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【ジム・クレイマー】お金の流れを追うことで投資がうまくなる!お金が出ていっているところと、流れ込んでいるところ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株式市場でお金を儲けたければ常に「お金はどこに向かっているのか?」を見る必要がある。現在、それはかなり当たり外れがあるで。この日の引け後決算があったばかりのToll Brothersは時間外で株価が上がっとるから、このハウジング会社にはお金が流入しとる。Macy'sだってUrban OutfittersだってWalmartだって好調やが、Lowe'sとHome Depotは不調や。小売業に多くの資金が流れているというわけではなく、むしろビジネスからビジネスへ、あるいは政府からビジネスへとお金が流れとる。

 

今日はダウは+0.17%、SP500は+0.25%、そしてナスダックは+0.22%でSP500もナスダックも新高値を更新していっとるわけやが、今どういう企業の株がいいのかというと、やっぱり資金の流れをつかもうとすればするほど、消費者向けの企業ではなく、いわゆるエンタープライズ向け、ビジネス向けの企業に投資する必要があることがわかるやろう。一般消費財セクターやそこへの消費者の支出は芳しくないものが多いで。典型例が今日株価が下がったLowe'sや。

 

CEOであるMarvin Ellisonは家のリフォームに消費者が乗り気でないことを語ったんや。彼がカンファレンスコールで述べるに、「金利引き下げに関する不確実性、頑固なインフレ圧力、そして消費者が引き続き物ではなく裁量的なサービスや経験に支出を集中させていることが、自宅改修の需要に影響を与え続けています」ということなんや。多くの住宅所有者は低金利の住宅ローンを持っていて、新しい家を購入するために7%の住宅ローンを組むことに抵抗がある。既存の家の購入者がいないということは、もちろん改修の件数も減るということや。

 

では、その状況を変えることができるものは何やろうか?それが問題や。はっきりとわからん。だからわいは今、消費者株を勧めることに二の足を踏むんや。不確実やからな。Lowe'sのCFOであるBrandon Sinkは「その転換点が見えない」と述べて、「その変化のタイミングがわからない」と続けたんや。彼が理解してないものを、わいが理解しとるはずがないやろ。Home Depotの決算でもDIYをする人が減っとることが言われとった。Lowe'sやHome Depotにとって、見通しはそこまで暗くないかもしれんが、今明るくはないことは確かや。消費者が財布の紐を緩めていないから、これらの株は打撃をうけとる。こういう状況ではこのセクターで勝者を見つけることは難しいかもしれん。

 

一方で消費者セクターは敗者ばかりということでは決してないで。例えば大手リテールのセグメントでは、Walmartが勝者や。決算では驚異的な既存店売上高を記録していて、現在の65ドルの株価よりも高く取引されるに値すると思うで。お金というものは、支出が集中する場所に引き寄せられる。皆安いWalmartに引き寄せられとる。でも全体としてはやっぱり消費者株は厳しい状況になっとる。じゃあお金はどこに行っとるんや?そもそも経済の3分の2は消費者によって支えられとるはずやろ?

 

お金はどこにいっているのか、今、そのことについては、止められない大きなテーマがいくつかあるんや。その最大のものはデータや。Lowe'sがロイヤルティプログラムのために収集するデータ、Targetが顧客から得るデータ、そうや、そのデータのことや。そして今やすべてはクラウドに保存される。ありとあらゆるデータがパターンを見つけるために精査される世の中や。今、多くの人々が家の修理に多くの支出をしていない一方で、企業はコンピューティングパワーを構築するために文字通りどれだけのお金でも使うんや。そしてその多くがデータセンターに向かっとる。

 

このデータセンターのところというのは、もしかしたら一般投資家には今一理解しづらいとこかもしれん。皆自分でいろんな店に行って買い物をするから、リテールというのは一般的に非常に理解しやすいんやが、データセンターと言われても多くの人はピンとこないし、コンピュータサイエンティストでない限り、データがつぶさにどういう形でどこに行っているのか理解するのは難しいで。データをふんだんに駆使した企業の分析トレーニングとかのニーズから利益を得る企業を見極めるのはさらに難しい。

 

そういう状況の中ででもわいは普通にシンプルに考えるだけでええと思うんや。最も多くのデータを持ち、それを最も効果的に分析できる企業はAmazon、Alphabet、Microsoft、Metaや。そして、ある程度はApple、Salesforce、ServiceNowもできる。これらの企業は多くのデータを持っていて、何百万ドル、実際には何十億ドルを使ってデータセンターを構築しとる。そしてそれらはNvidiaのチップで満たされとる。だからこそ、明日の夜の決算が期待されとるんや。そもそも以前は声高にNvidiaを褒めているのはわいだけだった時すらあった。でも今や、投資をする人は誰もがNvidiaの話をしとる。

 

データセンターという意味では、もちろんNvidia以外の企業も稼ぎ時を迎えとるものは存在するで。例えばEaton、Emerson、Vertivや。彼らは大きくお金を儲けとる。後は例えばMarvell Tech、Arista Networks、Broadcom、Supermicroも同様や。こういう株は強い動きをしとる。強い動きといえば、今日のPalo Alto Networksの株の動きを見たか?昨日の決算後に時間外で株価が大きく下落しとったんやが、やけど今日市場が開いたら株価が半分以上回復したんや。強い動きや。

 

なぜこんなに強い動きを見せとると思う?それは投資家がサイバーセキュリティ会社の株を買い控えないからや。企業はデータを保護せんとあかんから、この分野への投資を始めないわけにはいかないし、始めたらそれを止めるわけにはいかん。データは常に保護されなければならず、さもなければUnitedHealthの事例のように重大なハッキング被害に遭うことになる。今日のPANWの下落で、でも競合のCrowdStrikeの株が全然下がらなかったのは、やっぱりサイバーセキュリティーの重要性を皆わかっとるからや。CrowdStrikeの価値をみんな理解していて、この会社が決算をミスしないことも理解していて、その顧客がますます増えていることも理解しとる。

 

消費者関係でいくと最近、消費者がテクノロジーハードウェアをますます購入しているという兆候が見られるようになってきた。これは何かの前兆かもしれんが、まだ確かなことは分からん。でも、Microsoftが毎年恒例の開発者会議「Microsoft Build」の後に新しい種類のPCをどんどん発表して、これから多くのパソコンがAIのコパイロット付きのPCに置き換わると言われとる。まあでも奇妙なことに、Microsoftがこのように確信を持って発表しても、株価はあまり反応はせんかったけどな。

 

でもHPの株価は52週高値にほぼ戻った。ただ家電チェーンのBest Buyの株価がは上がったわけではなかった。まだまだMicrosoftの新製品だって市場に出回るにはもう一四半期かかるかもしれないから、今回の発表は魅力的やがまだまだそこまで現実的ではないと捉えられたのかもしれん。まあでも消費者がWindows PCを多く購入するといった場合は、結局最大の勝者はWindowsの製造元であるMicrosoftやろう。データ戦争の最大の勝者もまたMicrosoftになるかもしれん。

 

消費者が何にお金を使っているかと言えば、財布の紐が閉まっていると言われる今の状況では信じられないかもしれんが、消費者はまだまだ旅行をしとって、ライブイベントにも行っとる。だからこそ、Live Nationの株価が上昇しとる。わいは消費者として、Ticketmasterの高額手数料が嫌いやが、投資家としてはビジネスモデルが好きやで。また、消費者はクルーズにもお金を使っています。Norwegian Cruise Line Holdingsの株を見ればそれがわかる。ただ、リテールは不調なものもいっぱいあって、だから消費者は以前ほど自分自身にはお金を使ってない。WalmartとかUrban OutfittersとかMacy'sは例外的や。

 

消費者の財布の紐が閉まっとるから気をつけんとあかんが、消費者支出が限定的であることの良いニュースとして、それが固定的なものではないということがあるで。Lowe'sが言うように、転換点が来て、再びホームインプルーブメントにお金が流れ始める時は来るやろう。今はまだ住宅の回転率が十分ではなく、住宅ローンの金利も高すぎるけどな。金利が下がれば、資金の流れが変わり、状況は改善するやろう。でも現時点では、そこにはお金が流れていない。お金の流れを常に追う必要がある。そしてそれは現在、他のビジネスにサービスを提供する企業やデータを解析する必要がある企業に現在流れ込んどる。お金の流れを追うことで投資がうまくなるんやで。

 

 

今データセンターは鉄板ですよね。

 

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