アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】AIは爆走でも消費は失速!?今アメリカ経済で起きている「2つの世界」!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/20のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

アイダホ州の山々を背景に、テクノロジーの未来がゼロから築かれてとる。Micronがここで誕生したのは、もう半世紀近く前のこと。そして今、この会社は次の産業革命を支えるテクノロジーを作っとる。地面に打ち込まれる鉄骨、現場で発揮される創意工夫、何十億ドルもの投資、そして何万人もの雇用。AIをめぐる競争そのものは世界規模やが、次のフロンティアはアメリカの地で形になりつつある。ここアイダホ州ボイシーでは、アメリカ製造業の伝統が、イノベーションの未来を作っている。ということで今日は、ボイシーのMicronからMad Moneyの「Invest in America」をお届けするで。

 

今日はアイダホ州ボイシーにあるMicron本社から、Mad Money特別版をお届けしとるんやが、たった1日でも、株式市場から目を離して、こういう実際に物を作っとる場所に来ると、株価と現実の間に信じられないくらい大きなギャップがあることに気づく。今わいがいるのは、アイダホ州ボイシーにあるMicronの新しい半導体工場の建設現場や。もちろん、ここがどれだけ気持ちのいい晴天でも、それだけで株式市場が上がってくれるわけやない。目の前では8,000人もの作業員が、1,000万平方フィートに及ぶ鉄骨とコンクリートの巨大な建設現場を動き回っとる。

 

それでもわいが向き合わなあかんのは、ここから2,150マイル離れたウォール街の荒れた相場や。今日はダウは-1.32%、SP500は-0.87%、そしてナスダックは-1.00%と下落の日になったで。せっかくMicronの本社にきた特別な日やから、もっといい相場の日やったら良かったんやけどな。この地球上で半導体を作る以上に複雑な製造プロセスはほとんどない。その半導体を、Micronはここアメリカで実際に作っとる。Micronは昔からアメリカへのコミットメントが強い会社で、今日はそれを自分の目で見て、その姿勢を称えるためにここまで来たんや。

 

Micronは、ここアイダホ州、それからニューヨーク州、バージニア州に、合わせて2500億ドルを投資して最先端のメモリーチップを作ろうとしている。そうや、2500億ドルやで。今進んでいる巨大なデータセンター建設向けはもちろん、これからはロボットや自動運転車にも使われていく。こういうものは全部、動くためにメモリーが必要になる。そしてMicronは、そのメモリー分野の大手や。Samsung、SK Hynixに次ぐ世界第3位の会社や。企業の強さを粗利益率、つまり売上高から売上原価を引いたあとにどれだけ利益が残るかで測るなら、今ここで作られとる2つのfabは、将来的に世界でも屈指の高収益事業の一部になる可能性がある。

 

それでも残念ながら、市場全体から目を離すことはできん。わいはMicron株がとんでもなく買われなさすぎていると思っとる。今日だけで37ドルも上がったあとですら、そう思っとるんや。結局、株というのは常に「市場のプリズム」を通して見なあかん。自分たちがどう見るかやなくて、市場がどう見ているかや。そして今の市場は、Micronを正当に評価してくれないんや。その原因はMicron自身にはどうすることもできない外部要因にある。じゃあ、何が市場のプリズムを曇らせとるのか。何が相場全体をここまで弱気に見せとるのか。そこを説明するで。

 

まずは、世界最大の小売チェーンWalmartや。毎週2億人以上がWalmartで買い物をしとる。Walmartは本当に素晴らしい会社やし、価格競争力もものすごく強い。最近では所得層を問わず幅広い顧客を取り込めるようになってきたし、e-commerce事業も非常に強い。それは今回の四半期でもはっきり出ていた。ただ、今朝発表されたWalmartの決算はウォール街の予想を下回った。とはいえ、今回の数字はいつも以上にややこしかった。巨額の関税還付の影響もあったし、連邦政府から払い戻される薬局関連の数字もかなり分かりにくかった。

 

連邦政府による薬価交渉の影響をわいなりに計算して、それを取り除いて見てみると、わいの評価はこうや。「これは良い決算やった」。素晴らしいとまでは言わん。でも、良かったんや。ただし、ガソリン価格が1ガロン4ドルまで上がってなければ、もっとずっと良かったはずや。そして、そのガソリン高がWalmart株を叩きのめした。燃料が高くなると消費者がほかに使える金が減るというだけじゃない。Walmartには、景気が厳しくなると価格を低く維持する、場合によってはさらに値下げするという、投資家にとっては厄介な習慣があるんや。

 

これはSam Waltonの時代からずっと続いとる。顧客にとっては最高やし、長期的には株主にとっても素晴らしい戦略や。ただし短期では、株主が痛みを受けることになる。今日までWalmart株を持っていた人たちは、決算を見た瞬間に猛烈に売った。投資家が嫌がったポイントは2つある。まず、ガソリン価格がどんどん上がったことで、四半期が進むにつれて実際に事業環境が悪化したこと。そしてもう1つは、Walmartがかなり大胆な決断をしたことや。つまり、短期的には利益を少し犠牲にしてでも、大きく市場シェアを取りにいくと決めたんや。

 

これは経営としては正しい。良いビジネスや。でも、そこでさっき言った「暗いプリズム」の話に戻ってくる。良いビジネスをやっとるからといって、それがすぐ良い株価につながるとは限らないんや。Walmartの四半期終盤の弱めの数字と、上がり続けるガソリン価格を合わせて考えると、今日9%も株価が暴落した理由も見えてくるで。決算前の株価が少し高すぎたのかもしれん。景気減速時に市場シェアを取るため、ほんの少し利益を犠牲にするというWalmartの戦略が、株価には十分織り込まれてなかったんや。

 

本来、こういう経営こそ長期的に株主を儲けさせると教えられてきたはずや。でも今の市場はそう見てくれない。別の言い方をすると、イランとの戦争が長引く限り、わいらはいろんなものにこれまで以上の金を払わされることになる。ただし、株だけは別や。株については、もっと安くならんと追加で資金を投入したくない、というのが今の市場なんや。昨夜、大統領がイランに経済面から圧力をかける話をしたことで、そのことがさらにはっきりした。大統領はイランに対して、ある種の国家規模の金融包囲網みたいなものを作りたいと言うとった。

 

ただ、イランはすでに世界で最も厳しい制裁を受けている国の1つや。これ以上何ができるのか、それが本当に意味を持つのか、わいにはよく分からん。今週は小売企業の決算が続いていて、良いものもあった。TargetとHome Depotや。一方で、あまり良くなかったのがWalmart、それからおそらくLowe'sや。ただし、良い決算と悪い決算が単純に相殺されるわけやない。Walmartはほかの小売企業とは比べものにならんくらい規模が大きいから、この会社の不調は小売業界全体に暗い影を落とす。いや、小売業だけやない。消費そのものに影を落とすんや。

 

同時に、金利がもっと下がっていれば、今日はもう少しマシな相場になっていたはずや。財務長官は金利を抑えるため、通常よりかなり大きな規模でアメリカ国債を買い戻すという手段にまで出ている。ただ、これについてはわいもどうなんやろうと思う。アメリカの債務が40兆ドルあるなかで、長期国債を40億ドル買い戻しても、財務長官が堤防の穴を指で塞ごうとしている「オランダの少年」みたいに見えてしまう。あと10億本くらい指があれば、全部塞げるかもしれんけどな。

 

だから今の市場では、Walmartが期待に応えられなかった以上、「アメリカの消費者は本当に減速し始めとる」と考えざるを得ないんや。わいとしては、今後ろに見えている巨大な工場、つまりアメリカ製造業の圧倒的な力こそが重要で、これこそ株を持つ理由やと言いたい。でも忘れたらあかん。アメリカ経済の約3分の2はサービス産業なんや。Walmartは、そのサービス中心のアメリカ経済を測る温度計みたいなもんや。そして今日、その温度計が示したのは、ちょっと具合の悪い患者やった。その患者は、中東に平和が戻るまでは良くなりそうにない。そして歴史的に見れば、中東の平和に賭けるというのは、必ずしもやりたい賭けじゃない。

 

もちろん金利が下がる可能性はある。でも下がらない可能性もある。財務長官にそれができないとは言いたくない。もしかしたら彼は魔術師かもしれん。堤防の穴に指を突っ込んでいるオランダの少年というより、30年物アメリカ国債をうまく操って金利を下げる魔術師なのかもしれん。それから、ガソリン価格が5ドルまで上がらない限り、消費者が4ドルのガソリンに慣れてしまう可能性だってある。でも今夜は、とりあえずこのMicronの驚異的な光景を見て満足するしかない。何エーカーにもわたって建設現場が広がり、場所によっては見渡す限り続いとる。今日は、この非常に特別な会社が、なぜアメリカのためにこれほどすごいことをやっているのかを見とるで。そして、多くのアメリカ企業が失敗してきたこの業界でMicronが成功し、しかもその過程で莫大な利益まで稼いでいる理由を学んどるんや。

 

結論やが、わいはそこまで悲観する必要はないと思っとる。Micron株は今日、最終的に4%高で取引を終えた。これは素晴らしい。まさにアメリカの卓越性が形になったようなもんや。ただし問題は、S&P500にはMicron以外にも499銘柄あるということや。そして今日の「市場のプリズム」を通して見ると、その多くが本当にひどく見えた。だから必要なのはシンプルや。原油価格を下げる。金利を下げる。そうすれば、このプリズムから見える景色は一気に良くなる。今ここアイダホ州ボイシで見えている光景そのものは素晴らしい。問題は、この景色を台無しにしている別の背景があることや。その背景は、ここから2,000マイル以上離れた場所にある。つまり、ウォール街や。

 

 

金利が下がるといいのですが。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2026 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.