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【ジム・クレイマー】この世界において、全てが最善な状況なんてあるわけない!スローダウンの6つのサイン!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今のブルがマーケットに望むことは、もちろん株価が上がることやろう。どうなったら上がるのか?それは利下げが具体的に見えてきたら上がるやろう。皆利下げを望んどる。債券金利がどんどん上がっていく状況は望んでいない。今日はダウは-0.30%、SP500は+0.11%、そしてナスダックは+0.56%だったわけやが、わいらが望んどるのはDr. Panglossや。今はすべてが最善であり、すべてのことが素晴らしい世界のために存在する、そういうマーケットであってほしいということや。経済が強くて成長を続けながら株価が上がっていく状況がいいと思っとる。

 

でもそんなPanglossの現実は存在しないんや。株価が上がるには利下げ観測の拡大が必要。でも利下げ観測が拡大されるためには経済の減速が必要。そして経済の減速が必要だったら、そんな弱い経済で多くの会社の売り上げが伸びることはないんやないか。そういうことになる。ユーティリティーセクターや一部の製薬会社以外、経済減速でも問題なく多くの会社が目標を達成できるセクターはないんや。そんな中で経済の一段の減速が今日の製造業ISMレポートで明らかになったで。

 

ISM製造業総合景況指数は前月比0.5ポイント低下の48.7だったんや。しかも新規受注は3.7ポイント低下の45.4と、2022年6月以来の大幅な落ち込みを示したんや。ちょっとこれは怖い感じがする落ち込みや。需要は依然として不明瞭で、各企業は現在の金融政策やその他の条件のために投資を控える姿勢を示している、と解釈されとる。これは非常に不安を感じさせる内容や。わいは全てが弱いとは思ってないで。ただ、スローダウンのサインは至るとことで見受けられるから、順番に言っていこうやないか。

 

まずはDellや。先週大きく下落したのは前のMad Moneyでも言うたが、決算で年間利益率が低下するガイダンスを示したんや。今までAI関連のデータセンター建設のところは需要がうなぎのぼりやと盲目的に思われとったが、経済の最も成長の速い部分の1つであるデータセンターにおいて、バラ色とは限らないということが示唆されたと皆は思っとる。わいは個人的には全然データセンターの需要に関して不安を抱いていないけどな。データセンターのホットさはこれからも続いていくことを微塵も疑ってないで。

 

二つ目は石油を挙げておこう。石油価格が下落しとる。これも経済の減速を示唆するものと受け入れられとる。原油価格はいろいろなものに影響を受けて、今日の大きな下落は、週末に開催されたOPECプラスの閣僚会合で、サウジアラビアとかイラクなどの8か国による原油の自主的な追加減産が、9月末までは延長されるものの、10月以降は段階的に減産の幅を縮小するということになって、それが原油価格の下落を招いたんや。10月以降、減産の幅が段階的に縮小されたら、供給が増えるかもしれん、そうなったら価格は下落するはず、という論理や。わいの個人的意見では、さっきのDellの場合と同様に、弱さが見えるときに石油関連を買っていきたいとさえ思うで。でもわいが好きなのは石油と天然ガスを同等に持つCoterra Energyのような株やけどな。

 

三つ目にリテールを挙げておきたい。今すごく好調なリテール銘柄が目立つ。COST, WMT, BURL, TJX。でもこういうリテールの株がどんどん上がっているのは別に、消費者の財布の紐が緩んで皆買い物をしまくっているからではないで。むしろ逆や。今上がっているリテールは、消費者の財布の紐が固くなった時により良くやるリテールばっかりや。これらの場所で買い物をすることで、皆お金を節約することができるんや。後はGapもBest BuyもDicksも上がっとるが、これらのいろいろな理由があるんやで。例えばBest Buyは、新しいAI搭載PCの恩恵を大きく受ける可能性がある。でもリテールの中には消費者の困窮具合が響いて決算でミスを繰り返して、どんどん株価が下がっていく、そういうものも多く見受けられる。全体的に言えることは消費者の厳しさが出ている今のリテール株の様相ということなんや。

 

四つ目に工業株もあげておきたい。特に機械系の株や。新しい住宅建設の不足がCaterpillarやVulcan Materialsの企業に大きな打撃を与えているのを今わいらは見始めとるで。五つ目に、経済が好調な時は好調な輸送株の下落もあげておこう。FDXもUNPもODFLもJBHTも、全ての輸送企業が、状況が厳しいと言うとる。そして最後の六つ目に、もしかしたらこれが真の意味でのブラックホールかもしれんというのが、エンタープライズソフトウェア分野や。

 

今この分野のスローダウンのスタートが見られる。顧客の企業が自分たちのソフトウェアへの投資を見送りがちになっとる。皆ここからの経済減速に備えとるわけや。そしてどのビジネスも、AIの影響でどれだけの人員削減が必要になるかをシビアに考えなければいけない局面に入ってきとる。そんな中で、なぜクラウドソフトウェアのサブスクリプションをより多くのユーザーのために契約するのか、契約数は減って当たり前じゃないか、という風になる。わいは今実際にエンタープライズソフトウェアセクターに不況が進行しとると考えとるで。

 

さて、ここまでスローダウンのサイン六つを見てきたわけやが、そんないろいろなスローダウンが見られる中で、週末の台湾で開催されたコンピュータカンファレンスで、NvidiaのCEOのJensen Huangが基調講演をしたんやが、見た人はいるか?見ていない人は是非見てほしいと思う。本当に素晴らしかったから。AIの次世代チッププラットフォーム、Rubinを発表したんや。そして、約二年ごとと言っていたAIチップの新製品の投入を、毎年やっていくと、計画を加速させとるんや。Jensen Huangは、いかにNvidiaの半導体を購入すれば、そのコスト以上の利益を確実に出せるのかを疑っていない。彼は、「買えば買うほど節約できる」と強調しとる。

 

Nvidiaが常に非常に先を行っているため、わいは実際にこう思い始めた。「もしかして、彼らがジェネラティブAIの唯一の本当の勝者なのかもしれない」と。ただ、Nvidiaが唯一の勝者だというのは、さすがにいきすぎよな。Generative AIとAccrelating computingのこれからの未来を考えた時に、一つの勝者しかいないという状況がやっぱりわいには考えられん。Nvidiaと組む企業で多くの勝者が出てくるやろう。今ウォール街は、Dellの株価下落を見て一時的に懐疑的になっとるが、わいはそれは間違っとると思うで。

 

素晴らしい株といえば、製薬株をあげておきたい。AstrazenecaとJ&Jは週末に、難治性の肺がん治療における画期的な発表をしたで。Astrazenecaはわいにはお買い得に思えるで。J&Jはまだまだ訴訟リスクがあるが、それを気にしなければええ株や。そしていつも言うとるEli Lillyも大きな進展を遂げていて、どんどん進んどる。

 

結論やが、確かに製造業PMI指数は弱かった。出された声明では、恐れていたよりも経済減速が見られるということや。そのことがインフレを冷却させるやろう。でもこれらのネガティブなことは今すぐおこったことのように感じるかもしれんが、わいはそもそも経済の茶色の芽が至るところで見られると以前方いってきて、その多くはすでに株価に織り込まれて数ヶ月間既に影響を与えてきたりもしとる。この原則を受け入れて、今できることはまだまだ待つことや。注目の金曜日の雇用統計で減速が裏打ちされるのかどうか。注意深く観測しながら、減速の中でもいたるところにある希望の兆しを見失わないことや。そしてパウエル議長はこの減速を修正可能であるということを忘れないことや。

 

 

Nvidiaはすごいなあ。

 

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