことでより効率よく、しかも見逃しなく癌を発見することができるようになるんや。
あと、わいが注目したい分野としては片頭痛があるで。わいは治療前には月平均26回もの片頭痛に苦しんどったんや。だからわいがアメリカ片頭痛財団のスポークスマンを務めとるのは当然のことや。メドトロニックは脳の神経調節でもNividaと協力しとる。脳は非常にタフな分野やがAIのパワーで見えるものがあるということなんや。AIがまだまだ、皆が待ち望んでいるブレイクスルーをこれから得ていくかもしれん。AIに触発された治療法が必要とされている病気はそれ以外にも多くあるんやで。
さて、J&JはNvidiaと組んで全ての手術室をできる限りのところで全部自動化しようとしとる。もしそういうところでブレークスルーがおこれば、タルク等の裁判を抱えているこの会社にとっては新しい光明になるかもしれん。実際今、J&Jの株はわいが今まで見た中で最も安い感じになっとる。ただ、わいはCNBC Investing Clubのメンバーに言うとる通り、裁判を抱えていてそれが株価に影響を与えるかもしれない株は持ちたくはないけどな。そういう株が機能する場合は少ないんや。そこのところは残念やが、ただ、AIを使って病院をデジタル化するという点で、J&Jは先頭を走っとるかもしれん。
後は何がある?GE Healthcareは何回もこのカンファレンスで言及されとって、それにわいは満足やで。この会社も画像診断にどんどんAIをとりいれとって、Nvidiaとの協力が不可欠や。そしてAIの速さは次世代にBlackwellチップによって更に良くなっていくのは、もう決定事項といってもいいからな。
JPMorganだってNvidiaと組んどる。サイバーセキュリティについてや。サイバーアタック検出やリスク管理に関して、ほぼリアルタイムでのリスク計算にNvidiaは不可欠なんや。このことは今すぐにJP MorganのEPSを押し上げることには役に立たないかもしれん。でも株式投資をやりたければ全てのことを逆算して考えんとあかん。こういう動きをしとるから将来のこういう危機はつぶせるやろう、そういう動きは、例え今具体的な利益につながらなくても、長い目で見たら会社の利益に多大な貢献をするものなんや。
結論やが、わいがここで見聞きした知識というのは、すぐさま株価の動きに直結するような、決算の数字の内容や、決算時のカンファレンスコールの内容とは違うかもしれん。でも投資のさいに大事なことというのは、意外に目に見える形では隠されているようなことも多い。時にはただデスクから離れて、このGTCのようなカンファレンスの雰囲気やそこでの発表を生で感じて、世の中で起こっとることの息吹を感じる必要がある。今日その一部でもみなさんにお伝え出来たらわいは嬉しく思うで。今はAI革新の時代や。そしてその時代に一年で最も重要なAIイベントは何や?NvidiaのGTCに間違いないやろ。
未来が楽しみですね。
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