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【ジム・クレイマー】業界でベストの会社の株に投資したら、バリュエーションの高さにひるまず、下落を怖がるな!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株式市場はみなさんにとって常に親切な場所とは限らないんや。それどころか、マーケットは実は恐ろしいところで、変動が激しいことも多いし、苦痛を伴うことも多い、そういう本当に難しい場所だったりするんや。しかも平穏だなと思って油断している時ほど、突然ビンタされるような衝撃をうける展開になったりする。だからこそわいらは常により良い投資家になるために努力しとるわけやろ。今日はダウは-0.65%、SP500は-1.20%、そしてナスダックは-1.79%と大きな下落の日になったんや。

 

下落の要因と大きなものとして、今朝発表された小売売上高があるよな。3月の小売売上高は前月比0.7%増で、市場予想の中央値は0.4%増だったから、予想よりも全然高かったんや。GDPの算出に用いられる飲食店と自動車ディーラー、建設資材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は前月比1.1%増で、去年の1月以来の大きな伸びだったんや。こうなると強い労働市場を背景に個人消費に強い勢いがあるということで、インフレはますます定着して、Fedによる利下げ開始はますます遅れるんやないかと思うよな。だから株式市場が打撃をうけとるんや。

 

こういう、マーケットがネガティブになって、それどころか敵対的にすら感じるようになる時というのは往々にしてくるものやが、こういう時にどうすればいいのか、知っておくことはとても大切や。わいは40年以上のキャリアを通じて株の取引方法を分析して、何が功を奏し何が功を奏さなかったかのパターンを探してきた。その中で良いマーケットでも悪いマーケットでも、最悪のミスから自らを守るために設計されたルールのセットを作って、それを皆に教えてきた。わいが番組で時々取り乱しているように見えるかもしれんが、わいはエンターテイナーやが、本当に取り乱したりはしない。なぜならわいの行動原理に、規律があるからや。

 

株式市場というのは常に間違うものや。自分の思惑というのは時に簡単に裏切られる。だからこそ、自らをルールで縛って、規律を守り、損失を最小限に抑え、利益を最大化する、そのことに役立つルールに従うべきや。ということで今回わいはそのうち特に今言っておきたいことを言いたいんやが、わいが常日頃から言っているのは、常にその業界で最良の、ベストの企業の株を買うべきだと言うことや。ここまで株式市場が大きく上がってきて、幅広い銘柄が上がったわけやが、そこから下落に転じとるように見える今のタイミングで改めて言っておきたい。

 

なぜ各業界で最も経営状態が良くて、最も展望が明るい会社の株を持つべきなのか。そもそも皆、車を買う時を考えてみてくれ。車というのは大きな買い物や。皆すみずみまで性能を含めていろいろなものを比べて、自分の中でベストやと思う車を買うやろう。やけどなぜが株を買う時はその、ベストな企業の株を買おうという姿勢が甘くなりがちなんや。車に関して言えば、最高品質のものにお金を払うのは、信頼性の高さ、所有する楽しさ、サービスの質、安全性が長年にわたって期待できること、これらをひっくるめて、多少お金が高くても選んだりする。ちょっと安いからといって誰も悪い車を買おうとは思わないやろ。

 

では、なぜ多くの人が株式市場については異なる感じを持ってしまうんやろうか。なぜ最高の優良株を買わずに、Xで話題のペニー株にお金を投じたり、ゴミのような仮想通貨にお金を使ったりしてしまうのか。なぜ最高のものにこだわらないのか。その答えは、多くの人々が単に掘り出し物と認識するものに抗いがたい魅力を感じるからや。皆掘り出し物で得をすることが大好きやからや。自分にだけは目利き力があって、自分は請け負ったリスクよりも大きなリターンを得ることができると過信しとるからや。

 

でも、はっきりと言うておくが、低品質の会社の安い株を探してそれを買った場合、それが損失につながる可能性が高いんやで。わいは自分も掘り出し物探しをするのが好きやから、そうしたい人の気持ちはわかるが、でも実際に買うものは価値のあるものでなければ意味がない、ということを常に覚えておかんとあかん。低価格に見えるだけのジャンク商品は、本当の掘り出し物ではないことを覚えておかんとあかん。じゃあ買うべき優良株とはなんや?

 

例えばP&Gや。この株はおそらく短期的な利益はもたらさないやろうが、長期的にはわいは強く信頼できる株やと思っとるで。この会社は業界のリーダーであり、素晴らしいバランスシートを持っとって、世界で最も優れたブランドのいくつかを持っとるんや。ある企業が業界トップであるかどうかは、故ポッター・スチュワート最高裁判事がかつてポルノについて述べたことに似とるが、「I know it when I see it」や。それを見たらわかる、ということや。いかにP&Gの信頼性が高いのか、いかに彼らの経営のクオリティーが高いのか、それはその株をホームワークでおっていたらわかる、というものや。

 

今日のような下落の日でもP&G株は下がらなかった。でも四月に入ってからこの株は下落しとるが、こういう株を安い値段で手に入れることができたら、それは素晴らしいことや。そしてそれほど安い値段ではなくとも、安いだけのクオリティーの低い株よりはずっといいということなんや。安いからといってペニー株を選ぶのではなく、より高くともより素晴らしいものに高い価格を払う方がずっと良い。わいはここではっきりと言うておくが、真の意味での本当の掘り出し物はほとんどないんや。

 

二流や三流の企業の株はトップ企業に比べて安く見えるかもしれんが、それは単に安くあるべきだからや。ビジネスの価値が低いからや。ベストの会社の株価が高く見えるのは単にその高さに値する高い価値があるからや。だからPERが競合よりも高いという理由だけでベストな会社の株を敬遠したらあかんのや。心配しなくてええんや。より高価に見えるその株が、通常はより良い投資になるもので、安心を買うことでもあるんや。例えばNvidiaのような素晴らしい会社の株は、ほとんど常に非常に高価やが、10年以上にわたり株価は着実に上昇し続けとる。

 

あと付け加えるならば、優良会社の株はその会社が高品質である限り、例えバリュエーションが高くてもそれはそのままその会社の価値を表しており、その株が例えば一時的に動かなかったり下落したりしても、その高い価値を見捨てるべきでは時があるということや。多くの人が、その株が今うまく動いていないからといって、実際の資産と価値を持つ企業をあまりに簡単に諦めてしまっとる。あまりに短絡的や。この株式投資という世界では、忍耐が美徳なんや。ビジネスを信じる理由があるなら、株が動かないからといって、あるいは株が下落しているからといって、株の動きの悪さだけの理由で株を売り払うべきではないんや。

 

あなたはヘッジファンドマネージャーではないで。あなたのポジションが毎四半期、毎月、毎日利益を示す必要はないんや。あなたは人のお金を預かって運用しているわけではないやろ。投資家はあなたから資金を引き出すわけでもないやろ。特定のポジションが利益を生むのに時間がかかっても、個人投資家はそれが許されるやろ。より着実に資産を増やすために、あなたは時間の余裕を持ってお目当ての企業のビジネスストーリーがきちんと展開するのを待つ余裕があるはずや。

 

わいがこのことをことさら強調するのは、短期間だけでものを考えていると、例えば優良株とわかっていても、株の動きが悪かったら売りたくなる誘惑にどうしても駆られるからや。例えあなたがホームワークで価値を正しく特定できたとしても、今のこのマーケットはあなたが真に信じているものに固執するのを非常に難しくしとる。株価が下がっている株を持っているとき、それを諦めることを強いられるように感じるやろう。でもホームワークをして確信を持っている場合、その売却衝動は間違いであることが往々にしてある。

 

一つ例を挙げると、2016年、わいはAppleの株が分割調整後の31ドルからかなり短期間で23ドルに急落した後、AppleのCEOのTim Cookにインタビューしたんや。Appleの株価が信じられないほど低い価格になっていたとき、多くの人がAppleを諦めていたが、わいは株価を見て、顧客のロイヤルティ、サービス部門の収益ストリーム、そしてキャッシュポジションやバランスシートを見て、「一体全体、史上最高の製品を作る会社の株を売る意味が何なのか」とはっきり番組で言うたで。今となってはAppleがここまでの大企業になったのは当たり前のように聞こえるかもしれんが、多くの「アップル批判者」というのは常におるんや。彼らは常に、様々な調査結果を根拠に持ち出して、Appleのビジネスが衰退していると主張し続けとる。でも何度も彼らの予測は間違っていることが証明されとる。それでも批判者は諦めず、消え去ることはない。

 

23ドルでAppleを買うようにというわいのアドバイスは、非常に多くのネガティブな意見が大きな割引で株を手に入れる素晴らしい機会を提供したために、素晴らしい成果をもたらたんや。ポイントは、Appleがハイクオリティーな、業界のベストの会社であるということや。だから株価が下がったとき、それは安くなっているという判断ができる。23ドルでAppleを売ることは、多くのいわゆる「大物コメンテーター」が推奨した通りだったが、それは価値を諦める典型的な例で、そういうことをしていると人生で最も大きな動きの一つを逃すことになってしまったやろう。もちろん、その時点で売りを推奨した人たちから謝罪なんかあるはずはないで。そして2022年後半、多くの人がテクノロジー業界が苦しい一年を過ごしている中で同じ過ちを犯したが、わいはAppleから学んだ教訓を活かしてNvidiaに固執し、その株は7ヶ月余りで3倍以上になった。

 

結論やが、ここでの教訓は、業界でベストの会社の株に投資することにこだわることと、その際にはPERの高さにひるまないこと、そして下落を怖がらないことや。ベストの会社の株というのはそれだけの価値があるんや。ホームワークの結果信じるストーリーを持つ最良の会社を見つけたら、そのストーリーにこだわってほしいで。株価が例え一時的に問題を抱えていても、ベアの言うことに怯えて逃げ出さないでほしい。忍耐は美徳であり、価値のある株を諦めることは罪なんや。この下落のタイミングで改めてこの点を強調しておきたかったんや。

 

 

じっくりいきたいですね。

 

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