アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】物事は裏表がある!あなたはBull?それともBear?わいは。。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

日々いろいろな経済ニュースがとびかっとって、例えば今はリセッションの中のブームと言われとる。やけどそうじゃないという意見もあって、だから今のマーケットは意見の分かれるマーケットと言えるやろう。ポジティブなフレームワークのなかにネガティブなニュースがある。あるいはネガティブなフレームワークの中にポジティブなニュースがある。どっちなんや?かようにニュースを咀嚼してそれを投資にいかすのは難しい。だから今日だって皆とらえかたを迷っとるから、マーケットもふらふらした日になったやろ。はじめ低くあいて、日中にかけて勢いを取り戻したけど、またその勢いが消えて終わった。

 

結局ダウは-0.10%ですんだが、SP500は-0.61%、ナスダックは-1%と下落の日になったんや。Bearの人たちはここから経済がどんどん弱くなることに納得しとるで。先週のめちゃめちゃ強かった雇用統計で、50万人以上の雇用が1月は作り出されて、失業率も3.4%に下がって、こうなったらFedはもっともっと経済を冷やさんとあかんからや。Fedのパウエル議長は明日ワシントンエコノミッククラブでインタビューをうけるんやが、もし彼がマーケットに痛みをもたらそうとするんやったら、その前に売っておこうというのは理にかなった行動かもしれん。

 

やけど真逆に考えるBullもおるんや。今のマーケットの買い手もおるんや。Fedはシビアなリセッションをおこさんのやないかと考える人たちや。雇用がこんなに強いのにシビアなリセッションが考えづらい。なんとか経済はソフトランディングできるんじゃないか。ということは今売るのは馬鹿げているんじゃないか。今売ったら後々より高い株価で株を買い戻さんとあかんくなるんやないか。わいは実際パウエル議長の手腕を信じとるんや。この荒れ狂う嵐をかいくぐってなんとかして飛行機を軟着陸させてくれると思っとるんや。

 

やけど自分の考えが何なのか、それをどんどん煮詰めるためには、自分の考えにチャレンジしてくる考えが本当に間違っているのかも含めて考える必要があるんや。わいはこう思うと、一方だけの自分の意見を頑なに信じるだけやと有益じゃないで。双方の立場の意見を共に吟味してこそ考えが深まるというものや。ということで、BullとBearがそれぞれ何を考えているのか、それを整理して、今という状況がどれだけ複雑なのかを今一度知っておこうやないか。

 

まずはパウエル議長に関してやが、Bullの立場、わいはこっちやが、Bullとしては、2018年の末に彼が独断的に、ある意味マーケットとの対話無視で自動的に利上げを断行して株式市場がクラッシュしたその過ち以来、それを反省してそこから学んで、そういうことは繰り返さないと思っとるんや。やけどBearはどう考えとるのかというと、そもそも2018年にパウエルが反省したことが間違っとる。その姿勢がパンデミック後のあまりに低金利状態の長期間の継続につながって、今の高インフレ社会を作った、そう考えるんや。オミクロン株の状況があの時はどうなるのか誰もわからなかったやないか、ということはBearには関係がないんや。

 

賃金インフレに関してはBullから見ると、先月は賃金はそんなに変わってない、となる。Bearは先週の強い雇用統計は賃金インフレに拍車をかけるやろう、となる。明らかにまだ労働者不足の状態は続いとって、賃金インフレがどうやっておさまるのか教えてくれ、となる。やけどそこで、Bullは、大きな解雇が相次いどるニュースを聞いてないのか?となる。今日だってDellが従業員の約5%にあたる6650人前後を削減すると発表したやろ。AmazonもAlphabetもMetaも従業員数を削りまくっとるのは知っとるやろ?ニュースになるのは大きな会社だけやが、上場してないような小さな会社がどれだけの人を解雇しとるか想像できるか?

 

やけどそんなこと言ってもBearには通じないんや。そういう解雇のニュースをいくら集めたって、経済全体に影響を与えるほど大きなものだとは思えない、となるんや。シリコンバレーを中心としたノイジーな解雇のニュースに惑わされてはいけない。主にテクノロジー会社だけだし、実際失業率だって低いやないか、となるんや。一方Bullはどういうかというと、今の失業率の低さは例外的なものや、となる。だって製造業指数だってめちゃめちゃ低下しとったやないか。経済は過熱しているわけではなく順調に冷えている。石油の下落を見たか?天然ガスの下落は凄まじいやろ?となる。経済が拡大してたらこんなことにはならん。ただただ雇用だけが例外的に強いだけで、そこは無視したらええ、となる。

 

Bearは、それはあかん、失業率は常に信頼すべき経済指標や、となる。雇用統計を決して軽視してはいけない、となる。このような強い雇用の数字が続くなら、もっともっとアグレッシブな利上げが必要なはずや、となる。だから債券の長期金利が短期金利より低いんや、これはリセッションに陥る証拠や、となる。やけどBullはシビアなリセッション、あほちゃうか?中国とヨーロッパがどれほど今カムバックしているのか知らんのか?中国はグローバル経済の成長のエンジンや。そこからのいい影響がアメリカにも来とることは明白や、となる。

 

そしたらBearは、もしBullの言うことが正しければ、そんなにグローバル経済がカムバックするのなら、すぐコモディティーインフレがひどくなるはずで、せっかくインフレの中でもコモディティーインフレは早い段階でやっつけることができたのに、またそのインフレがカムバックする、そうしたらFedはもっと利上げせんとあかん、となるやろ、となる。天然ガス価格が高騰したり金属とかも高くなったらやばいやろ?となる。そもそもFedが一番心配しとるのはインフレがぶり返すことやから、そこにつながることは是が非でも阻止したい、となる。

 

こうやってBullとBearが言い合って、きりが無かったりもするわけやが、結局のところわいはMacro経済の男じゃなくてMicroのStock Pickerだから、個々の会社の決算に焦点をあてながら考えていきたいんや。ただそうはいっても、決算後の株価の動きは個々の決算の結果だけではなく、結局はマクロのプリズムを通したものになるから、マクロの理解もめちゃめちゃ重要なんや。ウォール街は今まで言うてきたようなBullとBearの言い分を持っとるんや。そしてわいはBullのほうの立場なんや。もろもろ考えるとそうならざるをえないんや。

 

例えばリテールを例にとってみると、今素晴らしくやっとるリテールは$1ショップのようなディスカウントリテールや。Dollor Generalとか、あとは$1ショップじゃなくてもディカウントのオフプライスリテールのTJXとかBurlingtonとかや。景気後退時はこういうリテールが良くやるから、わいはTJXをわいのファンドで持っとるんや。逆に今ただのOKな動きしかしてないリテールは高級なところや。いわゆるフルプライスリテールと言われるNordstromのようなところや。ちなみにNordstromはミーム株投資家のライアンコーエンが株を大量に保有しとるということが最近ニュースになって、株価は高騰したんや。わいはこういう動きは危ないと以前から言うとったんやが、今日だって株価は戻って来とるやろ。

 

このプルバックの理由の一つややっぱりフルプライスリテールは単純に考えてもワークしないということがあるんや。雇用統計を真に受けて、あれだけの雇用がうみだされる世の中やと考えると、普通はNordstromのような株が上がるはずなんや。ちなみに、わいは雇用統計が最も信頼すべき指標であることも十分にわかっとって、わいの本でもそう書いたんや。だから正直、こんな状態でこんなに強い雇用統計というのが直感的にも反対過ぎて、こんな状況は過去に見たことがないと思うほどや。ただこの雇用統計の数字は、はっきりとソフトランディングを示しとると思うんや。こんなに雇用が生まれとるのにハードランディングのわけはないんや。

 

強い雇用統計がパウエル議長をよりタカ派にさせるやろうという意見もあるが、パウエルがやりたいのはインフレをやっつけることや。賃金インフレ以外のインフレ戦争は大きな進展を既に見せとって、賃金インフレも減速してきとるんや。パウエル議長がそれほど経済を痛めることなしにインフレを抑えることができたら素晴らしいやないか。そうなった時は株価の下落は買っていいというブルマーケットモードそのものになって、わいはそうなると思うんや。あと、もっと極端なことをいうと債券金利は間違っとると思うで。長期金利はあるべき位置より低すぎるで。間違っとるんや。長短金利差でどうこういうてリセッションがーと騒ぐのはどうかと思うで。

 

結論やが、あなたは自分がどっちなのか、どういう世の中の見方をするのか、考えて答えをもたんとあかんと思うで。わいは親パウエルや。パウエルびいきや。パウエルよりや。シビアなリセッションよりも経済はええと思うんや。Bullishや。ソフトランディング派や。今日BullとBear飲み方をそれぞれ言うた通りいろいろな見方があるが、それを材料にして考えてほしいんや。

 

 

物事は常に表と裏があるから玉蟲色のこともあって面白いですよね。

 

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