こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

この商売で一番大事なのは、パターンを見抜くことや。過去に何が起きたのかを知っていれば、それを土台にして投資判断ができる。ところが、そのいつものパターンが突然崩れたらどうなるのか。まさに今日がそんな一日やった。ダウは+0.18%、SP500は+0.66%、そしてナスダックは+1.05%と上昇の日になって、ナスダックは史上最高値で引けたんや。でも、本来ならこれだけ株が強くなるような環境ではなかったんやで。なぜ今日がそんなに奇妙やったのかというと、これまでわいらは「原油価格が下がれば金利も下がる」、そして「株は原油市場ではなく債券市場に支配される」と考えてきたからや。

2月末に戦争が始まって以来、このパターンはかなり明確やった。原油が上がれば金利も上がり、その時にやられるのが株やった。ほとんどこのパターンを当てにしてもいいくらいやったんや。ところが今日は違った。原油は下がったのに、金利は容赦なく上昇を続けた。30年国債利回りはさらに数ベーシスポイント上昇して5.66%まで来た。これはもう6%が見えてくる水準で、全然安心できない。それなのにS&P500は一日中上昇し、ナスダックも非常に強かった。

そのナスダックを引っ張ったのがMicrosoft、Meta、そしてNvidiaや。MicrosoftはCopilotの数字が予想以上によかった。Metaは、かつてはほぼ純粋な広告会社として見られていた企業やったけれど、今は評価そのものが変わり始めている。特にMuseが中小企業に浸透し始めていて、一般消費者よりもずっと気まぐれではないビジネス顧客を取り込み始めている。そしてNvidiaは、前回の驚異的な四半期決算がようやく正当に評価され始め、今日も史上最高値を更新した。わいがいつもOwn it, don't trade itと言っていたのはわかってくれてるやろ?この株は持ちっぱなしにするべき株や。

まあでもつまり今日は、これまでのパターンが完全に崩れたんや。原油と金利が逆方向に動き、しかも今日は金利上昇より原油下落のほうが株式市場に大きな影響を与えた。いったい何が起きとるのか。原油と金利の関係が切り離されてしまったのか。普通なら、そんなことはない。でもトランプが大統領に選ばれて以来、普通ではないことがずっと続いている。だからこういう時は、一つひとつ分解して考えないといけない。何が起きているのかを整理して、次にどう動くべきなのかを考えるんや。

まず原油や。今の原油価格を左右している最大の要因の一つが、ホルムズ海峡をどれだけの原油が通過できるかや。もともとこの重要な海上輸送路を1日約1,800万バレルの原油が通っていた。それが最悪の時には1日200万バレル程度まで落ち込んだ。正確な数字はなかなか分からないけれど、現在は戦争前の約80%まで回復しているとみられている。これはものすごい回復や。それに加えて、週末にはサウジアラビアが自国産原油をオマーン・ドバイ基準より1バレル5ドル安く売っていることが分かった。

ここで疑問が出てくる。これだけ原油需給が逼迫しているのに、なぜサウジアラビアは値下げするのか。わいは、これは市場シェアを守るためやと思う。おそらく中国に対して、イランから原油を買うよりサウジアラビアから買ったほうがええんやないかと思わせたいんやろう。それだけでもWTIやBrent原油の価格を1〜2%押し下げるには十分や。主要産油国であるサウジアラビアが値引きして売っているのに、原油価格だけがずっと高値に張り付いているのは難しい。

ただし、ここは非常に重要や。今、原油価格が下がっているのは、イランとの戦争をめぐる「戦争プレミアム」が消え始めたからではない。主要産油国が市場シェアを取るために値下げしたからや。本来の需給だけで原油価格が決まるなら、今よりかなり安くなるはずや。でも、そこまで下がるためには戦争そのものが終わらないといけない。そしてわいは、いつものように中東和平についてはそれほど楽観していない。ホワイトハウスは、新たに約7,000人の水兵を乗せた空母打撃群をこの地域へ送り、さらに約2,000人規模の海軍の水陸両用部隊まで派遣した。これはどう考えても「さあ和平を進めましょう」という動きには見えない。

歴史的に見ても、使うつもりがまったくないのに海軍を送り込むことは普通ない。ただ、この時代では過去の歴史的パターンがどこまで意味を持つのかも分からなくなっている。それでも戦争が続く限り、原油価格がわいの言う「100ドルに固定された価格」から大きく離れるとは思えない。なぜか100ドル近辺というのが、かなり長い間「戦争時の原油価格」になっているんや。では次に債券市場を見よう。こっちもかなりややこしい。今、市場にはParamount Skydanceの債券が大量に出回っている。その総額は約520億ドルで、中には利回り9%で取引されているものまである。

でも利回り9%を見て、「これはお買い得や」と思ったらあかん。わいにとってはむしろ危険信号や。それだけ高い利回りを得るために、大きなリスクを取らないといけないということやからな。わいは利回りを追いかける投資は絶対にしない。でも世の中には、それだけのリスクを取ってでも高い利回りを狙う価値があると思う人が必ずいる。そういう人を守ることまではわいはできない。そしてもう一つ分かったのが、財務長官のScott Bessentも、数十億ドル程度の国債買いでは債券市場の下落を止められないと事実上認めたことや。

Bessentはどうやら50億ドル程度の債券を買ったらしい。でも、それは堤防に空いた穴を指一本でふさいでいるようなものや。その向こうには31兆ドル規模のアメリカ国債市場がある。それなのにBessentが、なぜ「自分はほかの人より良い情報を持っている」というようなことを言ったのか、わいにはよく分からない。少し残念やったな。まあ、トランプが言いそうなことではあるけれど。そして重要なのは、Bessentが事実上「これ以上は無理や」と認めたあと、債券売りがさらに加速したことや。

特に信じられないのが、先週金曜日に出た弱い非農業部門雇用統計にまつわる動きや。普通なら、あれだけ弱い数字が出れば債券は買われる。債券価格が上がって、利回りは下がる。その余波は1週間、下手をすれば2週間くらい続いてもおかしくなかった。ところが今回は1日すら続かなかった。なぜやろうか。これからさらにインフレを引き起こすような政策が出てくると市場が考えているのかもしれない。でも、わいはそこまで確信していない。でもアメリカ政府が今後もとんでもない額の資金を調達しなければならないことを市場が分かっているからかもしれない。

あるいは、大手ヘッジファンドがアメリカ国債を空売りしている可能性もある。もちろん債券だって空売りできる。そして今は「トレンドは友達」という状況や。債券価格が延々と下がり続けているということは、誰かが債券の空売りで莫大な利益を上げている可能性が高い。そうなれば、それを見たほかの投資家も次々とショートに加わってくる。弱い雇用統計ですら債券価格を上昇させ、利回りを下げることができないのであれば、今の債券市場ではショート側が一番抵抗の少ない方向ということになる。

そうなると、次は株や。ここではNvidia、Microsoft、Metaという一部の巨大銘柄が上昇しているせいで、市場全体の姿がかなり歪んで見えていると思う。まずNvidia。Nvidia株が上がっている最大の理由は単純で、最新・最高性能のNvidiaチップを買った企業が、そのチップを使ってものすごく稼げるからや。これはJensen Huangがずっと言ってきたことでもある。そして、それがわいがElon MuskのSpaceXもさらに上に行くと思う理由の一つや。12月からSpaceXは、自社のコンピューティング能力をほかの企業に貸し出すだけで、月30億ドル以上、ひょっとすると40億ドル近く稼ぐ可能性がある。すべての数字が公開されているわけではないけれど、これはものすごいビジネスや。Elon MuskはSpaceXをいわば「Nvidiaハウス」にしている。巨大なサーバーファームがNvidiaのチップで動いていて、その計算能力はAIをやっている企業ならどこでも欲しい。

Microsoftについては後でもっと話すけれど、今のポイントはCopilot利用の急増や。そしてMetaはMuseや。Museが中小企業に本格的に入り始めた。これは非常に重要やと思う。これまでMetaの中心顧客は一般消費者やったけれど、中小企業は消費者よりずっと気まぐれではない。いったん仕事の中にサービスを組み込めば、簡単には離れない顧客になり得る。Nvidia、Microsoft、Meta。この3社だけでナスダックそのものを押し上げられるくらい巨大なんや。でも逆に、この3社を外して市場を見るとどうなるか。いわゆる昔ながらのディフェンシブ株、安全株と呼ばれるような銘柄の多くは今日は売られた。

これは債券市場で金利が上昇したことを考えれば、むしろ当然の動きや。少なくとも一つくらいは、いつものパターン通りに動いてくれたということやな。全部まとめよう。今日はかなり特殊な一日やった。原油価格は下がった。でもそれは戦争リスクがなくなったからではなく、一時的に供給が増えたからや。金利は上がった。資金需要が強いからや。そしてScott Bessentには、結局、袖の下に隠していた切り札なんてなかった。時々わいは、Bessentは昔、本当に優秀な債券トレーダーやったんやろうかと思うことすらある。

そして株式市場では、いつものように一握りのハイパースケーラーがナスダックを押し上げ、その周辺銘柄も一緒についていっている。では今日を、「ただの一日限りの特殊な相場やった。そこから読み取れるパターンなんて何もない」と片づけてええんやろうか。今の市場なら、今日一日だけを見る限りは、それでもええんやないかと思う。あまりにも特殊要因が多すぎるからや。でも、安心しすぎるのは危険や。結論やが、結局のところ今の市場には、金利が「もうこれ以上債券を売るのは馬鹿げている」という水準まで上がらない限り、まともに上昇できない企業や株が山ほどある。

そして今のところ、債券を売ってきた人たちはまったく馬鹿ではなかった。だから、これから市場がいつ、どちらへ動くのかを教えてくれるのは、わいは彼らやと思う。少なくとも長期的には、真実を語っとるのは原油ではなく債券や。今この瞬間は、戦争をめぐって原油価格が激しく上下し、それに株式市場まで振り回されている。でも長期的な方向を見るなら、最後に信じるべきなのは債券市場や。原油がどれだけ大きく動こうが、長期では債券市場を見とけ、ということや。
株が上がり過ぎな気がしますよね。
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