こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。
株式市場を見ていく時、わいらは勝者の株にあまりにも多くの時間を費やして、往々にして敗者株には十分な時間を費やさないよな。ただ、今の敗者から未来の勝者が生まれるかもしれん。敗者を分析することで今の株式市場がよりつかめるかもしれん。今日はダウは-0.60%、SP500は-0.20%、そしてナスダックは+0.11%やったが、こんなダウが下落した日にあえて、今年の第一四半期におけるダウの負け犬銘柄を見ていきたいと思うんや。そしてこれらの負け犬銘柄をここから買うべきなのかどうか、買うとしたらどこで入るべきなのか、言っていきたいと思う。
わいは普通は、こんな短期間での株価のピボットは信じてないで。この三カ月悪かったから次の三カ月はええやろうと自動的に思うのは愚か以外の何物でもない。ただ、一四半期はそれぞれの企業が復活への足掛かりを築くことが可能である場合もある期間やと思いますし、実際にそうしている企業もいくつかあるんや。だからダウ銘柄においてこの第1四半期で最悪のパフォーマンスを見せた5つの銘柄を見ていきたいと思う。ちなみにこの五銘柄プラス、先日ダウ銘柄からはじき出されたWalgreensもおまけに加えておきたいと思う。だから全部で六銘柄やな。
第一四半期のワーストダウ銘柄、第五位は、UnitedHealthや。年初来で-7%下落しとる。国内最大の健康保険会社や。この株は医療費の上昇によって損害を受けたで。似たような株としてわいのファンドは以前Humanaを持っとったんやが、決算目の利益警告で慌てて手放したんや。ぐずぐずしなくてよかったと思っとる。こういう健康保険会社はまだ、パンデミック中に手術を受けずにいた人々がついに治療を受け始めたポストコロナの反動で儲からんことになっとる。この問題は悩ましいで。いつネガティブさが終わるのかわからん。
そもそもビジネス状況がネガティブだったところに加えて、司法省が独禁法違反の疑いで調査を開始との話も出たし、大きな病院がUnited Healthの民間医療保険ネットワークから離脱しているというニュースも出とるし、サイバーアタックされたというニュースもあったよな。これはこの業界にとってこれまでで最悪のものとされとる。私身代金を要求されて支払っただの、影響を受けた医療機関に33億ドルも支払わなければならなかっただの、悪いことが続いとって、そして今夜、政府に売っている医療保険プランについて悪いニュースがあった。政府は彼らのポリシー価格を上げることを許さないという新しいニュースが入って、これはかなりネガティブで、引け後に4.6%も更に株価が下落しとるんや。ただ、株価がこうも大きく落ちると投資家目線としてはどんどん魅力的になってくる。もしかしたら今日触れる負け犬銘柄の中ではバウンスバックが一番期待できるかもしれんで。
第一四半期のワーストダウ銘柄、第四位は、わお、と言いたい気分やが、なんとAppleや。年初来で11.7%も下落しとる。この会社は成長がないと思われているどころか、実際には売り上げが下がっていて、株価だって今$170やが、$160まで下がるやろうと言われとる。ただこのまま勢いよく$160まで下がった時に、そこでとどまる保証は何にもないで。中国でのiPhoneの売上が2月に17%減少したことが明らかになり、iPhoneの古いモデルの平均販売価格も下がっとるのは悪い兆候や。iPhoneは在庫バブルが発生しているようやしな。
ただ、株価はまだ利益の25倍以上で取引されとって、ネガティブな見方をすれば高すぎるのかもしれん。だからもしかしたらもっと株価は下がるかもと思っとるんや。でも、アップルには2つの強みがあるで。まずは6月に行われるWorldwide Developers Conferenceで、何か新しくエキサイティングなことが発表されるかもしれんということや。そしてもしかするとそれよりももっと重要だったのは、NvidiaのGTCでもJensen HuangがAppleのVision ProとNvidiaのハードウェア、ソフトウェア双方のシナジーを強調したことや。Vision Proはただクローゼットに置かれるだけの消費者製品ではないで。エンタープライズ向けのOmniverse対応ツールとして、Jensen Huangはかなり自信を持ってしゃべっとったんや。
Vision Proにスーパーコンピュータを接続して、工場のデジタルツインを構築してその中を歩き回ってシミュレーションを繰り返す等の、本当に素晴らしい使い方がこれからされていくやろう。もしApple株が$150台になったら、この株はスクリーミング・Buyやと思うで。もちろん、Jensen Huangの1回の講演がわいの見方を変えたわけではなくて、そもそもわいはこの会社のビジネスを経営チームに自信を持っとって、昔からOwn it, don't trade itと言うてきたやろ。その姿勢を変えていないだけや。わいは株式投資でちょこちょこ売買を繰り返すのはナンセンスやと思うし好きやないんや。短期的には敗者でも長期的には勝者だと思うなら、持ちっぱなしにすればいいし、下落時には買い増せばいい。それがAppleに対する姿勢や。
第一四半期のワーストダウ銘柄、第三位は、Intelや。年初来で-11.4%も下落したで。でもこの株は、去年との比較でみると比較的ビジネスが良く見えるかもしれないから、株価は本当にここから反発する可能性があるで。実際今朝、UBSのアナリストはIntelの目標株価を引き上げたんや。CEOのPat Gelsingerは時に素晴らしい閃きをビジネスでみせてきたが、ここからアナリストが言うように利益率が良くなっていくのかどうか。注目したいで。
第一四半期のワーストダウ銘柄、第二位は、Nikeや。これは厳しいで。年初来で15%も下落しとる。スニーカービジネスは激化するばかりや。On holdingsもそうやし、DeckersのHokaに注目やと言うのはこの前のGame Planでも言うたやろ。靴のビジネスとしてはわいのファンドはFoot Lockerを持っとるんやが、今までのところ失望をよんどるんや。彼らのいけてなパフォーマンスの部分的要因として、刺激のないナイキの販売とかにたよっとることが挙げられるで。わいはNikeの靴のラインナップ全体が刺激に欠けているものになっとうかもしれないと感じるんや。とはいえ、歴史的にナイキの株価が長期間低迷するのはそうあることではない。ただ、ちょうど今夜、PVHが決算を発表してガイダンスが醜かったから時間外で株価が20%下落しとることは、間違いなくNikeを含むすべてのアパレル会社に影響を与えるやろう。
さて、ここでおまけとして、もうダウからはずされたから正確にはダウ銘柄では無いんやが、Walgreensを挙げておきたい。Nikeよりも悪い、年初来-25%や。今日だけでほぼ10%の打撃を受けた。CEOのTim Wentworthは木曜日にゲームプランについて話したんやが、わいはそういうやり取りを経て、わいは彼がこの状況を1年以内にはひっくり返せると思っとるんや。やけどターンアラウンドが1ヶ月以内や現在の四半期内にはおこらないこともわかっとる。わいはTimは最終的にはこの株を上昇させると信じとるが、時間がかかるかもしれんし、この株の購入を急ぐ必要はないで。
最後に真打登場やが、第一四半期のワーストダウ銘柄、堂々の第一位はBoeingや。ダウで最悪のパフォーマンスで、年初来-27.3%なんや。この会社が問題を抱えていることは地球上の誰もが知っとる。Boeingは子会社のSpirit Aerosystemsを買収すると三月のはじめに報じられたが、それによって航空機の品質管理が向上するとでも言うんやろうか。まだまだ予断を許さない状況や。外部から誰か有能な人を連れてくるとかせんと、もちなおしは厳しいんやないか。現CEOは今年いっぱいでやめると発表されたけどな。
ということでここまでダウの最悪のパフォーマンスを示す株式、ワースト5プラス1(Walgreens)を見てきたわけやが、今の株式市場が完璧なストーリーを求める中で、言うなればピカピカではない銘柄を見たわけや。冒頭でも言うた通り、ワースト銘柄を見ることはいろいろな面で勉強になる。一つ下落銘柄を見る時に常に気をつけなければいけないことは、決して自分をだまして、ここまで下落してきたらここから上がるだろうと、安易に考えてはいけないということや。下落するにはその理由がある。ただ、その下落理由が無くなったら株価が上昇するのは当然なことでもあるんや。
時には下落銘柄を見るのもいいですね。
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