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【ジム・クレイマー】AI経済から実体経済へ!Fedの声で潮目の変化の兆しが見えた日!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

見てのとおり、たまには一日がひどく始まることもあるで。どれだけひどかったか? ここで「始まる」と言っているのは夜間の相場のことや。早起きして見られる、あの、アンカーが話している下にティッカーが流れている CNBC の画面のことや。投機色の強い銘柄が、もうボコボコにやられとったんや。わいは「ひょっとして、その流れで市場全体が巻き込まれるのでは?」と思ったわけや。実際、そのとおりになって、今日はひどい寄り付きになったんや。今日はsalesforce.com が主催するテックの祭典の Dreamforceに出席する企業のCEOに話を聞くためにDreamforceの会場にきとるんやが、いろいろなテック株が大きく売られたで。

 

ところが、そんな中突然、Fed議長のパウエルが発言したんや。景気がFedの助けを必要とするかもしれない、と。それから株式市場全体が切り返したんやが、今回は上げを主導した顔ぶれが違っとったで。実体経済の健全さにとって非常に重要な銀行株が主導したんや。わいも歓声を上げたんや。でも残念ながらその後になって、トランプ大統領が Truth Social に攻撃的な投稿をし、中国との協議がうまくいっていないことを明らかにしたんや。そのせいで上げ幅の大部分が消えて、ダウは+0.44%、SP500は-0.16%、そしてナスダックは-0.76%だったんや。

 

まったく、毎日こういう上下動をくぐり抜けなきゃならないのかと思うと、ちょっと吐き気がするで。ともあれ、最終的には、実体経済にとっては良い一日で、AI経済にとっては今ひとつの一日やった。今日の値動きは、このところ数週間で見てきたものとはまったく異なるものやった。朝方に市場が噴き上がった場面では、データセンター以外の経済分野、すなわち実体経済の部分が中心やった。率直に言えば、Fedは実体経済を懸念しとって、パウエルは先行きの追加利下げがあり得ることを示して、Fedの終わりなき債券売却を止めることにも触れたんや。

 

なぜそれが重要なのか?というと、Fedの住宅ローン担保証券の保有分がひたすら売られてきたことが、住宅ローン金利を本来よりもずっと高止まりさせる一因になっているからや。いまや実体経済を測るうえで、真っ先に思い浮かべるべきは住宅市場やし、実際それは巨大なセクターなんや。さらに実体経済は、さまざまな問題によって足かせをはめられてきたんや。これまでに関税が課されて、さらに関税が上乗せされて、次には関税が減らされて、そして今度は100%の関税という。いったい何がどうなっているのか、もはや誰にも分からん。

 

今日はトランプ大統領が、中国がアメリカ産大豆を買わないことへの報復として、中国産の食用油の「遮断」に言及して、それが取引終了間際に株式市場の不安をかき立てたんや。それがなければ、今日という日は悪くない一日になっていたやろう。こんなのは物事の進め方として話にならん。加えて、本当の需要に関してわいらは混乱しとる。連邦政府のシャットダウンで実データが不足しているために、状況の把握はさらに難しくなっとる。関税の影響を正確に見通せる人など誰もいないんや。国内の雇用統計すら分からないんや。皆、手探り飛行をしているようなものや。

 

では、いわゆる「実体経済」をどう判断するのか?まずわいが見るのは銀行や。銀行は実体経済の背骨で、今日はプラスの役割を果たしたで。JP Morgan はいつもどおり良い決算を発表したんやが、株価は前日に大きく上がっていたため、結局は一部の上げを吐き出した格好になって、今日の値動きを代表する存在ではなかったんや。でも、皆さんは、Charlie Scharf をご存じよな?Mad Moneyを見ていたら知っとるやろうし、彼は知っておくべき人物や。彼は Wells Fargo を率いとるんや。実際、銀行業界史上でも最悪級の不祥事の一つから Wells Fargo を救ったんや。

 

Charlie は、確実で前向きな利益を重視する人物で、「きちんとやり遂げる」タイプや。でも彼がそうできるようになるまでには時間がかかったで。というのも、7年前、Fedは Wells Fargo に資産上限の制限を課し、それは壊滅的だったんや。Charlie はだから、この銀行を上から下まで作り直さんとあかんかった。今やFedはその上限を解除して、Charlie は Wells Fargo を企業金融を含む商業の一大ハブへと変貌させて、大量の蓄積資本を背景に、驚くべき「収益力のある銀行」の物語を今回の決算でも語ったんや。Wells Fargo は自社株買いができて、機関としての成長もできる。実体経済の完璧なメタファーとして立っとって、だからこそこの株が S&P 500 全体を牽引したんや。この銀行株が7%の上昇で S&P 500 のトップになる光景を見るのは、本当に久しぶりや。

 

そうや、今日最大の上昇を遂げたのは銀行株だったんや。わいのファンドはWells Fargo を保有しとるが、だから今日は素晴らしい日になったんや。そのすぐ下につけた、今日の上昇のもう一つの牽引役は Builders FirstSourceやった。住宅市場が好調な時にしかこの株は本当に上がらんのや。良い住宅市場がなければ上がりようがないんや。でも今日は6%以上も上がったから、ひょっとすると、これから良い住宅市場が来るのかもしれん。Builders FirstSource の調子が良いなら、住宅ローン金利はここから本当に低下していくのかもしれん。

 

わいのファンドで最悪の動きをしている銘柄の一つは Home Depot で、ここ最近は一直線に下げとって、まるで「コンクリートの長靴」を履いてミシシッピ川に飛び込む直前のようやが、この株も今日は違ったで。Home Depot株は2%以上上昇したし、そのドッペルゲンガーである Lowe’s も今日は力強く戻したんや。これらの株もまた実体経済であって、データセンターではないで。もちろん、わいはデータセンター経済の方も好きで、下がってほしいわけではないんや。わいは Nvidia が大好きや。ご存じのとおり、この会社はアクセラレーテッド・コンピューティングとGenerative AI向けの市場を支配してきからな。

 

ただ、このNvidiaの支配が、支配してきたなのか、「支配していた」と言うべきなのか。というのも、今日は Lisa Su 率いる AMD が Oracle から大口受注を獲得して、半導体を供給することになったというニュースが流れたんや。Oracle のデータセンター拡張向けで、規模はめちゃめちゃ大きいんや。このことについて株式市場の動きは、Nvidia は売られ、AMD はかろうじて上がった程度だったんや。なんだか今日はデータセンター銘柄が、さほど守られていないように見える。

 

あと、競争をテーマにした動きとしては、Walmart と ChatGPT の提携のニュースがあったよな。ChatGPT は OpenAI の中核なんやが、Walmartにとって新たなeコマースの取り組みや。このニュースで Amazon がまた下げたんや。AIデータセンターの世界での競争は、スムーズに株価を押し上げてきたストーリーにはプラスにならんのや。わいは昔から、銀行が主導する相場が好きやで。データセンター、特に投機色の強いところは、この株式市場のSUVの中では後部座席に下がっていてほしいんや。量子だの核だのといった話は、いっそトランクにでも押し込んでおけばいい。なぜって?そこいら辺一帯の温度が高くなりすぎているからや。

 

結論やが、今の株式市場は全体として過熱しすぎているんや。だからこそ今日は実体経済の一服がありがたかったんや。トランプ大統領が再び中国への圧力を強めるまでは気分が良かったんやが、中国とはより和解的な方向に向かってくれることを願っとるで。そうなれば、株式市場はすぐに反発できるやろう。そのときには、また実体経済主導の上昇に戻ると思うで。なぜなら、Fedのパウエル議長が後ろ盾になってくれているからや。

 

 

はたして実体経済はどこまで悪化しているのでしょうか。

 

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