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【ジム・クレイマー】ここからの暴落が怖すぎる!?だからわいらには規律が必要なんや!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは-1.24%、SP500は-1.46%、そしてナスダックは-1.62%と下落の日になったで。厳しい状況は永遠に続かないんや。しかし、それが訪れた時、どう対応すべきかというのは知っておく必要がある。計画をあらかじめ準備しておく必要があるんや。準備して構えていると、売りも冷静に観察することができて、実際今どのような売りが発生しているのかを見極めることができて、だからそれに適切に反応することができる。トルストイの『アンナ・カレーニナ』に、「幸福な家庭はすべて互いに似かよっているが、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである。」という言葉がある。

 

その言葉を似せてわいに言わせれば、全ての幸せなマーケットのラリーは似通っているが、それぞれの不幸せなマーケットの下落はそれぞれ異なっている、ということや。マーケットが好調で上がっている時は、皆こんなに簡単にお金儲けをしてええんやろうか、と思う程簡単にお金が増えていく。自分自身が天才であるかのように思うやろ。でも当然やが、そんなに甘い話は世の中には無いんや。常にわいらは困難な、大きな下落に遭遇する。その大きな下落が来たら、それは短期のベアマーケットの始まりかもしれんし、それとももっと悪い何かかもしれんし、それともシンプルに株の購入のチャンスなのかもしれん。そういうことを見極める必要がある。

 

ではどうやって見極めればいいのか、わいらは結局過去に学ぶしかない。だから今回は、下落の一般的な特性を示すために、歴史を振り返ろうやないか。過去を振り返ることで、マーケットの下落の共通の特徴は何なのか、その他の注意点は何なのか、例示したいと思う。こういうことは、次にマーケットが避けられない弱点を見せた時に何をすべきかを知るためにとても大事や。ただ、ここではっきり言っておきたいが、実際わいが投資を始めてから四十年以上で、真の意味で本当に恐ろしい売りは実はたった2度しかなかったんや。1987年の大クラッシュ、いわゆるブラックマンデーと、2007年から2009年の連続的なクラッシュ、いわゆるリーマンショック、金融危機や。

 

まあCOVIDの時もマーケットのクラッシュがあって、そっちの方が記憶に新しい人も多いやろう。SP500はわずか一か月で35%の価値を失った。でもこの時は前述の二回と比べたらそれほど悪かったわけではなく、マーケットはほぼ直ちに反発し始めたりしたんや。ということで、1987年と2007-2009年の二つの大きなものに絞って話したい。この二つは大きな下落がおきたということは共通しているものの、実際には正反対だったりするんや。

 

1987年10月19日、すなわちブラックマンデーとして知られるその日、ダウ平均は一回のセッションで508ポイント、つまり22%以上も下落したんや。わいはその日も取引していたから覚えとるが、実はその前の週もマーケットの史上最悪の週の一つで、そういうこともあってブラックマンデーは急激に、そして激しくマーケットに打撃を与えたんや。SP500も一日で18%以上下落した。SP500先物は29%下落した。クラッシュが始まった地点から、その日最終的に終わった地点まで、買い手が全く見当たらないように感じたで。マーケットの終わりのベルまでその状態が続いた。でも多くの人々が忘れているのは、さっきも言うたが、前の週もひどかったことなんや。そこで損を負った人がそれを取り戻そうとする、そういう勢力もおったが、月曜日にはそんな力がものともされなくて、買い向かった人たちは大損したんや。

 

そして次の日の火曜日、それが後に「トラブル・チューズデー」として知られるようになった日やが、混乱はこの日も続いたんや。ダウが完全に崩壊し、マーケットは機能しなくなった。ただ、当時のFedの議長アラン・グリーンスパンが、「マーケットを安定させるために全ての流動性を提供する」と述べたことで、その下落が止まったんや。わいはその時のことをよく覚えとるで。彼はウォール街の多くの企業を支えることでマーケットのボトムを固めて、ダウはそのボトムの時点から400ポイント以上も上昇する驚異的なラリーを演じたんや。結局のところ、当時は全く信じがたいことやったが、クラッシュの直接的な影響はわずか3か月で終わったんやが、でも結局指数がこの大きな下落前の取引水準に戻るには1989年半ばまでかかったんや。

 

2007年10月に始まったベアマーケットはこのブラックマンデーに比べたらまったく異なるものやったで。ダウは2009年3月6日になるまでボトムをつけることはなかったんや。2007年の水準に戻ったのはなんと2013年3月までかかった。なんでブラックマンデーの時の下落はあっというまに終わり、一方の金融危機の時は6年もかかったのか?これがこれら不幸な売りの二極端を定義する質問や。ブラックマンデーは、株式市場が、純粋な市場の機能不全のために溶けていった最初の機械的なセルオフやった。2010年のフラッシュクラッシュとそのドッペルゲンガーである2015年のクラッシュも同じ感じで、市場が単に機能しなかったんや。一方で金融危機は文字通り金融システムの脆弱性によるもので、だから回復に時間がかかったんや。

 

ブラックマンデーは実は全てはシカゴのSP500先物の売りから始まったんや。シカゴの先物市場がニューヨークのウォール街を圧倒したんや。ブラックマンデーは株式トレーダーが当時、先物市場の力を理解していなかったために起こったんや。先物の力が、即時に見えない供給で株式市場を溢れさせることができたんやが、誰もがそれに備えていなかったんや。今では、先物の価値は知れ渡っとるが、当時はそうではなかった。なぜなら、先物はクラッシュの約5年前に作られた比較的新しい商品で、その力がどれほどあるのか誰もが知らなかったからや。先物市場は、最初は株自体よりもはるかに小さなマーケットやったから、そのパワーでわいらは驚いたんや。

 

ポートフォリオマネージャーは先物に簡単に入りやすく出やすかったから、先物は特にヘッジファンドにとって株価の最も強力なドライバーとなって、そしてそれが株が表すべき基礎となる企業の収益と比べてもあまりに強い影響を持ってしまったりした。かつては株の日常の動きは、もっと企業の利益とかで左右されとったんやが、先物市場ができてより物事が複雑になった。そういう状況が重なった上での、非常に珍しい事態がブラックマンデーやったんや。

 

ブラックマンデーの前までわいらは大きな上昇相場を経験しとった。それは大幅な下落がほとんどない、驚異的な複数年にわたるラリーやった。わいは1987年にゴールドマン・サックスを辞めて、投資家としてもっと価値のあるリターンを得るために、自分のヘッジファンドを立ち上げたんや。1980年代中頃から後半にかけてのラリーで皆大きな利益を上げていて、そういうこともあって、巧妙な営業担当者が大きなファンドに保険ポリシーを提供し始めたんや。これは、ファンドが大きく上昇した後にある程度利益を固定し、損失を防ぐものと主張されとった。

 

このいわゆるポートフォリオ保険は「ダイナミック・ヘッジング」と呼ばれるものを含んどったんや。専門家が先物を使って、例えば5%や10%、あるいは取得したポリシーに応じて場合によってはもっとやが、そういうヘッジで、株式市場リスクにさらされなくなることを保証できると言うとった。これはストップロスのようなもので、これらのポリシーは損失を回避する手段を提供するという考え方やった。そんなことはおかしいとわからんとあかんのやが、彼らのセールスピッチは非常に魅力的で、多くの人々が彼らを信じた。なぜなら、株式先物は非常に新しかったからや。

 

しかし実際には、ブラックマンデーで一斉に大損失が発生した際、ポートフォリオ保険は機能せんかった。むしろこれらの保険ポリシーからの先物の売却が実際に株式市場の下落を加速させ、これらを購入したかわいそうな人々により大規模な損失をもたらしたんや。実際にクライアントの多くが一掃されってしまった。後から考えると、これらのポリシーを売った人々は詐欺師やった。歴史は彼らを愚か者やと規定しとるが、わいは今でも詐欺師やと思っとる。なぜなら結局、株式市場でリスクなしに投資からリターンを得る魔法のトリックは存在しないからや。この基本的な考えに異を唱える人の言う人を決して信じてはあかんで。皆そんなに虎視眈々と騙そうとしてくる人なんかおらんと思うやろ?違うんや。実際におるんや。

 

もちろん、当時、多くの人々が先物の力がクラッシュを引き起こす可能性があるとは知らんかった。わいらは「煙があるところには火がある」と考えとった。マーケットがクラッシュすれば、経済に何か問題があるに違いないと考えた。何かおかしいことがおこっていると考えて、そうでなければなんでダウが一日で22%も急落することがあろうかと考えた。でも実は当時のクラッシュ時の経済は強くて、その後も強く推移していったんや。ブラックマンデーと経済との間には一切の相関関係がなかったんや。結局シカゴとニューヨークの間の相互作用で、シカゴが想定されていたよりもずっと強力で、ニューヨークが想定よりもずっと弱かったことによってひきおこされたんや。

 

財務省がブラックマンデーに何が起こったかを調査したところ、先物が大規模な売りを引き起こし、結局先物取引が巨大な売りを引き起こした結果、取引所のフロアの一部のスペシャリストや証券会社が、マーケットを安定させるという役割を果たすのに失敗したと結論付けられたんや。わいは幸運にもブラックマンデーではキャッシュリッチやった。前の週の早い段階でわいのポートフォリオの大部分を売却しとったんや。振り返ればこの時の幸運がわいのそれからのキャリアを支えてくれたで。

 

周りから見たら当時のわいは真の天才のように見えたかもしれん。でも実際はどうやったかというと、マーケットの好調ぶりを恐れてちょっとポートフォリオを再編成したかったというだけのことや。こういう経験からもわいはいつも、幸運であることは素晴らしいというで。ここまでつらつらと語ってきて、じゃあなにか、結局結論は運が大事ということか、なんやそれはと思うかもしれん。でもそうじゃないで。マーケットの好調ぶりを恐れていたというのはすなわち規律をもっていたということなんや。

 

CNBC Investing Clubのメンバーやったらわいがいかに規律を守った取引をしとるかわかってくれるやろ?運任せで、こうなったらいいなとただ期待を抱いて、根拠のないシナリオにのって利益を最大化しようとしても、どうせ長続きはしない。大事なのは、あなたが規律を持っているということで、規律をもっているとあなたの運を最大化することができるということがいいたんや。ここまでブラックマンデーのクラッシュを見てどうやった?株価のクラッシュは経済と何の関係もないこともあるのが良くわかるやろ?理論では追い付かない場合があるというのもわかるやろ?だからわいらには規律が必要なんや。

 

 

暴落が怖ければ現金厚めが手堅いですね。

 

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