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【ジム・クレイマー】消費者物価指数が予想より上でも株式市場は上昇!その理由とは!?インフレを分解してみよう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今朝わいらはインフレの数字にびびったんとちゃうんか?なんでそれなのにSP500が新高値で終わるんや?それはシンプルや。皆がもう高いインフレの数字を予想しとったんや。皆が予想しとるということは、もはやそれは織り込まれとって、サプライズじゃなかったということなんや。インフレの数字とは労働省が発表した消費者物価指数(CPI)のことや。数字はレッドホットやったんや。前月比で0.6%上昇ということで、市場予想の0.5%上昇を上回ったんや。前年比では5%もの上昇なんやで。前年比での上昇は2008年の8月以来の大幅上昇や。やけど市場はこれを警戒して下落するどころか、上がったんや。ダウは+0.06%、SP500は+0.47%、そしてナスダックは+0.78%や。インフレでの勝者が多いダウは、クラシックなグロース株の多いナスダックとかに負けたんや。MSFT、NOW、ADBE、CRWD、AMZN、GOOGL、こういうのが軒並み上がったんや。

 

なんかこれって、もう仕掛けられとる人が種がわかってしまっとるサプライズ・パーティーみたいじゃないか?サプライズを受ける人は例えうすうすわかっとったとしても礼儀で知らないふりをしたりするもんやが、今回も皆、強いCPIの数字に驚いたふりをしたんやが、心では驚いてなかったんや。そしてそもそも誰がこの数字の予想をしとるのかと思ったんや。自分はこんな感じやと思っとったけど、もしかしたら他の人は、「CPIが上がってて、インフレが加速してるから、まあ大変、はやくFedは金融引き締めをやらないといけなくなるわ、早く株を売らなければ」などと恐れおののいているかなと思ったら、誰もそう思ってなかったというおちや。逆に株価が上がったんや。

 

去年と比べて5%のインフレは結構深刻やろ。やけどFedが金融引き締めをせんとあかんかというと、そう短絡的にならんのや。Fedのパウエル議長は、このインフレは一時的だとずっと言い続けとるやろ。ということはインフレはいずれ落ち着くはずなんや。例え今のCPIの数字が予想より上で、それがニュースのヘッドラインを飾ろうとも、や。インフレの要素を一つ一つ分解してみてみると、パウエルの言っとることはやっぱり正しく見えてくるんや。一つ一つ見ていこうやないか。

 

最も大きく値段が上がっとる分野として、中古車や中古のトラックが挙げられるで。前月比で7.3%も上昇しとるんや。実際この分野だけでCPI上昇の三分の一を説明できるんや。これは一時的やと思うか?そうや、さいは一時的やと思うんや。何が起こっているかというと、新車は多くの半導体が必要やが、今半導体不足がおきとって、新車の製造をどの車会社も思ったほど拡大できてないんや。しかもCOVIDで都市から田舎の移動がおこって車の需要が上がっとるから、車が欲しい人は新車やなくて中古車に行かざるをえんのや。これらの基は半導体不足で、今ファンドリーは24時間体制で半導体をがんがん作っとって、いずれ市場原理で供給が需要に追いつくはずや。そしたら中古車の値段も落ち着くから、この部分のインフレは一時的なんや。いずれ状態は落ち着くんや。大事なのは、Fedは半導体不足を解消する手立てを持ってないということや。わいらにはもっと多くのファンドリーが必要であって、金利上昇が必要なわけやないんや。

 

つぎに航空運賃を見てみようやないか。なんと7%も上昇しとるんや。やけどそれがどうしたんや。確かに高くなっとるが、去年なんか誰も飛行機に乗ってなかったわけやから。そして航空会社はワクチンの効果を見誤った節があるで。彼らは需要の高まりを十分に予測してなかったんや。それに対応できてないんや。やけど今年、90もの新しい航空会社が立ち上がっとるんや。どんどん飛行機が飛びだしたら、航空運賃の上昇も落ち着くはずや。だからこれも一時的やろうと思うんや。

 

石油とガス価格はどうや?これが一時的かどうかはちょっと難しいで。なぜなら供給の問題やからや。バイデン政権はこの分野の拡大を望んでないんや。最近のキーストンパイプラインの発表を聞いたか?バイデン政権は一月に、カナダとアメリカを結ぶ原油パイプライン「キーストーンXL」の開発許可を取り消しとって、そして最近キーストンパイプラインは開発を断念すると発表したんや。トランプ政権の時とは対照的やで。トランプはいっぱい採掘してパイプラインも作ろうという姿勢やったが、バイデンは数を絞ろうとしとるわけや。そして石油会社は以前よりも環境問題を心配しとる。そしてこの問題も、Fedとか金利とかは関係ない問題や。インフレが一時的かはわからんが、金利でどうこうなる問題やないんや。

 

穀物価格はどうや?これもめちゃ上がっとるんやが、わいはこれは一時的やと見とるんや。時間がたてば自然に落ち着くと思っとるで。穀物の値段が上がったら農家はどうするかというと、農業機器をもっと買って穀物をもっと植えて収穫量を増やそうとするんや。それが重なると価格は自然と落ちてくるで。そしてこれはもうおきとることなんや。Deereのカンファレンスコールを聞いたか?聞けばわかるで。

 

外食の価格はどうや?上がるのは当たり前やろ?わいはなんも驚かんで。パンデミック中は多くのレストランが閉まっとったわけやから。やけどCOVID時代の制限が今はどんどん無くなっとるわけやから、価格は下がってくると思うで。この分野の価格上昇も一時的やと思うで。少なくとも価格上昇は止まるはずや。

 

供給網に大きな影響を与えとるのはプラスチック価格と輸送費の上昇やが、プラスチック価格の上昇は、2月に湾岸地域をおそった大寒波のスーパーストームで工場が打撃をうけたせいや。やから一時的で時間がたてば回復するで。輸送費の高騰は一時的かどうかははっきりわからんで。わいらは例えばトラックドライバーが不足しとるんや。賃金を上げんとあかん。

 

さて、インフレを恐れとる人が何をまじで恐れとるかというと、それは賃金の上昇や。やけど先週の金曜日の雇用統計の発表を聞いたか?労働力人口比率は実は下がっとるんや。時給は前月比で0.5%上がったのみや。前年比でも2%上がったのみや。週平均労働時間は実際下がっとるんや。わいはこんなに低い数字なのに驚いたほどや。雇用統計は強い数字ではなかったんや。

 

あとは価格上昇を引き起こしとる、港湾混雑の問題はどうや?わいは飛行機がアジアーアメリカ間を普通に飛ぶようになったらこの問題も解決に向かうと思っとるで。物はコンテナ船で運ぶだけやなくて飛行機でも運ぶからな。これらも全部まとめると、Fedが金利を低く保つのはありやと思うやろう。多くの価格上昇はそれら自身が自然に解決する性質のものや。そしていくつかはそれがもうおき始めとるんや。

 

わいは別にインフレがおこらんとは言ってないで。わいが言っとるのは、あまりに多くの物事が去年は異常やったということや。そしてそれらの物事は別にFedが金利を上げても解決せんようなものばかりや。わいはパウエル議長の利上げに慎重な姿勢は手堅くてええと思うで。インフレは一時的という彼の言葉は正しいと思うで。彼は素晴らしい仕事をしとる。

 

一時的じゃないインフレは、わいが今見とるものの中では、ウォールストリートベッツに注目されとる株の株価だけや。それらにしても、上昇は一時的かもしれんのや。今年の始めにそうだったようにな。

 

 

CPIが予想より上だったら、市場は下がると思っていました。。

 

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